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はじめに

概要

 現在の恋愛情報マーケットには、マッチングアプリを活用する際の手法や心構えを説いた商材が溢れている。しかし、それらのターゲット層が広範囲に渡るため、一般論が多く示されがちで、いわゆる恋愛弱者、つまり非モテの人々に特化した内容は意外にも少ない。非モテの立場から見れば、一般人向けの成功法則を説かれても、それを真似するのは容易ではない。

 例えば、Tinderやタップルなどの主要マッチングアプリで推奨される手法には、通話やカジュアルな会話など、非モテには無縁のフットワークの軽さが求められたり、場数を重ねて経験から感覚を養うべきだといった根性論が目立つ。しかしながら、非モテにとってはそもそも女性と会話する機会すら恵まれていないのが実情なのである。

 特に問題なのは、「とりあえず彼女が欲しい」「恋愛がしたい」という本来の目的から逸れ、筋トレや男性の自己啓発系コンテンツに誘導されてしまう非モテが後を絶たないことだ。生粋の非モテは恋愛へのリソース投資を控えめにせざるを得ず、男磨きなどの面倒な作業にまで手を伸ばすことはない。女性との些細な会話さえままならない状況下では、高尚な自己啓発論に時間と労力を溶かすだけの無駄が生じてしまう。

 そこで問われるのは、そうした非モテ層の人々が、最速で妥協できる結果、つまり彼女を作るためにはどうすればよいのか、という点である。これは決して簡単な問題ではないが、筆者としては本書が、その一助となる指南書になれば幸いである。

筆者について

 35歳で高卒。中学や高校時代は女子生徒と口をきいた機会がほとんどなく、恋愛の経験値は低い。そして太った時期は90kgにもなり、趣味はラノベとアニメ。いわば非モテの代表格と言えるような人生を歩んできた。

 そんな私でも、5年前にマッチングアプリを始めてみた。最初は自分のルックスのせいで、唯一マッチした女性からさえ「デブス」と罵られる有様だった。しかし、そこから研究に研究を重ね、非モテ用のマッチングアプリ攻略法を編み出した。その結果、当初は1マッチだったところから、50人斬りするまでに成長することができた。

 本書では、そうした私自身の体験を基に、非モテの男性が非モテ同士で学び合える、マッチングアプリにおける最強の攻略メソッドを公開する。誰にも教わることのできなかった独自の方法論を、非モテの仲間たちに伝授していく。

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