私は、どうしてハワイに行ったのか?
日本からハワイまで約6時間。地球の自転の関係で日本から行く分には早い。といっても約360分。カップラーメンが120個つくれてしまう。
飛行機の狭い座席は退屈なので、つらつらと今回ハワイに行くことを決めるまでの思いや、そこに至る背景を書いてみようと思った。
(映画観ようと思ったけど、イヤホンもらえなかった!最近配ってないらしい)
①つくることが好き
早速だが、私は「つくる」ことが好きだ。唐突で抽象的ですね。その源流は幼少期にある。
物心ついた時から私はレゴが大好きだった。従兄弟が2ケースはあろうかという大量のレゴを持っていて、そこから影響を受けた。
レゴの魅力にハマった理由。それは頭の中、想像上のものをなんでもカタチにできること。
想像上の飛行機、想像上の船、車、家、街さえもつくることができる。考えて組み上げていくプロセスと、それをカタチにできた時の達成感が好きだったのです。
レゴが好きだったからか、学校の授業でも図工と美術は好きだったし、得意科目と感じていた。
中学3年ぐらいになると、さすがにレゴはやらなくなったけど、「想像をカタチにする=つくる」 ことは変わらず自分の中で得意なことだった。
むしろ幅を広げて、例えば、体育祭のダンスの振り付けを考えるとか、学園祭の売店の企画考えたりとか、「アイデアをカタチにする(プロセス)=創り上げる」ということも好きになっていった。
つくること。
それが好きになった源流がそれ。
②写真との出会い
写真(カメラ)と出会ったのは大学1回生のとき。サークル仲間が旅行に一眼レフを持ってきた。最初は気にも止めなかったけど、できあがった写真を見てめっちゃキレイやなぁ〜と思った。
自分もやってみたい!
そう思い、ヨドバシやビックカメラで一眼レフを探した。
スペックも使い方も分からなかったけど、ニコンのカメラにした。何でニコンを選んだかって?単純にその売り場で一番握りやすいカメラだったから。ほんとにそれが決め手だった
京都に住んでいたということもあり、神社仏閣、四季折々の風景など、撮るものはいくらでもあった。時には真夜中にひと気のない山奥まで行って星を撮ったり、深夜2時にバイト終わってから車を走らせて朝日を撮りに行ったりと、写真にのめり込んでいく。
そこまでのめり込んだ理由。それは「こんな画が撮れるんじゃないか。こんなの撮ってみたい」という思い。そしてそれを実現するということはつまり、「頭の中の想像をカタチにする」ということ。
考え方がレゴの時と同じだったのです。
③仕事と趣味
さて、大学4回生で就活を迎えた私。第一候補だったのは報道カメラマン。理由は2つ。
・世界で活躍できる可能性があったこと。
・写真に携われること。
オーストラリアに留学していたため、将来は海外駐在を経験してみたかったのと、写真にも携われるので良いと思った。
本格的な就活の開始までに、新聞社や通信社など、大手メディアのOB・OG訪問をした。どんなスキルが求められるのかなどを知った。
そして最終的にまったく畑違いのメーカーを選んだ。
…なんでやねん!!
上記の話をしておきながら報道関係は一つも受けなかった。
そうなったのは、ある新聞社に勤める現役の報道カメラマンの言葉がきっかけ。
「西川さん、報道写真と君が言ってる写真は全く別物だと思う。君が好きな写真活動は”君自身が好きなもの”を撮ることじゃない?」
図星!とまではいかないが、この言葉で考えが変わった。好きなことを仕事にせず、他で働いて写真は趣味として楽しめばいいのではないか?と。
④ 圧倒的”好き”の追求と個展開催
そうして2019年4月、サラリーマンになったと同時にこの頃から水中写真も開始。波やサーファーの写真を追い求めた。※なぜ水中写真を選んだのかは別の機会で話します。
とにかく海に通い、圧倒的に自分の好きを追求した作品をつくった約4年。それらの作品を持って、2022年9月に自身初の個展を開催した。
好きを追求して作品をつくり、個展を開催する。写真を趣味とする者にとっては最大のアウトプットだったと思っている。その一方で個展後、作品づくりに対して燃え尽き症候群的なものも感じていた。写真が嫌いになったわけではなく、大好きだけど、熱量が落ちていた。写真を撮る量が減った。
何か変化が必要だと感じはじめていた。
⑤5年後の未来を想像
変化が必要と感じていた。それは30歳という(ある意味)節目を前に、やりたいことをやれているか。やりたいことはなんなのか。
考えてみたらこれだった。
写真を趣味として続けるか仕事にしてみるか。
そこで、27歳の時点で5年後を考えてみた。32歳。前職を続けていたら責任もさらに多くなっていっているときだと思う。もし32歳になったとき、27歳の時点で感じていた「写真を趣味として続けるか仕事にしてみるか」という考えをまだ持っていて、挑戦できていないとなると、、、ダサいなと思った。
やりたいこと、やってみたいことに取り組まずにいたらきっと後悔する。30年に満たない人生だけど、後悔はたくさんしてきた。できる挑戦は今すぐやっておきたい。
2023年上半期はずっとそんなことを考えていた。年上の人たちにもたくさん相談した。そして決めた。やってみると。
2023年9月14日に上司に会社を辞める旨を伝えた。
⑥ハワイへ
カメラマンになるわけだが、できればサーフィン業界にも関わっていたいと考えた。ぱっと思いついたのがハワイ。
サーフィンといえばハワイ。ハワイといえばサーフィン。昔からなんとなくそんなイメージがあったので、ハワイに行くことを決めた。
冬には世界屈指のサーファーが集まる大会が開かれる。だけど正直選手も大して知らないし、サーフィンのルールもほぼなんじゃらほい?状態。
ロングボードのコンテストとかはそこそこみてきたけど、ショートボードの大会はオリンピックで観戦したぐらい?
だけど写真(水中写真)に関して、特に世界屈指のサーフカメラマンを見るには間違いなく世界一の環境だとは思ってる。Zak Noyle、Christa Funk、Brian Bielmann….たぶんほとんどの人は知らないと思うけど、私の中では偉大なフォトグラファー達で、彼らがハワイにいる。学ぶべきことがあると直感で思ったからハワイに決めた。
「ポーン, We are approaching the…. 」
と書いている間にハワイに到着です。
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