自分の苦手分野は、他の人から見たら得意分野に見えていた
私は、話すことがとても苦手です。
特に、自分の頭の中で考えていることを簡潔に話すことが苦手なのです。
20歳で社会人になりたての頃、業務内容について上司に話すと
「結論から話して、簡潔に述べるように。」
と注意をされた事が何度もありました。
どうしても具体的に分かってもらう為に丁寧に話していたつもりが、結局回りくどくなり何が言いたいか分かりにくい話し方になっていました。回りくどすぎると、自分でも何が言いたいんだっけ?と思うこともしばしば。
それでも当時の私は、色んな人と話す機会を増やして今後社会での経験が増えてくれば、自然とスムーズに話せるようになるだろうと思っていました。
さて、30歳を目前にした現在はというと、
20歳の時と比べて話し方が全く上達していないと感じます。
なんなら、20代後半になってからの方が話す事が下手になった気がする。
しかも最近は記憶力も低下しており、話そうと思ったことや言葉が思い浮かばないこともしょっちゅうあるのです。
「あー、あれなんだっけ」
「何言おうと思ったんだっけ」
こんなことを言う場面が増えました。そんな経験から、30代を目前にしても以前と変わらず、話すこと自体にコンプレックスを持ち続けていました。
そんな自分に負い目を感じていた日々を過ごす中で、先日短大時代の友人とお茶をしていました。
私含め3人で仲良くお互いの話をしていた時に、ふと友人の1人が、
「○○(←私の名前)って、他の人の話の抽象的な部分を具体的にまとめるのが上手だよね」
と言いました。
「えっ、そうなの?」
と、思わず私は驚いてしまいました。
友人曰く、他の人の話のポイントを掴むのが上手らしいのです。
私は会話の中で何気なく話していただけなのに、友人2人ともが「会話を纏めるのが上手いよ〜」と言ってくれました。
厳密には、
『自分の話を整理して話すこと』と
『他者の話を整理して話すこと』は
違う能力なのかなと思います。
だけど、他の人から見ると私にはそんな一面があったんだなと知ることができました。
自分の事は自分が一番知っているように見えるけれど、実はそうでも無いのかもしれません。
もちろん、自分の考えは自分がよく分かっているとは思うのですが、私はどうしてもポジティブな面よりもネガティブな部分が目につくことが多くなってしまいます。
『話が苦手』という私のネガティブな思い込みがあったので、友人からの『他者の話を纏めることが上手』という視点は、自分にとってかなり新鮮でした。
私のいい所を見つけてくれた10年来の友人に、改めて感謝を伝えたい出来事でした。
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