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ユタラボ New Face|生田 佑也さん
福岡県北九州市で生まれ育ち、この春からユタラボで働き始めた生田佑也さん(いっくん)。
コーヒーを通して、人と人の想いとつながりたい。
そう語るいっくんが、なぜ益田を、ユタラボを選んだのか、これまでの人生を少し覗いてみましょう。
幼少期は弱虫で泣き虫で、なかなか自分を表現したり、主張したり出来ませんでした。
そんな僕でも、音楽が好きという強い気持ちはあって、中学生で始めた吹奏楽を高校でも続けました。
全国大会の前夜、これから頑張ろうと話す仲間たちがとてもキラキラして見えて、僕もその中に入りたいけど、自分から話せなくてうずうずしていました。
すると、そんな僕に対して「ため口で話してみなよ!」と言ってくれた子がいて、初めて自分を受け入れてもらえた感覚になりました。
高校時代のこの体験は、僕の中でとても大きいです。
ほどけた気持ちで、言葉を紡ぐ
ー大学ではどんなことをしていましたか?
大学でも音楽は続けたけど、みんなとの熱量のギャップ、OBや仲間との板挟みなど辛いことが重なって、初めて辞めるという選択をしました。
ずっと音楽をしてきたから心にぽっかりと穴が開いたような状態で、何をしに大学に来たんだろう?と考えるようになりました。
そこで、少し前から関わっていたカタリ場を思い出しました。
ボランティアではなくインターンとして関わり始め、カタリ場を何度も重ねる中で、伝えるだけじゃどうにもならない、伝えた後にどうしたらいいのかがわからない、などの壁にぶつかりました。
やってみないとわからないし、一歩踏み出してやっとわかることもあると思い、一旦社会に出てみることに決めました。
“やらなくていいこと”にはしたくない
ー社会に出てからはどんなことをしていたんですか?
会社では理想と現実、自分と周りの人たちとのギャップが辛くて、仕事以外の時間を作ることにしました。
色んな事に挑戦する中で、会社以外の人と会うことが増えていったある日、行きつけのカフェに悩みを相談しに行くと、マスターに「考えてても仕方ないし、面白い人がいるから行ってみな!」と言われ、翌日には大阪へ飛びました。
そこで初めてコーヒーを人にふるまう経験をして、自分はコーヒーをきっかけに時間を共有することや、そこから人の想いや好きなものが垣間見えることが好きなんだと気づきました。
そして、ある人から「やりたいことを放っておくとやらなくていいことになるよ」という言葉をかけられました。
やらなくていいことにするのは楽だけど、楽しくない。
今は目の前にコーヒーがあるから淹れているけど、本来はコーヒーがやりたいというより、コーヒーを通して色んな人と繋がったり、人の想いを拾ったりしたいんだということに気づきました。
この”やりたいこと”を”やらなくていいこと”にしないため、会社を辞めることにしました。
それぞれの色を滲ませる僕
ーそこからユタラボにたどり着いた経緯を教えてください。
退職後は人に焦点を当てた旅を始め、最初に訪れたのが島根でした。またその中でユタラボ代表の檜垣さんにも出会いました。
その後、旅の中で大阪の方にもう一度会いたくなり、1か月住み込みで働かせてもらうことにしました。
その町には生活保護を受ける人が多く、お金がないと心も貧しいのかもしれないと思っていたけれど、その町の人たちはむしろ自分の気持ちにまっすぐで生き生きとして見えました。この世界はとても心地が良い、自分もこんな風に生きていたい、そう感じました。
そんなとき檜垣さんから、もう一度島根に来てみない?と声がかかりました。
ユタラボではバリスタの技術を学べるわけではないけれど、僕はコーヒーではなく人や人の想いに触れる働き方をしたい。
必ずしもコーヒーがきっかけである必要はなく、何かしらのきっかけがあることで、その人たちが繋がったり混ざったりする。そんな場づくりがしたいと思いました。
ユタラボではそれができる気がしたんです。
ーユタラボをどんな場所にしていきたいですか?
それぞれがもっている色が混ざったりマーブルになったり、違う色になるわけではなくて周りが少し滲む、そういう感覚を人間のコミュニケーションの中で感じたい。原色すぎる関わり方ではなく、周りを少し滲ませるコーヒーや僕でありたいと思っています。
滲んでできた新しい色をワクワクにつなげていくために、僕がユタラボをそんな場にしていきたいです。
トライ、失敗、修正をワクワクしながら繰り返す
ー益田で楽しみにしていること、挑戦したいことは何ですか?
ユタラボに来てくれた人と仲良くなった後の、「コラボしてみよう」の先に進んでいくことです。
必ずしも形にしないといけないわけではなく、形にしようとする試行錯誤がしたいです。
楽しいことを考えていたらいつの間にか形になっていた、くらいの自然な感じで。
トライして失敗して修正して、それをワクワクさせるものがあって、というサイクルを実践を通して繰り返す。
願わくばそれを速く。
追いつきたいわけではなくて、その人たちが見ている世界線を見てみたくて。
ー最後に、これからの抱負を教えてください。
最近は自分らしい生き方、そのままの自分で喋れている感覚があるので、そんな自分のペースを大事にしながら、楽しんで生きていたいです。
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職員・生田が加わり、ユタラボは13名で活動しています。
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