理想の大学って何?
大学に行く意味とは?
この問いに自分の言葉で多くを語れる大学生が日本にどれくれらいいるのだろうか。
これは決して批判ではない。
ただただ、自分がカナダで感じた学生像と日本の学生像に乖離があるように感じる。
本質的な大学という概念の解釈が違うような気がしないでもない。
カナダにももちろん「名門大学」と呼ばれるような大学は複数ある。
日本でも有名な大学だと、トロント大学とか。
日本の「東大ピラミッド」ほど1つの大学に富と名声が集中しているわけではない。「東大ピラミッド」は東京大学を頂点に京都大学とか、東北大学に代表される旧帝国大学があって、その下に旧専門学校系の東工大とか一橋とか、そういう大学があるイメージ。この時、私立大学はどこに入るのかーと考えるけど、私塾とそれらには設立理念に大きな違いがあるからあんまり一括りでは考えたくない。特に慶應義塾とか、東京専門学校とか津田塾みたいな大学は特に。こういう東大を頂点に日本の大学は一種、体系化されていると考える。
一方のカナダには、東部ならトロント大、マギル大とか、西部ならUBC(ブリティッシュコロンビア大学)とかビクトリア大学なり、偏差値的な統一指標がないが故に各大学がそれぞれのフィールドで戦いやすいのかもしれない。
筆者の考えるカナダの名門大学分類
東部地域(オンタリオ、ケベック州)
トロント大学(全般的に強いが、特に医学と法学に強いイメージ)
マギル大学(国内最高の私立大。医学に強いイメージ)
オタワ大学(経済学とかが有名)
ウォータールー大学(北米最強レベルでコンピュータサイエンスに強い。MITにも勝るとも劣らず)
モントリオール大学(国内最大規模のフランス語の大学)
クイーンズ大学(高円宮親王が留学してた大学)
西部地域(ブリティッシュコロンビア、アルバータ州)
UBC(ノーベル賞受賞者を多く輩出。コンピュータと建築に強いイメージ)
ビクトリア大学(ビクトリア島にある大学。エンジニアリングに強い)
SFU(Simon Fraser University -犯罪学とか刑事法学の名門)
アルバータ大学(学内にナノテクノロジーの研究機関が置かれてる)
レスブリッジ大学(有名な投資家の寄付により作られたビジネススクールがある)
ざっと書き出してみたが、こんなように各大学には明らかに強みがある。だからと言ってこのいずれの大学にも明確なランキングがあるわけではない(偏差値的な)。
だから専攻が変わった学生は結構な確率で大学ごと変える。
一方の日本では、基本的に4年間を同じ大学で過ごす。もちろん、学業に専念する学生もいるだろうが、遊んでる学生が多いのも事実ではないだろうか。
そしてそういう学生に限って遊んでることを言いたがる。
ここで話を冒頭の問いに戻す。
大学に行く意味とはきっと、高校で満足できなかった学びへの意欲を爆発できる場所なのではないだろうか。
僕は性格的な「多動」なので、1つの専攻だけをずーっとやることはきっと難しい。だからこそ流動性のあるデパートメントで学びたい。
もっと言えば、専攻が変わったら大学ごと変えるくらいのフッ軽でいたい。
じゃあカナダに帰れと言われるだろうが、これが難しい。実際、カナダで学ぶことは日本で学ぶことより様々な意味で「利」はあるかもしれない。
ただ、留学生には諸々の制約も多い。
労働時間とか、経済活動とか。
インターンもやって組織運営などなども並行してやっていきたい僕にとっては不都合が多い。日本で学ぶメリットは逆にいうと上記が自由にできることではないだろうか。
まだまだ考えごたえがある、進路選択。
失敗を極度に恐れては何もできないが、ある程度のお金が絡んでいる以上、責任ある選択をすることは当然。
そもそも、大学に行かせてもらえる環境があることに感謝。与えられることを決して当たり前だと思ってはいけない。
そう考えると悩みのループがまたひと周り大きくなった気がしてしまうのはなぜだろう。