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「拝啓 20代のわたしへ」#10さたけ

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拝啓 20代のわたしへ
就職したり、結婚したり、転職したり。
20代は人生の中でも激しく動き、楽しいことも多い反面、悩むことも多くあります。
そんな20代の方へ向けて自身の経験を語ってもらう、「拝啓 20代のわたしへ」

第十回は、前職や前々職での営業企画、事業企画を経て現在はHRTech企業で経営企画として活躍するさたけさん。
Twitterでも日々の気付きと経験をビジネス寄りの目線で発信されています。
そんなさたけさんはどのような20代を送ってきたのでしょうか。
それではさたけさん、よろしくお願いいたします!!

▼キャリアの始まりと、一年目の試練。


ぼくは今、HRTech業界の企業で経営企画を担当しています。

そんなぼくは就職活動をすごく適当に進めていて、はじめの会社は上場していたし、全国展開もしている。なによりも早く内定をもらえたからという理由で決めました。
入社1ヶ月ほどは100人いた同期と同じように、店舗研修からはじめました。

ちょうど1ヶ月が経とうとしていた頃、新規事業立ち上げのアシスタントを新卒から募集するという話を耳にしました。
その頃はなんとなく、大きな仕事をしたいと思っていたので、本部に行くのはチャンスだと感じ、テストを受け無事配属。
つい一週間前までは「新卒の男の子」だったのが、本部配属になったことで「本部から来た人」と見られるようになり、少し勘違いしてしまったところもありました。

しかし新規事業はうまく行かず、ぼくは新店舗立ち上げのチームへ異動することに。
新店舗ができるところへ出張する日々で、30都道府県は行きましたし、当時住んでいたアパートにはほぼ帰れませんでした。
あまりにも出張が多かったので、旅行したいと思うことも無いほどでした。

新店立ち上げの際には棚や商品などが納品されなかったり、派遣社員がいなくなったりしてしまうなどトラブルが多発。
それでも「新店舗をオープンさせる」というゴールがあったので、一体感はありましたし、「終わらせなきゃいけない」と考え、しばしば徹夜もする日々が続きました
一年目が終わる頃に昇格試験があったのですが、「この忙しい時期に試験なんか行くな」と言われ、受けることができませんでした。
それでも今思うと、楽しかったなって感じます。

▼孤独な倉庫内作業。救ったのは、一年目に学んだ「終わらせる」強い意志。

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ぼくは異動が多かったので、とても多くの経験をさせてもらうことができました。
新店舗の立ち上げに慣れた頃に昇格を告げられ喜んでいたときには、翌日に別の部署への異動を告げられるなんてこともありました。

そのときは上役の補佐が必要だということで、抜擢をされたのですが、業務内容は不良在庫を削減するための倉庫内作業。
クーラーも暖房も無い倉庫で、一人孤独にダンボールをさばくというぼくにとって地獄の日々を過ごしました

その後は営業企画部に異動し、POSレジの全店への導入、そこから得られるデータの分析や企画立案などを担当しました。
レジの導入なんて経験が無いのでわかりませんでしたが、とにかくやるしか無いとの気持ちでやり抜きました。
もちろん設置して終わりではないので、配線工事や操作研修の手配などもおこない、すごく成長できたと思います。

このときは一年目の経験がすごく生きました。
「終わらない」ではなく、「どういう形でもいいから一旦終わらせる」ということがインプットされていたので、常に気持ちを強く持ち、仕事と向き合っていました。
ひとりでは終わらないことも、まわりを巻き込むことで終わらせるという働き方ができるようになったのもこの頃です。

▼素直になること。信じること。新しい道を切り拓こう。


こうして多くの異動やそこでの経験を踏まえたぼくが当時のぼくに伝えたいことは、「無理難題が降り掛かってきたのはラッキーだったね」ということ。
そうした経験は「したい」と思ってできるものではありません。
特にぼくのように会社で働く人にとっては、貴重な経験です。

それでももっと外に目を向けて、社会を見ることを意識していても良かったなとも思います。
自分の会社の中で経験できることはとても多いですが、社会の一員として自分の存在を考えていたらまた違った視点を持てたかも知れないからです。

そして「人の言葉に素直になろう」とも伝えたい。
まずは鵜呑みにして、そのまま受け止める。
「絶対違うよな」と思うことでも、相手はなにか意図があってそれを発言しているはずです。
だからまずはそれを信じること。

ただし、信じると言っても自分で考えないこととは違います。
すべての言葉を信じる必要は無いので、まずは自分が信じたいと思う言葉を信じればいいと思います。
素直になることは難しいですが、素直になり行動してみると、自分では出せない答えに出会うことができるので自分の幅も広がりますし、何より楽しい。
自分では選ばない選択だからこそ、一度やってみることが大切です。

やらないといけないわけではありませんが、のぞいてみることくらいはやってみましょう。
きっと新しい道がそこにはあります。
人の言葉を信じ、そこをたどっていくとどうなるのかを考えてみることから始めてもいいかも知れないですね。

▼自分の価値観を見つけることで、仕事は楽しくなる。まずは対話から始めよう。

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ぼくはこれまで仕事をずっと楽しむことができています。
それは自分の価値観に気付くことができて、それを大切にしながら歩んできたからだと思っています。

ぼくはお片付けが好きで、それを維持できる仕組みづくりをすることが好きです。
ぼくが携わる仕事は、突き詰めるとどれも散らかっているものを収束し、散らかっていない状態にすること、そしてそれを維持するための仕組みづくりだと思います。
ありとあらゆるところでそれを実行できることが、ぼくが仕事を楽しむことができる源泉のようなものです。

ぼくの場合は30歳になり転職を考え始めたときに、自分を客観視し、人に伝える必要性が出たので深堀りして気付くことができました。
こうして価値観を見つけることは大切ですし、早く見つけることができればそれはとてもラッキーなことだと思います。
価値観を見つけるには、対話が一番です。
家族や恋人、友達や同僚などと自分の好きなことや嫌いなことについて話をすることからはじめると良いと思います。

▼支えてくれた妻と子どもたちのために。これからも歩みを続けていく。

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ぼくは自分のためというより、家族のために生きたいと考えています。
ここまで支えてくれた妻はもちろん、新しい価値観を与えてくれた子どもたち。
ぼくにできることをしっかりと果たすことがなによりも大切だと思っています。

これからも社会は目まぐるしく変わり、働き方はもちろんのこと、IT技術などの進化は止まりません。
それでも社会の動きを少しでも多くキャッチアップして、子どもたちに還元してあげることが一生をかけて果たしていくぼくの役割
なによりも子どもたちが社会に出るとき、きちんと相談に乗りたい。
そういう大人でありたいし、そういう大人であり続けられるためのキャリアを歩んでいきたいと思います!

▼まとめ


様々な部署を経験し、そのたびに成長を重ねて来たさたけさん。
やさしい笑顔とは裏腹に、目の奥には燃えたぎる炎を感じました。
それはきっと壁にぶつかるたびに「やるしか無い」と腹をくくり、乗り越えてきた経験が与えるものなのかなと感じました。

インタビューの最中も笑顔を絶やさないやさしい父親の姿と、やることはやるというビジネスマンの姿がとても魅力的でした。
今回のインタビューを参考にして、20代の方にはより良く過ごすきっかけを手に入れてくれたらなと思います!
さたけさん、お忙しい中ありがとうございました!!!

☆さたけさんのTwitterはこちら


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