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NoisyCellというバンドがいた話

はじめに
死ぬほど長いです。休憩しながら読む事をオススメします。

2025.2.8 東京、代官山UNITでNoisyCellのラストライブが開催されました。

上にも書きましたが、ラストライブということでこの公演を持ってNoisyCellというバンドは活動を終了、解散します。

筆者は学生の頃にcolorsというアルバムでNoisyCellに出逢って、しかもそれがNOISEMAKERというバンドのCDと間違えてTSUTAYAで借りるという出逢い方でした(笑)

そこからは通学中ずっと聴いていたり、NoisyのMADやAMVを作りまくるといった感じで、ハマるというよりもう曲が常に生活の一部みたいでした。

少しだけ、初めてNoisyCellという文字を見る方もいると思うのでバンドの来歴などを書いてみようと思います。
ライブの感想は後半に書いているのでもうNoisyのこと知ってるよ〜って方は後半まで読み飛ばしてもらっても大丈夫です。

《NoisyCell》
主な活動期間は2007-2020年、
ここまでは活動していたのですが、コロナ禍の影響で2020年11月30日に活動休止を発表。
その後、2024年夏頃にSNSを更新、2025年2月8日にラストライブ開催を発表と言った流れです。
2024も活動はしていたとのことですが、殆どこのラストライブに向けての練習etc…といったところでしょう。

元々はボカロ曲などを投稿していたようで、バンドの活動当初は顔出し無し、メディア露出無しのスタイルだったようです。

2016年頃よりMV等でも顔出し解禁されています。(余談ですがこの辺りの曲がめちゃめちゃ良い。筆者が1番好きな曲もこの時期のです)

特徴は何といってもVo.Ryosuke氏のハイトーンボイスに、作曲Gt.Ryo氏のソリッドな楽曲が持ち味…と言っても聴いたことない人にはピンと来ないと思うのですが、要は"曲が凄く綺麗"なんですよね。

曲中にもピアノが多様されてますし、繊細なリフにコーラスなど、とにかく綺麗、爽やかなイメージがバンドの持ち味だったりします。

かと思えばめちゃくちゃシャウト入っててカッコいい曲もあり…(一応ラウドロック系にカテゴリされているので)そっち方面の曲が好きな人にも刺さると思います。

また、Vo.Ryosuke氏の声が良くて。何というか高音なのに「柔らかい」、「優しい」声なんです。
最近は男性ボーカルでも女性並みに高い声で歌っている人も多いですが、より深みというか、空間丸ごと包むような歌声は唯一無二だと感じます。僕はそのRyosuke氏の「丸み、柔らかさ」の声が刺さりました。柔らかいのに刺さったんです。不思議。

youtubeで検索すると恐らくInnocenceという曲のMVが1番に出てくるかと思うんですが、これだけ聴けばNoisyCellの世界観を何となく分かってもらえると思います。

一応初期〜中期はラウド寄り、後期〜はバラードやアコースティックもあり優しめの曲が増えている感じです。

オススメアルバム→Your Hands、Sources、colors、wolves
オススメ曲→Innocence、Your Hands Grasping Even Yourself、COSMOS、we've known、Last Theater、Bluff、Birth、(over you)、continue?、虹霓、真昼の月、透明、ヒューマニズム、Will、Lily、Hearsome、ouroboros、閃光、狂言回し、VOYAGE⭐︎全てApple musicにあります。

・以下タイアップなど。
『innocence(イノセンス)』…アニメ「ばらかもん」エンディングテーマ


『Last Theater(ラストシアター)』…アニメ
「デス・パレード」エンディングテーマ


『Letter(レター)』…TBS系「SUPER SOCCER」
2.3月度エンディングテーマ


『時間飛行(じかんひこう)』…TBS系「イベントGO!」4月度オープニングテーマ


『虹霓(こうげい)』…テレビ東京系「勇者
ああああ〜ゲーム知識ゼロでもなんとなく見られるゲーム番組」7月度エンディングテーマ


『狂言回し(きょうげんまわし)』…アニメ「中間管理職トネガワ」第二クールエンディングテーマ


『流星の街』"NATURAL BORN KRUSHER ~K-1 三階級王者 武尊~"
特典映像のアクションシーンにて使用。


【ここからライブの感想】
↓↓↓↓ ↓ ↓↓↓ ↓↓↓ ↓↓↓ ↓↓↓ ↓↓↓ ↓ 

・まだあの日の記憶は鮮明に残っている。

前置きが凄く長くなってしまいましたがここから本編。
2025.2.8
現地には17時過ぎくらいに到着、開演まで後30分ほど。グッズは16時までとアナウンスされていたけど延長してくれてて買えた!
予想はしてたけどTシャツは完売…。

フロアへ。代官山ユニット初めて来たけど中々広い。梅田シャングリラとかTRADくらいの感じ?ドキドキしながらも時間はすぐに過ぎ、開演の時間へ。落ちる照明、スモークが焚かれ、SEが流れた。歓声が鳴る。自分はライブ始まる前のSE大好きマンだが正直何のSEか覚えていない、昔のSEだったのか?それともこの日のために書き下ろした新しい物だったのか?(Focusの SEに似てた気がしないでもない。)

一人一人メンバーが出てきた、まずはドラムのTatsuya氏。次はベースKiara氏。その次はギターRyo氏。そして最後にボーカルのRyosuke氏が登場した。歓声はずっと続いていた。待ち侘びていたはずなのに、これで終わると思うと正直始まってほしくなかった気さえした。

1曲目は

Letter

。爽やかな始まり。何となく新曲のVoyageから始まる気がしていたから少し意外だったが納得できた。

2曲目は

虹霓(コウゲイ)

。ここでフロアのギアが一段階上がる。すでにクソ楽しい。考えてみれば6年ぶり?くらいのライブだった。(最後に行ったのが2019年とかなので)

3曲目はなんと

Will!

NoisyCellの超人気曲。ここでフロアのテンションは一気に上がる。こんなにワクワクするイントロは無い。生で聞くのは初めてだったかもしれない。

4曲目からはメドレーで、イントロ〜サビ周辺を順番にという豪華っぷり。以下曲順↓
Blaze a Trail
Bluff
Good Luck
ヒューマニズム
Odd Afternoon
ワンダラー
Pieces
Black Smoke
 
どの曲もNoisyの中で粒揃いでカッコいい曲だし、最初Dance Like Mad(推し曲1)が来たと思って割と真面目に発狂しそうだったけどそれは勘違いだった。個人的にはヒューマニズムとワンダラーが嬉しかったなー。(てかBlaze a Trailとか絶対やらんと思ってた…)

5曲目(?)は

Mirror

。ライブハウスに常駐しているコアガキが一発で気に入りそうな曲。ここでRyosukeが「フロア回れる!?怖がんなよ!」と煽りを入れ、サークルのジェスチャーをすると一斉にフロア中心に人が走り出す。
走っても良かったが、この後も長丁場になることを予想するとここで体力を使うわけにはいかなかった。

曲も落ち着き、ガラッと雰囲気が変わる。ギターのRyo氏にスポットライトが当たり、弾いた6曲目は

Insomnia

。(インスト曲)アレンジを加えていたのか最初は何の曲か分からなかった。
7曲目は予想通り、

Last Theater

。昔ながらの重厚なロックバラードとも言うべきか、NoisyCellの中でもシリアスな曲だ。あまり音源では聴いていなかったが生だと凄く良く感じた。

ここで8曲目、

真昼の月


これはNoisyを知っている人なら誰もが頷くと思う壮大なバラード。知らない人もぜひ聴いてみて欲しい。


個人的にはNoisyの中でもけっこう珍しいタイプの曲だと思っていて、今までよりストレートな歌詞が心震わせてくる。
このMVが出た時は、かのサバプロのYosh氏もTwitterで「君の声が好きだ」と反応していた。
ここで泣いている人もちらほら居た。

少し話は逸れるが、NoisyCellの歌詞について。
自分は死生観の事を歌っているバンドが割と好きで(BMTHとか)、例に漏れずこのバンドもそういった曲が数多くあり、(Ouroboros、創世記、真昼の月、
追憶)
言葉選びも秀逸で、歌詞にフォーカスして聴いてみても新しい発見があって面白いかと。

いつかのライブでRyosuke氏がMCで言っていた、
「『今日』は、人生の『終わり』の『先頭』です」
という言葉は、本当に深いと思う。

セットチェンジを挟んで、4人が並んで前に出る。9曲目はアコースティック版、

泡の花火


最後のアルバムに入っている、かなり後期の方の曲で、原曲もシンプルな構成だが、アコースティックになることでまた違った良さがあった。

ここで、Kiara氏とTatsuya氏がステージ袖へ。2人残ったRyosuke氏とRyo氏が披露したのは10曲目、アコースティック版

Innocence

このバンドの原点とも言える曲でアコースティックでやるとは意外だったが聴けてよかった。あんなに幸せな空間があるのかと終始幸福感に満たされていた。

セットチェンジを挟み、11曲目は何となしに予想していた

狂言回し

いや、やっぱそうだよな!空気ガラッと変えるにはこの曲しか無いよな!楽しそうに歌うRyosuke氏が印象的だった。

曲が終わり、Ryosuke氏「ここからはRyoに主役になってもらいましょうか!」デジタルなピコピコ音が流れ始めた、これは…

12曲目、

CONTINUE?


Ryo氏の突き刺すようなシャウトが響き渡り、フロアのボルテージは最高潮に。
ていうかRyo氏のシャウト、めちゃくちゃ好きなんすよ…
シャウトやデスボイスと言っても色々ですが、本当に綺麗で細かく、一粒一粒がザラザラした理想のシャウトって感じなんです。(最初聴いた時なんだこれ加工してんのか!?ってめっちゃびっくりしたの覚えてますw)まあ、シャウトは人の数だけ個性あってどれが良いとかじゃないですけどね。単純に好みの問題です笑

そんなこんなで曲の中盤、Ryo氏がステージ中央に乗り出してきた。ま、まさか…!
そしてステージから客席へダイブ!テンション上がって突発的にやったのか計画的だったのか分からないが、とにかく盛り上がってた。人の波を泳ぐRyo氏、自分も支えようと思ったけどすぐステージに戻されちゃった。

13曲目はここで新曲の

Voyage

ついに披露されたか、実は結構上位に入るくらい好きなんですこの曲。キャッチーで爽やかな、いつ聴いても元気が出るような曲で今日ここで聴けて良かったと感動しました。

14曲目、VOYAGEの興奮冷めやらぬ中、4人が向かい合って流れたのは…

"Your Hands Grasping Even Yourself"

もうね…かっこよすぎて動けませんでしたよ。こんなに痺れるイントロあるのか…何千回と聴いた曲なので勝手に体が反応して気づいたら拳を上げていました。
本当にこの曲最高なんですよ…!(語彙力)
Ryo氏のシャウトがマジでキマってました!

ここでMC、なんと次で最後の曲!
早い、早すぎる。あと4日くらいやってくれ…
と思うくらい本当に早かったです。

(心の声)だってまだFlagshipもHearsomeもDance Like Madも流星の街もcosmosもWe've knownもway to proveもLilyもOuroborosもやってないもの!(好き曲羅列)


惜しまれながらも最後の曲…

15曲目、

透明


これでもかと爽やかさを詰め込んでるのに、どこか切ない感じになっている名曲だと思います。これも歌詞が良い。

「誰かになどなれず 生きていく」

「何者でもないままの あなたで息をして」

という言葉が刺さる人、いるんじゃないでしょうか。

最後の曲が終わり、メンバーがはけていく。
でも、これで本当に終わりじゃ無いことは多分皆気づいてた。

拍手が鳴り止まない、アンコールの声。
しばらく続くと、メンバーが今回のツアーTに着替えて出てきた。

「アンコールありがとう!」そして披露した曲は、

16曲目、

Lily


文句なしの名曲。イントロで鳥肌が立った。
自分がNoisyCellに出逢った曲で、この曲をライブで聴くのは2回目。
人生で1番好きな曲だ。
皆が間奏の「in the picture」を合いの手で入れてるのが印象的だった。
もう聴けないと思うと哀しいけど、この瞬間は幸せすぎた。
文字通り声がガラッガラになるまで叫びました。
そして、Lilyが終わり、流れたのは…

Birth

え?ちょっと待って?
嘘でしょ?
予想外すぎて全く動けなかった。最初何がかかったのかも分からなかった。
本当に隠れた名曲で、でも絶対にやらないと思ってたしもう聴けないと思ってた。
ありがとう。ずっと震えてた。

自分はライブで一番好きなのがシンガロングなんですが、先のLilyもこのBirthも、みんなで歌うパートが本当に好きで。
Lilyでガラッガラになった喉をさらに追い打ちをかけて、全身全霊で叫びました。

実は友達の結婚式の動画にも使用させてもらった曲なので、とても思い出深いんです。

いつか大きな会場でみんなで歌える日が来ればいいなと妄想していたのが、ここで叶うとは。

本当に感謝しかないです。

そして曲も終わり、メンバーが退場。
するとカーテンが開きあるMVが流れた。

「my name is your life」、新曲。
NoisyCellからのサプライズプレゼントだった。

ラストライブ、新曲Voyage、そしてまた新曲。こんなにたくさんもらって良いのかという思いでした。

これにて公演終了。感無量。
悔いのないライブでした。

思えば10年近く聴き続けることになり、人生の一つの区切りになった日でした。

本人達に届くかは分かりませんが

また、NoisyCellの止まった「時」が動き出す事があれば

その時はまた応援させてください。

それじゃ、またね。

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