第29回大学野球関西オールスター5リーグ対抗戦第2日第2試合見どころ

6/25(日)
大会2日目第2試合
優勝決定トーナメント2回戦
京滋大学野球連盟-関西学生野球連盟
於 わかさスタジアム京都
13:00PB予定

 3年ぶりの開催となった5リーグオールスターは大会初日から大盛況に。開幕試合からタイブレークにもつれ込む大接戦となり、「関西の大学野球」のレベルの高さを改めて証明された。
 2日目となる今日は第1試合に関西六大学野球連盟と阪神大学野球連盟の試合が予定されている。そして、第2試合は優勝、そして秋の大阪市長杯でのスーパーシードの権利が残っている京滋大学野球連盟と関西学生野球連盟の試合が行われる。
 京滋大学-関西学生といえば、昨秋の大阪市長杯で京滋大学の佛教大が関西学生の関西大を破った試合を思い出す人も多いだろう。関西大の選手たちにとってはまさに「因縁の相手」でもあり、リベンジへの熱い想いは相当なものだろう。
 京滋大学は今月上旬に行われた全日本大学野球選手権大会で4強入りした佛教大から9選手が選出。大学選手権で3試合に先発した山本(③智辯学園)はメンバー外も、リリーフエースとして準決勝進出の原動力となった木村(④奈良大附)、2回戦に先発した徳田(④木本)らはメンバーに名を連ねている。打者陣では攻守の要・七條(②文徳)や不動のリードオフマン・竹田(③初芝橋本)、大学選手権1回戦でホームランを放った岡野(②神戸国際大附)らがメンバー入り。佛教大の選手たちが京滋大学を引っ張る存在だろう。他大学からも魅力的な選手が選出された。大谷大の下谷(②乙訓)は内野手で選出も、リーグ戦ではマウンドにも上がった。オールスターの大舞台で二刀流の披露はあるのか。
 関西学生は昨日の関西六大学との1回戦で4点差をひっくり返す鮮やかな逆転勝ち。勢いをつけて今日の試合に挑む。6回を終えて0-4と苦しい展開だったが、関西学生打線は目を覚ました。近畿大・梶田(④三重)、同志社大・杉浦(④大谷)のヒットと主将の同志社大・青地(④大阪桐蔭)の四球で満塁のチャンスを作ると、代打で起用された関西大・上神(④佐久長聖)が押し出しとなる四球を選び1点を返す。なおも二死満塁のチャンスで、関西学院大・髙波(④川越東)がレフトへ弾き返し、ランナー2人が生還。さらに、相手守備の乱れをつき、上神の代走として起用されていた本来は投手の近大・久保(④関大北陽)が激走し同点のホームへ。4点のビハインドなどなんのその。ビッグイニングを作り出し試合を振り出しに戻す。その後は両チームの投手陣が踏ん張り、試合は延長・タイブレークへ。10回表、相手の走塁ミスにも助けられ、同志社大・真野(③天理)、近畿大・大石(④近大附)の投手リレーで無失点に抑える。その裏、関西学生打線は立命大・宮崎(④創志学園)、桃谷(③履正社)が倒れ二死2.3塁となるも、大学日本代表候補合宿にも参加した杉浦がセカンドへの内野安打を放ち、サヨナラ勝ち。劣勢を跳ね返し、終盤はゲームを支配した関西学生が開幕ゲームとなった初戦を勝利で飾り、スーパーシードの権利獲得の可能性を残して2日目に進んだ。今日キーマンはやはり、昨日殊勲のサヨナラ打を放った杉浦だろう。昨日は4番で起用され、しっかりと期待に応えた。昨日からメンバーが大幅に変わる可能性も考えられるが、チーム優勝のためには4回生の奮起が必須である。上神、有馬(③近江)、岑(③広陵)、そして昨日の関西六大学戦で先発し好投した金丸(②神港橘)の関大戦士の活躍にも期待したい。
 負ければスーパーシードの権利獲得の可能性がなくなる大事な一戦。オールスターのお祭りムードとスーパーシードの権利獲得へのガチンコムードの両方を兼ね備えたエキサイティングな試合になること間違いなしだ。

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