命は自分だけの命ではない
主人が、今回 事故で病院に運ばれた先は、救命救急センターでした。
そこにわたしが入った時に目にしたのは、同じ服を着てベッドに横たわっている人が、広いフロアにパーティションで区切られただけの中で並べられている光景でした。
命を管理する場所。
ここに入ったら、自分の命は、自分で管理するのではなく、医師や看護師に委ねられるのです。
と同時に、自分の命を管理できるのは、ここに入る前までだ、ということを実感したのです。
命の蘇生を行う時には、家族さえ入ることが出来ない場所です。
そのため、医師や看護師は、人の命を預かる責任を担っている。
人は、欲求により、身体のために良くないこともしたがることがありますが、それは、自分の命は、亡くなるまで自分で管理していられると思っているからでしょう。
自分だけのものだ、自分だけの命だ、と思い込んでいるからではないでしょうか?
そうじゃない。
不摂生をすればするほど、自分で管理出来ずに、人の手に委ねられていく。
自分の命は、自分だけの命ではない。
自分が管理出来る間に、きちんと管理していれば、亡くなる最期まで、自分の意思で終えることができるかもしれません。
しかし、その管理も自分本位であったり、怠っていては、他人の手に委ねられるのでしょうね。
命は、自分だけのものではないことを知りました。