子どもを撮るためにカメラを買い替えた話 α6400とSigma 30mm F1.4 DC DN編
子どもの写真を撮るために1インチコンデジからミラーレス一眼のα6400にカメラを買い替えてしばらく経ち、お出かけやお遊戯会で実戦投入もしたので、子どもを撮るためのカメラとしてのα6400の使用感などまとめておきたいとおきたいと思います。
コンデジで感じていた不満の行方
元々のコンデジで不満に感じていた35mm換算100mmのズームでは足りないという点と、動く被写体(子ども)への対応という点は、ほぼ解消されました。
ズームについては、高倍率ズームレンズキットの35mm換算200mmだと、正直「もう少し寄りたいな」と思う場面もありますが、トリミングである程度対応きますし、子どもの成長に伴ってそういう場面が増えてきたら、中古で5万円くらいの望遠ズームを買い足せば不満は解消できるだろうと思っています。(そう思えるところが、レンズ交換できる一眼を買ってよかった点の1つだと思います)
動く被写体への対応については、まず実際に動き回る子どもを撮影して、瞳フォーカスとAF性能に驚かされました。(最新のα6700はさらにすごいというのが想像できない…)
幼稚園や保育園に通うくらいの子どもが動き回っているレベルで、上半身が収まるくらいの画角なら、ほぼ瞳にフォーカスが合いますし、全身を画角に収めるような場合でも顔にはフォーカスが合います。AFスピードも快適です。
お遊戯会なんかで、子どもとお友達の場所がコロコロ入れ替わるような場面だと、お友達の方にフォーカスが合ってしまうこともありますが、液晶画面でフォーカス対象として自分の子どもを選択すれば、フォーカスを合わせられます。この辺りの操作感はスマホライクで嬉しいところかなと思います。
そして、動く被写体対応についてのもう1つの不満点だった、シャッタースピードを確保しようとするとISO感度が上がることにより発生するノイズですが、これもかなり解消できたと思います。
1インチコンデジだと3200が限度(L版で印刷してわかるレベルでノイズが乗る)と感じていましたが、α6400では8000でも「大丈夫かな」という感じです。フルサイズにすればさらにノイズ耐性が高いことはわかっているのですが、入門機と言われるα7IIIと200mm以上に対応したレンズで、合わせて30万円以上(中古でもα6400の高倍率ズームレンズキットを超える)という値段、そして大きさや重量も考えると、私が子どもを撮るために買うカメラとしては、いい落とし所だと思います。
動画
写真だけでなく、動画もある程度撮れることがα6400を選んだ理由でしたが、写真がメイン、動画はプラスアルファと考えて選んだので、大きな不満はありませんでした。逆に動画をメインに考えていたら、不満を感じたかもしれないと思います。
子どもの動画撮影をメインに考える場合は、ビデオハンディカムやZV-E10Lのような動画特化のミラーレス機を選択した方がいいと思います。
α6400だと、レンズ内手ぶれ補正があるレンズでも、ある程度ズームした状態で手持ち撮影するとブレます(これは私の技能の問題も大きいとは思いますが)。SEL18135の場合は、広角端付近であれば、手持ちでも許容範囲と感じますが、それならiPhoneでいいのでは?と思ってしまいます。
ただ、試しに三脚を使って4Kの動画を撮ってみると、ハッとするような映像になったので、しっかりと準備を整えて撮影すれば、動画もいけるだろう とは感じています。
大きさと重さ
納得した上で購入したので、もちろん不満はないですが、何かと荷物が多い小さな子どもとのお出かけには小型軽量は本当に助かるポイントです。個人的にレンジファインダーっぽいEVF配置も一眼カメラ的な存在感がなくて好きです。
弱点
弱点だとわかってはいたのですが、バッテリーは持たないです。丸1日のお出かけなんかだと、モバイルバッテリーか予備バッテリーは必須です。
あとは、上で書いたように、動画撮影時にレンズ内手ぶれ補正だけだと弱いというところも弱点かなと思います。
それから、これもわかっていたことですが、USB端子がマイクロUSBという点も弱点と言えば弱点かなと思います。
Sigma 30mm F1.4 DC DN
せっかくミラーレス一眼を買うんだから、ミラーレス一眼っぽい写真も撮りたい と、やや予算オーバーではあったものの、Sigma 30mm F1.4 DC DNも一緒に購入しました。
焦点距離は感覚も掴めていなかったので、標準的な画角と言われる50mm前後と考えて、SONY純正のSEL35F18とも迷ったのですが、レビューなどでの評判もよく、何よりSEL35F18の中古と同じくらいの金額で、新品が買えてしまうというところに惹かれて購入しました。
購入後に家の中で遊ぶ子どもを被写体に試し撮りをしてみたのですが、開放で撮影すると、α6400の瞳フォーカス精度、AF性能との合わせ技で、瞳にピントが合っていながら、あごや耳は被写界深度の外にあるエモい写真が簡単に撮れることに驚きました。写真が上手くなったと勘違いして、楽しくなってしまいます(調子に乗って開放付近でばかり写真を撮ってしまい、子どもの隣にいる妻がピンボケした写真が量産されるわけですが…)。
とても満足している一方で、小さな子どもを撮るためのレンズと考えると、個人的には、もう少し広角でもよかったのかなとも思います。
子どもの全身を収めようとすると5メートル前後、周りの様子もある程度入れようとすると、10メートルくらい距離が必要になる感覚なので、場所にもよりますが、屋外だとちょっと離れるのが心配になる距離かなと思います。(子どもの年齢や性格が目が離せない頃合いという点も大きいと思いますが)
まとめ
α6400ですが、子どもの写真を撮ることがメインの私のような使い方だと、総じてとても満足度が高いです。子どもの成長に合わせてレンズを買い揃えていくことで長く使えそうだとも思いますし、そのレンズも3rd Partyのコストパフォーマンスが高いものから選択できる点もよいです。
一方で、動画をメインに考えて買っていたとしたら、そこまで満足度は高くなかっただろうとも思います(というか、その場合は他の選択をしていたと思いますが)。