リゾートホテル 人間模様 バブル期 第5話
リゾートホテル 人間模様 バブル期 第5話
三十数年前
ルーム係は8名くらいのチームとなっていた。ルーム係はフロントから鍵を渡されたお客様の案内をする。また、フロントから指示をされてお客様の要望のもの(浴衣の特大とか布団の数が足らないとか)を対処する悪く言えば、下請けっぽい感じになっていた。
時にフロントの指示ミスや誘導ミスもフォローする役回りもやった。
フロントマンは、動けないから頼むしかなかった。
そこで、鬱積がたまるんです。仕事のできるルームさんと仕事の遅いフロントさんの軋轢がバックヤードで繰り広げられていた。
リーダー格の女性の先輩と休憩に行くとほぼ、フロントと上司である課長の悪口が始まる。
恐ろしくて、言えないくらいの話も出るが、お客様の前では満面の笑みで対応できる。恐ろしいほどの、二面性を感じた。
ルーム係のミーティングでは、課長とメンバーの対立関係が今度は始まる。シフトの決め方とか諸々の恐ろしいディスカッション始まる。ギスギスした感じになる時もあった。
女性関係の人間模様を感じたのは初めての経験だった。
たまに火の粉が飛んできてとばっちりを受けていじめられたこともあった。
課長もフロントもきつかっただろうなぁ。
友人もできて、夜遊びもし始めた。
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