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10月6日(日) - よそ行きじゃない日記帳vol.6
9月30日(月)
「食欲の秋だから」と言い訳してたくさん食べた日。
10月1日(火)
「行きますか?釣り!」と連絡をもらって21:30から出かける。今日は家から車で30分くらい、少し遠くの釣り場へ。遠ければ遠いだけ「今回こそは釣れるのではないか」と期待が高まるけれど、実際は遠いときのほうが釣れない気がするよね、と話しながら。
「いい風だね。」そう話す彼女をよそに、ぼくはテトラポッドの大きさと、三方が海のロケーションに夢中。「こんなに大きなテトラポッド見たことない。」「海が海って感じ。」などと言って、そこに驚く人は見たことがない、海が海ってどういうこと?、と笑われる。
肝心の釣果はゼロだった。
10月2日(水)
いつも職場のマダムたちにご飯やスイーツをもらっているお礼に、と昨晩作っておいたタルトタタンを持っていく。お昼休みになり、いざタッパーから取り出してみると、タルトの代わりに敷いたクッキーが水分をいっぱい吸ってしまっていた。
「おいしい林檎のコンポートをありがとう。」
こちらこそありがとう。でも、本当はタルトタタンのつもりなんです。
10月3日(木)
雨と風の日。傘を持って行ったけれど、風が強すぎてその意味をなしていなかった。
10月4日(金)
島の美容院に行った。お姉さんがスタイリスト、妹さんがアシスタントのようで、「まさか2人ともここに帰ってくるとは思わなかった。」と前歯をのぞかせてそっくりに微笑んでいた。
10月5日(土) その1
いま僕が島にいるのは大学時代の同級生がいるからなのだけれど、彼と海岸でコーヒーを手にだらだら話した。1年半前、はじめて島に来たときに彼が案内してくれた場所。まさか戻ってくるなんて思わなかったよ。しみじみしながら、「来年になったらさ、 」と話す。
10月5日(土) その2
友人と図書館に行った。暮らす場所を選ぶ理由がすてきなオーリィ君のはなし。やっぱり小さな映画館はなくてはいけない。
10月5日(土) その3
23:45。友人と先輩との飲み会を終えての帰り道、あまりに星が綺麗だった。「今日、星が綺麗だよ!」メッセージを打ち込んだけれどそのまま消した。
10月6日(日)
昨日はあまりによい日だったな、思い出しながら島を歩く。この島に来たのは友人が全力で誘ってくれたからだし、熱海で理想を体現する同級生に出会ったからだし、東京で仕事と家を失ったからだし、いろんな大人たちが助けてくれたから。小雨の中を傘をささずに激動の3年半を振り返った。