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他所様の人生のモブより貴方へ

林です。お笑い芸人を名乗る運びとなりましたのでご挨拶です。ニッタという人間と、わたくし林で、ユトピンというお笑いコンビを組んでいます。

私はお笑いが好きではあったものの、全く愉快な人間ではありません。好きなことは寝ることで、自慢は視力が両眼1.5あることと、足の指が人より開くこと。基本ネガティブで自分の存在価値を問い続けていますし、他人の不幸で笑います。自分の無力さと比較して、全ての生活する人間を尊敬し、努力を放棄しています。生活がこんなに難しいなんて知りませんでした。
私のような人間にスポットライトがあたることは殆ど皆無です。光を渇望することもなく、むしろ影を好む私は、自分はモブキャラだと中学生のころから知っていたし、それに満足しています。

そんな私がライトを浴びる側になった理由は、今のところ、イエスマンだからという他ありません。

ニッタは私からみると引くほどポジティブです。「やらずに諦めない」ことがニッタ家の家訓らしく、大抵のことはやれそうな気がするらしいです。なんでだろう。すごい。ユトピンは、お笑いにハマったニッタが、自分でもやれそうに思って(すごい)相方を探し(とてもすごい)多分2人目で私が釣れたことにより始動しました。もしかしたら5人目くらいかもしれないけれど。

ニッタは趣味に対してアホほどストイックで、ハマった年にM-1二回戦のネタを全て見て、感想を書き残したそうです。曰く「後から好きになったから勉強が足りない」とのこと。すごい責任感ですが、誰に対しての何責任なんだろうか。異常に頑張るニッタはめちゃくちゃ面白かったですし、私にないものだらけで感動しました。基本的に断らない性格であるということと、こんな面白くて楽しそうなお誘いは人生でもうないんじゃないかと思ったことから、お笑いを自分でもやってみることにしました。とても二つ返事でした。

モブもモブなりに面白い人生です。モブキャラだって、自分の中じゃアイアム主人公にならざるを得ないんで、できることをできることからやってみようと思います。このnoteでこんな私がニッタと一緒に人前に立って知ったことを書いていくつもりです。ちなみにニッタは自転車や徒歩が好きなので、すぐ歩かせてきますが、私は電車が好きです。座ってるだけでいいから。

今も電車に乗っていて、隣のおじさんがずっと私の肩でバウンドしながら船を漕いでいます。私は、肩の角度を調整して体重を預けられないように戦っています。おじさんの指には結婚指輪が鈍く光っていて、私はおじさんのプロポーズや、可愛い息子が生まれた瞬間、夫婦喧嘩、子供の反抗期なんかを妄想します。ついでに、このおじさんが総理大臣だったら面白いな、人知れず地球を救った帰り道だったら面白いな、みたいなことを考えます。芸人っぽいかしらね。

好きに生きてたらたまたまモブキャラだった私ですが、わざわざキャラに収まりにいく必要は全くないので、大いにふざけて主張激しめでいきたい所存です。このnoteはクソ真面目になってしまったが。

やったるぜ!!

何卒よろしくお願いします。

(林)

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