努力し続ける
シーズンも残り2ヶ月を切った。どのチームも死に物狂いで勝利を目指して戦ってくる。僕自身もとにかくチームの勝利のために出来ることをすべて行っていきたい。
さて、今回のテーマは、「努力し続ける」
そもそも努力とは、「目標実現のため、心身を労してつとめること。ほねをおること」と定義される。（Google日本語辞書参考）
僕は、努力を意識して行うようになったのは、中学生のなったころだ。名古屋のアカデミーでプレーをし、ピッチのサイズやボールの大きさなど全ての規格がプロと同じになり、（ゲーム時間は短かったが）明確にプロサッカー選手を意識するようになった。
この時に、「サッカーにまつわるすべてのこと。」に関して努力をするようになった。
食事の取り方，体と向き合うこと，自制すること…もちろんサッカーをすることや見ること。様々なことを取り組むようになった。
そのおかげで、プロサッカー選手になることが出来た。だから、僕は、努力をすることが好きだった。なぜなら、自分がやった分のことが成果として跳ね返ってきたから。努力さえすれば、「なりたい自分」「叶えたいこと」が全て実現される感覚だった。
プロサッカー選手になって11年。その感覚は正直、今ではない。
「自分が出来得る最大の努力＝なりたい自分」の方程式は、この世界では通用しなかった。
でも、だからこそもっともっと努力しようと思った。何度挫けても俺はまだまだうまくなりたい。
今日も出来ることをする。食事，睡眠，トレーニング，振り返り…日々アップデートして、少しでもうまくなるために。
「サッカーをすること」がいつか仕事として出来なくなる。これは、誰しもが通る道だ。この年齢になると、1年の重みが変わってきている。その分、様々な経験を経て、次に活かすことが出来ている。
今シーズンの最大のテーマでいうと、「後半戦の失速を抑えること」だった。過去のシーズンを振り返ると、後半戦につれてコンディションを落としてきた傾向にあった。原因は、何点かあるが特に気を付けたのが、トレーニングと食事だ。
トレーニングは、パーソナルトレーニングを週に1度、必ず入れてきた。ポイントは、トレーナーさんと一緒に行うこと。また、トレーニング内容も2,3種類ほど持っていて、キレやパワーを上げるトレーニング。身体の可動域やしなやかさを出すトレーニング。神経系のトレーニングなど、その時のコンディションの合わせて行ってきた。
昨年までは、自分1人で行うことが多かったのでメニューがマンネリしたり、身体がきつい日は妥協したりと、せっかくトレーニングをやっていてもパフォーマンスを最大化させることまでには至らなかった。
今シーズンに関しては、どんな時でもトレーナーさんと必ず行った。自分だけでは追い込めないところまで持っていってもらったり、身体がきつい日でもコンディションに合わせてメニューを変えてもらったりしながら、過ごしてきた。
その成果が、10月のホーム、福島戦で発揮できた。
久しぶりに長い時間でのプレーだったが、この時期でも最後まで運動量が落ちることなく、強度高くプレー出来た。スタッツで見ても今シーズン1番の数値だった。これは確実にトレーニングの賜物だと思う。
また、食事の部分でも、変化を加えた。具体的には、「何を取らないようにするか」を大切にしている。
小麦と乳製品、また人工甘味料が入っている飲み物や添加物が多く入っている食材は極力控えるようになった。（うどんが食べられないことはなかなか辛かった…）
野菜や、肉、魚などなるべく自然なものから取るようにして、調味料も減らし、自分で作る機会を増やした。ただ、オフの日や試合後などはご褒美としてそれらを解放するようになった。このメリハリをつけるだけでも、身体の軽さが違うし、軽快に動くことが出来ている。
やることを増やし、いろんなことに手を出してやってみることもいいとは思う。でも、俺の場合は何をやってもすぐには上手くならない。2,3ヶ月、我慢しながら続けてみて、それでやっと兆しが見えてくる。そして感覚として年単位での継続で成果として現れる。だからこそ、継続して根気よくやり続けることが大切になってくる。ただ、進んでいく方向を間違えると大変なことになるので、よく考えてから取り組むようにしている。
また、ずっと同じことをしていても成長はないから、日々積み重ねていきながらフェーズが変わったと思うタイミングで、新たな刺激入れてアップデートしていく。アップデートするときにも、いきなり真逆のことやるよりも、近くにあるようなものから取り入れていくことで繋がってくるし、外れることも少ない。このようなこと意識しながら、日々過ごしている。
最後に。周りの選手と比べる必要はないが、もっとストイックに、丁寧に毎日を過ごしている若い選手が讃岐にはいる。最近はnoteも書いているみたい（笑）とても刺激をもらうし、尊敬している。今は大きな怪我をして離脱をしているが、しっかりと治して彼が最高の形で復帰出来ることを切に願っている。
残り泣いても笑ってもリーグ戦は7試合。
全てを出して、もっと成長して、今シーズンで自分史上最高のパフォーマンスを発揮出来るように努力し続けたい。
応援よろしくお願いいたします。