【鳴き読み】ロジック読みとレンジ読み
昔ツイッターで少し話題になった局面。
上家の仕掛けは6pチー打東、3mチー打白。
さて、4枚目の2-5pが出ましたが2900のチーテンを取りますか?
12000とか6000オールくらいまで見える手を軽く終わらせてしまうのはちょっと勿体ない。2-5pは薄くなってきたが場況はかなり良い。しかし上家が2副露なのでスルーは悠長か。
というような比較で投稿された局面だったのですが、この上家の仕掛け、めっちゃ読めます。
読みに使える材料は5つ
①あまりにも早いドラソバ7s
②副露が2つとも愚形チー
③チー出しが字牌
④一枚切れの東よりも初牌の白を残していた
⑤3mチーの後、8mを鳴いていない
では考察していきます。
まず①②③の要素、3巡目の段階で愚形2つを残してのドラソバ7sを切っている、さらに字牌を2枚も抱えていることからこの時点で少なくともターツが足りていて、さらに45sのようにドラ6s受けのターツがあった可能性が高い。
④ターツが揃っていて7sという優秀な牌を切った人が、親に通っている東を残さずに初牌の白を残している。これは典型的な役バック仕掛けのパターン。
⑤ターツが揃っている発進なのでカン3mチーが食い伸ばしではなく、8mに反応がないことから67mというリャンメンターツもない。2445mという苦しいブロックを抱えた状態で打7sとしないであろうことから3-6mもない。つまりマンズターツ、同じ理屈でピンズターツもほぼないと考えられる。
以上のことから上家の手牌は、
役牌バック+45sのイーシャンテン
の可能性がかなり高い。
ここまで読めれば画像の局面でまだ2pをスルーしても良さそうという結論が導き出せる。
リーチが出来れば安手の上家は5sや役牌を切ってオリてくれそうなのもプラス要素。
考察終わり。
今回は字牌の切り順でかなり読みが入る局面でしたがこれを逆手に取られたりテキトーに切っていたりがあるので絶対ってことはないんですよね。あくまでその可能性が高いという類の読みです。
麻雀で「読み」というと、ロジックで一点読みするものだと思う人も多いかもしれません。しかし、実戦で最も有効な「読み」はロジックに基づいたレンジ読みです。
今回取り上げた読みもレンジ読みを組み合わせたもので、単体だとここまで形が絞れるようなものではありません。
こんな感じでたまたま1つのパターンがやたら濃くなっただけですね。
まぁここまで綺麗に読めるとなかなか気持ちいいので、読めそうな局面では色々考えてみるのも楽しいと思います。
ではまた!
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