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京都のおばちゃんにベッドを直してもらった話。(2023年10月コラム)

僕のロルフィングのセッションの時には、アメリカの「アースライト」という会社の「ハーモニーDX」というモデルのマッサージベッドを使っています。みなさんもセッションの時に、寝転んでいるやつです。

ロルフィングの勉強のために、アメリカに1年くらい住んでいてすごく時間があったので、その間に、知り合いにロルフィングの練習をさせてほしいなと思ったので、アメリカでベッドを買いました。2010年くらいに購入したので、かれこれ13年くらい使っているということになります。

後先考えずに行動するくせがあるので、アメリカからベッドを持って帰ってくる時は、本当に大変でした。空港までのバスに乗るのが一苦労で、朝早くの便に乗らなくてはいけなかったので、まだ辺りが真っ暗な早朝に、重たいベッドを担いでバス停まで歩いて、汗だくでバスに乗ったのはいい思い出です。

このベッド、先に書いたアースライト社の「スピリット」という別のモデルであれば、「Made in USA」になるのですが、僕の買った方は「Made in China」で、ベッドの「レザー」は「加水分解」をしやすく、10年ほど使用すると表面がポロポロと剥がれ落ちてきてしまいます。

ということで、ここ数年くらいは、みなさんのロルフィングのセッションが終わった後に、大小様々な「レザーの破片」を掃除機できれいに吸い取れなければいけませんでした。

どれだけきれいにお掃除したとしても、また1セッションすると、辺りはポロポロ、ヒラヒラだらけになってしまうので、さすがに「レザーの張り替え修理」をお願いすることにしました。

東京にも一軒だけ修理をしてもらえるところがあるのですが、関西の知人が教えてくれた「京都ベッド再生工房」さんというところがあって、おばちゃん一人でやっている小さなお店で、電話でのやり取りもすごく気さくで、優しい印象の方だったので、1ヶ月ほど前に京都にベッドを送ってみました。

このおばちゃんは、少し前に利き腕を骨折してしまって、おばちゃん一人で切り盛りしているので、なかなか注文をさばけずに大変だったようです。それでも、少し回復してきて、ベッドを修理できそうな状態になったら、すぐに連絡をくださって、「なるべく早く」対応してくださったのでした。

2週間ほど待つと、新品と見違えるようにきれいになった「My ハーモニーDX」が、山形のfestaに帰ってきました。これから先何十年も、このベッドといいセッションができたらいいなと思います。

今度セッション受ける予定がある方は、そんな「ストーリー」に思いを馳せながら、深いリラックスを味わってみてください。きっと京都のおばちゃんも喜んでいるはずですよ。

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