「大切なことは出発することだった。」
頭で計画を練って行動に移すことは大切だと思う。何を達成したいか、それを実現するためにどのような道を進むべきか、見立てをしてからすすむ方が失敗は少ない。
特に、ビジネスの世界では計画なしに行動することは、貴重な時間を無駄にし、ましてや他人の時間を浪費することにつながりかねない。
一方、頭で考えてから行動する習慣が身につくと、入念に計画を立てることに時間を費やし、動きが遅くなる。あれこれ準備が足りないと感じることもあるでしょう。
思考→行動 か 行動→思考 か。
どちらが正しいのかは人により異なり、明確な正解はないでしょう。
この背景を踏まえて、自分はどうかと思い返してみた。
結果ここ数年、私は十分な思考よりも、行動することに重きをおいている。と思った。すべての状況でそうではないけど、特にプライベートでは思考の前に行動を優先させることが増えている。
身近な例だと、作品を撮るとき。
夕景を狙っているが、天気予報は曇り。そういう時は撮りに行こうか迷うが、とりあえず行くことにしている。一発逆転、夕方の数分の爆焼けの可能性もあるからだ。もちろん、すかしっぺのときもあるけれど、行ってすかしっぺより、行かずに爆焼けだった時のほうがつらい。
とりあえず行動してみる。
これを考えながらある言葉を思いだした。
タイトルにある
「大切なことは出発することだった。」
写真家・星野道夫さんの言葉です。
星野さんは、アラスカの辺境の地に住む民族の村長に手紙を送り、実際に会いに行ったことで知られています。
ネットもなく、電話も通じない状況で、数通の手紙のやりとりの後、星野さんはアラスカへと向かったのです。
もちろん、彼は行く前に情報収集をし、計画を練ったでしょう。しかし、重要なのは出発したこと。その物理的な前進、新たな場所への旅が、星野さんの人生に新たな章を刻んでいきました。
行動によって、思考の段階ではわからない未知の世界が見えてきて、新たな可能性が開かれていく。夕景を狙った話もそう。天気がどうなるか考えてる段階ではどうなるかわからない。
考える。その前に思いだしてみよう。
「大切なことは出発することだった。」
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