薄明とは、日の出前、日の入り後のぼんやりとした空の明るさのこと。ポケモン薄明の翼、感想。
ポケットモンスター薄明の翼が2020年1月から配信されています。
ポケモンが好きな人も、全然知らない人も楽しめる素晴らしい作品。
1話6分弱、月1回配信なので、気軽に見れますよ。
note執筆時点では、2話まで試聴済み。
詳しくはまた別にまとめますが、「別の視点」というのが今後はより重要になってくるのかなぁと。
少し言い換えると、別の視点を使って、再定義する力。
今作は、かなりこれまでのポケモンアニメとは違うテイストとなっていて、
1話では、ポケモンバトルを観戦する視聴者、という目線で描かれています。
自分のポケモンは持っていないし、
チャンピオンのバトルを「実際にスタジアムに行って生で見る」のが夢。
リーグチャンピオンを目指すサトシが主人公の物語では、描くのが難しい視点です。
加えて、尺の短さという制限があり、余計なものは入れられません。
なので、キャラの行動で描写するしかない。
これがしっかりとできてるから、薄明の翼はおもしろいんですよ。
一切、説明的なセリフがありません。入れる時間ないから。
スタジオジブリの鈴木プロデューサーはこう言われています。
「実力のないアニメーターには、説明が必要。
実力があるアニメーターは、動きで表現できるから説明がいらない」
つまり、ナレーションやセリフなどの言葉が多いアニメはある意味、アニメーターの実力がないのです。(時と場合によりますが)
今作を見れば、はっきりとわかります。セリフが圧倒的に少ない。
特に2話は顕著ですね。
プロットとテリングがしっかり固まってないと、
このレベルまでは辿りつけません。
脚本を担当しているのは岸本卓。
テレビアニメでは、銀魂、ハイキュー、ジョーカーゲーム等のシリーズ構成を担当されています。
アニメ制作を手掛けているのは、スタジオ「コロリド」。
映画ペンギンハイウェイを手掛けた会社。
ペンギンハイウェイを見た時も思いましたが、
薄明の翼を見て、より思ったことがあります。
コロリドは「誠実さ」をアニメで表現できる数少ない会社だと。
理由はまだ分析し切れていないのですが、
両作からしっかりと雰囲気を感じとることができます。
もっと調べて深掘りしたい。
超好きな作風の会社です。
今日も日刊ムショクを覗きに来てくれて、ありがとう。
お子さんにねだられたら、お父さんはぜひ買ってあげてください。
このnoteは「日刊ムショク」と題して、
無色の毎日をつらつらと綴る。
平日は7時ごろ、休日は9時ごろに更新予定。
また明日、時間があれば、覗いてね。