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[rekordbox/修正済み] レコボ使いは今はWindows 11をアップデートしてはいけない

追記 (2024-03-29)

3月26日にリリースされたKB5035942で本件が解決したようです。
実際、軽くテストしただけですが僕の環境でも適用後にこのバグが発生しなくなっていることを確認しました。
このバグでお悩みの方はWindows Updateからこの修正が適用できないか確認してみてください。

バグの概要

ツイートの動画をご覧いただければ分かるのですが、曲の音量が小刻みに激しく大きくなったり小さくなったりしており、画面に表示されている波形も明らかにおかしい形状をしています。PCDJの方だとDJプレイ自体ができなくなりそうなかなり致命的なバグです。

もちろん、楽曲のファイル自体に問題があるわけではなく、iTunesなどの一部のソフトでは問題無く再生されます。

原因

このバグについて分かっていることは以下の通りです。

  • Windows 11 2022 Update (22H2) を適用済みである

  • iTunes Storeで購入したM4Aファイルである

  • rekordboxのオートゲイン、ヘッドルームなど関係ありそうな設定を変更しても改善せず

  • macOSやCDJなどでの再生は問題なし

このバグの原因はrekordboxではなく、2022年9月頃にリリースされたWindows 11 2022 Updateにあります。詳しいことは分かりませんが、おそらくWindowsに含まれるM4A形式を読み込むためのオーディオコーデックにこのタイミングで何らかの変更があり、rekordboxがこれを利用しているために影響が出てしまっているものと思われます。
現にrekordbox以外でもStudio One 5にてこれと同様ではないかと思われる現象を確認しました。(ただしこちらは音だけに影響が出ており表示される波形には問題なし)

rekordboxを開発しているPioneer DJ (AlphaTheta) でもこの問題は認識しているようですが、ソフト内のお知らせやWebサイトでの周知が一切無く、既に自動アップデートも始まっているようですので言われるがままに適用してしまい訳も分からずこのバグに遭遇してしまったとみられる方からのRT・引用RTがいくつか届く状況となっています。

発生した場合の対策

現状で取れる最善の手段としてはWindows 11 2022 Updateの適用を保留することだと思います。
もしアップデートを適用してしまった場合に取れる手段としては以下のものです。

  • アップデートが行われてから10日以内の場合はWindows 11 2022 Updateの適用を取り消す

  • アップデートの適用から10日を過ぎてしまい取り消しができない場合で、パソコンのプリインストールOSがWindows 11 2022 Updateより前のバージョンである場合はリカバリーする

  • iTunes Storeから購入したM4AファイルをWAV等へ変換する
    (MP3等の圧縮形式への変換は既に圧縮されているものに再圧縮をかける形になると思うのでオススメできません)

  • iTunes Storeで購入した曲をDJプレイで使わない

  • CDJやXDJをお持ちの場合はrekordboxでのCUE打ちやエクスポートのときだけ我慢する

とはいえ、適用を保留するにしてもサポートの期限が切れてしまうとセキュリティリスクもありますのであまり先延ばしにするわけにもいきません。

おわりに

僕もメインとサブのパソコンの両方にアップデートを適用してしまい、埒が明かない状況になりましたので「せめてDJの練習に使っているサブだけでも」と思いそちらをリカバリーしました。

Windows側に起因するバグのため取れる手段が無いらしく、Microsoftがこの問題を修正するのを待つしかないという状況のようです。
もちろん早く直してくれるのが一番いいのですが、せめてこの記事により知らずにアップデートを適用して悲劇に遭う方が減ってくれれば幸いであります。

何かより良い情報をお持ちの方はお知らせくださると助かります。

あと上記の動画の曲はこれです。Hardstyleはいいぞ。

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