本記事では、NEMプロジェクトの起こりからローンチまでをダイジェストにまとめました。
NEMプロジェクトの起こり
NEMに関しての開発の議論は、以下のスレッドであり、出資者とutopianfutureさんとの対話であるように見えます。https://bitcointalk.org/index.php?topic=426303.0
このスレッドの一番最初の方の日本語訳が以下です。
https://note.com/yutopian/n/n56cd11d17576
以上のスレッドと、NEMの初期配分を受けるスレッドをみていくと、当初はNxtをフォーク(コードをコピペすること)して作る事をutopianfutureさんは考えたようです。
けど、NEMに関しての議論の45番目(#45)のスレッドでJugarさんは以下のように言及しました。
つまり、NXTのコピペではなく、一から作りたいと名言をしたことになります。けど、この方針にutopianfutureさんは難色を示します。(#49のスレッド)
ですが、#181番目のスレッドでは、JugarさんはNXTのコードを書き換えていくとともに、プログラミング言語をJavaに採用することにし、署名アルゴリズムをed25519(https://github.com/geir54/ed25519-java/blob/master/ed25519.java)にすることを言いました
こうして、NEMのプロモーション担当はutopianfutureさん、技術担当はjagurさんになります。
のちに、utopianfutureは自身のスキャンダルにより、NEMチームから辞任し、最終的にはNEMプロジェクトのチームは以下のようになります。
NEMコア開発者
・Jaguar0625 (コア開発, NIS, NCC)
・Gimre (コア開発, NIS, NCC)
・Makoto (コア開発, NIS, POI)
・Thies (コア開発, NIS, NCC)
・BloodyRookie (コア開発, NIS, POI)
NEMオーガナイザー、マーケター、およびヘルパー:
・patmast3r
・Krysto
・Kodtycoon
・Tranloi
・Xtester
・Taumuon
・Erkki12
・EFFV
コア開発者のMakotoは日本人ではないのかと言う事で、NEMは日本で有名になったという説があるようです。(武宮さんは不祥事により、NEMチームを退職されました)
ここで、MakotoとはPolkaswapを開発したソラミツの武宮誠さんの事であり、日本に帰化した人です。現在は、コア開発に携わっていません。
また、utopianfuture氏とは、のちにtomochainに携わる事になるLong Vuongさんの事です。
マーケターチームはみんな誰なのか、私は知りません。
NEMローンチまでの歴史
2014年1月19日
資金調達の開始:こちら
このとき、以下のロゴが考えられていた。
2014年2月17日
第1次資金調達の完了:こちら
2014年3月10日
アルファ版を4月に出す予定であることを発表:こちら
2014年3月12日
今後の計画として、テストネットでのα版公開は4月、正式サービス開始は5月を予定である事を発表:こちら
2014年3月29日
2つのリポジトリ(NEMインフラストラクチャ、NEMコミュニティクライアント)が発表される:こちら
・NEMコミュニティクライアントの仕様:こちら
2014年5月19日
NEMのステークトークンを資産交換所(Nxt)経由で発行:こちら
2014年6月5日
NEMのロードマップを発表:こちら
2014年6月8日
オープンアルファは6月25日からを予定していることを発表:こちら
2014年6月13日
utopianfuture氏が複数アカウントを使ってNEMを受け取ろうとする自作自演の行為をしていた事を告白。責任をとってチームを辞任する。これをもって、NEMはコミュニティ主体のプロジェクトとなる。:こちら
utopianfuture氏が去って以降のBitcoin talkにおけるNEMのページ:こちら
この時のNEMの説明について:こちら
6月24日
暫定の公式ロゴマークの発表:こちら
2014年6月25日
アルファテストネットが開始:こちら
2014年8月8日
公式ロゴマークが決定する
2014年10月20日
長期にわたる包括的なベータテストを開始:こちら
2015年1月19日
NEMの開発呼び掛けから1年になる
2015年3月29日
新ロゴが決定する:こちら
当時は青色ではなく、グレー色でした!!
2015年3月31日
NEMがローンチ:こちら
同時に、poloniexへの上場が決定:こちら
https://bitcointalk.org/index.php?topic=654845.msg10943800#msg10943800
けど、このときすでにブロックは進んでいて、NEMのジェネシスブロックは2日前の3月29日でありました。つまり、2015年3月29日がNEMの誕生日で、ローンチ日は2日遅れたということです。
ここからNEMの歴史がスタートします。ローンチした時に、現行のロゴの形が決まりました。
のちに、ロゴがマイナーチェンジをしますが、見た目では大きくは変更していません。
なので、盾をイメージにしたロゴは、まさにNEMの象徴といえるでしょう。
この動画はローンチ時にNEMの紹介したものになります。
最後に・・・
NEM/Symbolの開発に関する議論は、現在はDiscordでやりとりされてい、あす。
でも以前は、Bitcoin Forumをメインにし、その後はNEM Forumをメインにしていました。(Bitcoin Forumは会話形式なので追う事が大変ですし、NEM Forumはアクセスができない状態です)
今としては読む必要性は感じませんが、NEMのローンチまでの歴史は、このスレッドを読むことになります。
どのようにしてローンチしていったのかを知りたい方は、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。
旧ロゴの著作権の行方について
NEMには、ローンチ前に3つのロゴがありました。
以上のロゴは「コミュニティが作ったアート」という認識になっているので、これらのアートの製作者を見つける必要があります。
では、どこで見つければいいのかを紹介します。
このロゴはbitcoin forumでNEMのロゴをコンペした時に出されたものだそうです。
したがって、bitcoin forumからこのロゴを提出した人を見つける必要があるとのことです。
自分もこのロゴはどこから出たのかを探した事がありますが、かなり大変です。自分もまだ見つけられていません。
次に、このロゴは元NEMコアデブの武宮誠氏(@M4K070)に連絡を取る必要があるとの事です。
なので、twitterから武宮氏にアプローチする必要があります。
最後に、このロゴはNEMの発起人であるUtopian Future氏(@longvuong22)に雇われたベトナム人の Loi Tranというデザイナーによって作られたものだそうです。
また、著作権が適用されるかどうかは不明だそうです。なぜなら、あるペーパーカンパニーがLoi氏に対してロゴの代金を支払っているので、双方ともに著作権は持っておらず、宙ぶらりんの状態だそうです。
なので、著作権の行方がわからない事から、Loi氏に問い合わせが無難といえそうです。Loiさんについては、bitcoin forumでLoiさんに関する手がかりを見つける必要があるでしょう。
結論
武宮さんはなんとか連絡が取れそうですが、他の2つのロゴは、ご本人を探すだけでも大変そうです。なお、utopianfuture氏は不祥事でNEMプロジェクトチームを離れた人なので、あてにはできません。
旧ロゴを使ってNFTを考えてた事がありましたが、著作者を探すという大手間がかかるので、かなり大変であるのがわかりましたので、挫折をしました。
なので、旧ロゴを使うよりは、現ロゴを使うのが良さそうな感じがします。