ビジネスエリートのための【基礎的日本酒講座】 #2 日本酒の種類は豊富!
こんにちは。
株式会社小林順蔵商店の小林佑太朗です。
第2回は【日本酒の種類は豊富!】ということで、日本酒がどのような分類なのか!?どんな種類の日本酒があるのか?をさらーっと話していきたいと思います!
英語での説明の画像も入れていくので、英語でどう説明するの?っていう時にも活用できます♪
日本酒の種類
日本酒にいくつかの分類があることはご存知の方は多いと思います!
純米酒?本醸造酒?古酒?吟醸?生酒?
なんか、色々な呼び方があってよく分からない!結局居酒屋やレストランで日本酒のリストを見ても、よく分からないから店員さんのおすすめを飲んでる!けど、それって後から覚えてないんだよな~。。。
なんてことにならないように!w
実は、分け方が分かれば簡単なんですよ♪
今回は英語での説明画像もつけますので、外国人に説明する際にもこれを見て参考にしてみてくださいね♪
原材料による分類
まずは、原材料による分類です。
前回の口座で学んだ通り、日本酒はどういった原材料を使うのか、というのが非常に厳格に決まっています。
それでは、以下の画像を見てみてください^^
まず、日本酒は「原材料が【米、米麹、醸造アルコール】のみで製造いるかどうか」で分類されます。
そして、米、米麹、醸造アルコールのみで製造されている日本酒を「特定名称酒」といい、その他原材料を含む日本酒を「普通酒」と言います。
(ちなみに、英語で言うと「特定名称酒」はSpecially Designated Sake、「普通酒」はOrdinary Sake (Futsu-shu)と言います^^ )
米、米麹、醸造アルコールのみ・・・「特定名称酒」
それ以外の原材料を含む・・・「普通酒」
しかし、分類はこれだけではありません。
上の図を見てわかるように、特定名称酒のなかでもまた分類が分かれます。
その分類の分け方は「【醸造アルコール】が添加されているかどうか」です。
特定名称酒は【米、米麹、醸造アルコール】のみで製造される日本酒にのみ与えられる名称です。その中で、米、米麹のみで製造される日本酒を「純米酒(Junmai)」といい、醸造アルコールを添加した日本酒を「アルコール添加酒(アル添酒)(Distilled Alcohol-added)」といいます。
これを分かりやすくするとこんな感じです。
米、米麹、醸造アルコールのみ・・・「特定名称酒」
-米、米麹のみ・・・「純米酒」
-米、米麹、醸造アルコール・・・「アルコール添加酒(アル添酒)」
それ以外の原材料を含む・・・「普通酒」
精米歩合による分類
さて、日本酒の分類はこれだけで終わり...と思いきやまだまだあります。
先ほどお話しした【特定名称酒】(そしてその下位分類の【純米酒】と【アルコール添加酒(アル添酒)】)は、原材料であるお米の精米歩合によってまた細分化されます。
「精米歩合」とは?
原材料であるお米を精米(玄米から表層部を削った米)して残った米の割合を%で表したものです。逆に、削った部分を表すのは「精白率」と呼び、精米歩合70%と精白率30%は、同じ割合を表しています。
じゃぁ、あと2つぐらいに分けられるのかな?と思ったら、、、合計8種類に分けられます!
8種類!!!多すぎる!!!
ここで、心が折れてごちゃごちゃになっちゃって覚えるのを断念する人も少なくありません。
しかし!ご心配なく。実は結構システマチックに分けられているので表にしてみると分かりやすいかも。
上がその分類の仕方です。日本語で書くと以下の通りです。
【純米酒】
精米歩合50%以下・・・純米大吟醸 (Junmai Daiginjo)
精米歩合60%以下・・・純米吟醸 (Junmai Ginjo)
精米歩合60%以下/特別な製造方法・・・特別純米酒 (Tokubetsu Junmai)
精米歩合60%以上・・・純米酒 (Junmai)
【アルコール添加酒(アル添酒)】
精米歩合50%以下・・・大吟醸 (Daiginjo)
精米歩合60%以下・・・吟醸 (Ginjo)
精米歩合60%以下/特別な製造方法
・・・特別本醸造酒 (Tokubetsu Honjozo)
精米歩合70%以下・・・本醸造酒 (Honjozo)
つまり、精米歩合によって大吟醸、吟醸など名称が変わっていき、また純米系かアル添系かで「純米」というのが前に付くかどうか決まる。ということですね!
どうですか?少しすっきりしましたか??
これら全てを一つにまとめるとこんな感じに魔ります。
米、米麹、醸造アルコールのみ・・・特定名称酒
-米、米麹のみ・・・純米酒
-精米歩合50%以下・・・純米大吟醸
-精米歩合60%以下・・・純米吟醸
-精米歩合60%以下/特別な製造方法・・・特別純米酒
-精米歩合60%以上・・・純米酒
-米、米麹、醸造アルコール・・・アルコール添加酒(アル添酒)
-精米歩合50%以下・・・大吟醸
-精米歩合60%以下・・・吟醸
-精米歩合60%以下/特別な製造方法・・・特別本醸造酒
-精米歩合70%以下・・・本醸造酒
それ以外の原材料を含む・・・普通酒
どうですか?
ちょっとは頭が整理されたのではないでしょうか?
この分類は法律によって決められているため、例えば嘘をついて普通酒を本醸造酒と偽って呼ぶことは出来ません。
しかし、精米歩合による分け方は、〇〇%以下という分け方になるため、酒蔵は各々の狙いであえて名称を変えることがあります。
例えば、精米歩合58%の純米酒は、「純米吟醸」に分類されるはずですが、その味わいや各酒蔵のラインアップの関係上「純米酒」にカテゴリー化して、販売することは認められているのです。
これも、消費者を混乱させる要因の一つですよね。
おわりに
以上までは、基本的な日本酒の分類です。
しかし、皆様が居酒屋やレストランに行って日本酒のリストを見ると、もーっと一杯色々な文言が書かれていて、よくわからなーい!これらは何??と思った人も少なくないはずです。
例えば、生酛、無濾過、あらばしり、中取り、山廃、活性生、生一本、原酒、、、などなど。
これらは、どのように日本酒が醸されたか、絞られたか、どういった場所で造られたか、お酒に加水しているか、などそのお酒の特長を示しています。
これらも、各日本酒の特長を知るために必要な情報です。が、専門的すぎて、初見の人にはよく分からないですよね。
次回、これも詳しくお話ししていこうと思います!
私も、こうやってまとめることで改めて日本酒の勉強になっています^^
よろしかったら、これからも一緒に日本酒の世界に足を踏み入れて行っていただけたら幸いです。