春と健康。(2023年3月コラム)
冬の朝。
まだまだきちんと寒くて、
息子が学校に登校するのを見送ってから、
夜に降り積もった雪をかく。
気温がうんと低く、
そのせいか雪はさらさらで、
朝の光にきらきらと輝く。
木の枝に乗っかっている雪を見ていると、
枝先につぼみが見えた。
一見すると、
冬の只中でしかないようなこの朝の中でも、
この木は春に向かっている。
自然は進んでいく。
冬の中にも、春がある。
どんなに寒いその瞬間にも、
どんなに小さくても、
春に向かっていく方向性はある。
それが少しずつ大きくなり、
寒さがおとなしくなってくると、
春があらわれる。
それはからだもおなじ。
今も、どんな一秒も、
からだは健康に向かっている。
寒さに身を縮める朝も、
家族と笑顔で過ごす午後も、
病気に苦しむ夜があっても、
いつも健康はそこにある。