自動運転が実現すると、日本の価値は間違いなく下がる。
2019年5月、トヨタ自動車株式会社の社長である豊田章男氏の発言に日本中の注目が集まった。
「終身雇用を維持していくのは難しい」
日本一の時価総額と、売上を誇るあのトヨタですら、
終身雇用を維持していくことができない。
ぼく自身も非常に驚いたし、
日本のサラリーマンに衝撃を与えたのは間違いないだろう。
なぜ、過去最高益を叩き出したトヨタがこんなことを言うのか。
その背景は非常に単純だと、ぼくは思っている。
トヨタ自身、将来自分たちの価値が下がることをわかっているからだ。
どういうことかと言うと、
5Gが到来し自動運転が実現した世界では、自動車会社の価値が下がる。
そうトヨタは予測しているのだ。
価値が下がると、売上が落ちる。
売上が落ちると、従業員に人件費として払える金額が減る。
よって、従業員全員を養うことが難しくなる。
すなわち、終身雇用の崩壊。
自動運転の時代が来ると、車を持たない人が増えてくる。
なぜなら、Uberのような配車システムやレンタルサービスが充実してくるから。
スマホをタップするだけで、目の前に車がやって来て、
目的地まで運んでもらったら、またスマホをタップして、車を倉庫に返して終了。
維持費もかからないし、便利だし、最高だよね。
大勢の人が求めているのは「車の移動力」で、車そのものではない。
上記サービスで重要なのは、日本車のアイデンティティが失われる可能性が高いということ。
丈夫で、壊れにくい。
一般消費者からすると、車は長く使える方がありがたく、
仮に100万円で10年乗れる車と、100万円で5年乗れる車があるとしたら、
家計に優しいのは前者の「10年乗れる車」だ。
世界的にこういう思考が強いからこそ、世界でもトヨタ車が売れる。
だが、上記のようなサービスができればどうだろうか。
極論、車は何でも良くなる。
目的地まで運んでくれれば、それでいいのだ。
こういうサービスは価格競争に陥り、サービス手段のひとつとなる。
そう、自動車業界はサービス業界へと変貌する。
今日も日刊ムショクを覗きに来てくれて、ありがとう。
日本が生き残る道は、圧倒的な「懐刀」になるしかない。
このnoteは「日刊ムショク」と題して、
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