映画「私をくいとめて」を見て

とにかく、気持ちが揺さぶられ続けた
度重なる共感と共と同時に年上の女性と恋をした時、相手はこのような気持ちになっているんだろうかと。、無意識に気持ちが引っ張られた。映画が終わった時も気持ちが引っ張られたままで。映画を見ていて、こんな気持ちになったのはゴッドファーザー以来だ。自分はド派手な映画以外は大切なのはストーリーだから、ド派手な映画でもない限り、映画館で見なくていいと思っていたが、この映画は映画館で見れてよかった。自分と親しみの深い土地が次から次へと出てきて、監督なのか、原作なのか分からないが、もしかしたら、同じようなものを好む感覚を持っている人なのか。と親近感が湧いた。のんさんが主役でふわふわしたトーンで続くのかと思えば、病的なストレスを一緒になって感じさせるシーンもあった。そして、女性はこんな感じなのか。女性から見て、余裕のない男はこう見えるのか。でも多くの男性がこんなんだろうな。でも、この状況を乗り越えるのは中々のパワーが必要だなと思った。そのパワーを相手に求め続けると、つらくもなるものなのだなと感じた。

自分は映画でもなんでも、物語、ストーリーを重要視する方なのだけど、今回は物語じゃなくて、この映画という媒体を通して言葉では伝えられない何か、形而上学的なものを感じた。ゲド戦記を見た時の感覚に近いかもしれない。

この映画に出てくる話や出来事は、日常でみんなが経験する小さなことなのだが、そこを通して、人が感じるひとつひとつの感覚をうまく表現している。自分が感じたことのある感覚に加え、自分は感じないが身の回りの人が経験したであろう感覚も感じることができた。

言葉だけでは説明できない。間というのか行間というのが、心に痛烈に響いた。例えば、メッセージのやりとり一つ取っても、そんな感じだった。宮崎駿監督が何かのインタビューで言葉にすると陳腐になるので、いいません。みたいなことを言っていて、そんな感じなのかなと。

社会では普通に起きるようなことでも、自分という人間の感覚では許せないことがいっぱいあると思う。その時の孤独感というか、辛さというか、やりばのない悲しい気持ちも絶妙なシチュエーションにより、表現できていた。

この映画にどんなメッセージ性があるかと言われたら全く説明できないが、人はこのような感覚を味わうことがあるが、それも含めて良さであると、そんな感じのことを自分は感じた

パンフレットのデザインも良かったし。ぜひ買いたい。でも、レイトショーだったので、買えなかった。明日、買いに行こうかなと思ってる。

映画を見終わって思ったのが、結構な数の人が見に来ていたのに、誰も帰り道、感想を述べていなかったことが驚きだ

劇中に出てきた、君は天然色 という曲は繰り返し聞くだろう。Amazon musicに入ってなかったので早速、図書館で予約した。

主演ののんさんは個性的で好きではあるが、もっとこの英語の感覚を本物に近づけるために、もっと30代感の出ている人を出したら変わってのかもとは思った

あんま映画業界詳しくないけど、この前、日活の本社の前通った時、小さい会社になっちゃったなと思ったが、いい映画作ってくれるな。よかったな

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