僕を支える10万枚の写真
初めてカメラを買ったのは大学2年生のとき。
僕の写真歴は5年目ということになる。
あれから一体どれだけシャッターを切ったのか気になり調べてみると、おおよそ10万枚の写真が保存されていた。
2年ほど写真を撮らない時期もあったが、最近は常にGRをポケットに入れており、毎日数枚でも写真を撮るように心がけている。
再び写真を撮るようになったのは今年の6月。
しばらく写真から離れていた反動か、この半年だけで3万枚もの写真を撮った。
撮った写真の約半分をレタッチし、さらにその中から1割くらいをSNSに投稿してきた。
そういう訳で、僕のカメラロールにはどこにも公開していない写真が大量に眠っている。
お守りのように温めてきたその写真たちを何枚かここに載せてみようと思う。
大量に写真を撮って一番大きく変化したことは、「美しい」と感じられるものの範囲だと思う。
昔は空が焼けていても綺麗だとは思わなかったし、軒先の植木鉢や壁に落ちる木漏れ日に、目を奪われることもなかっただろう。
朝起きてカーテンを開けるのが楽しみだし、空が焼けていると外を歩きたくなる。
綺麗と思えるものが増えて、僕の人生は豊かになったように感じる。
本当にたくさんの写真を撮った。
いろんな表現を楽しんだし、好みもどんどん変化してきた。
どれもそのときの自分にとってベストの表現であり、今の僕はそれを見て楽しませてもらっている。
タイムカプセルのようだ。
10万枚もの枚数を撮った今でも、なぜそんなに写真を撮るのかと聞かれたら「楽しいし好きだから」としか答えられない。
ただ最近は、写真を通して新しい出会いがあったり、実現したい目標ができたりして、「写真」という存在が自分の中でより大きなものになったと感じる。
これからの人生も、僕の傍には写真が在ると思う。
成功も失敗もたくさん経験して、喜んだり悲しんだりするのだろう。
先のことはそれくらいしかわからないけど、きっと今日まで積み重ねた10万枚の写真が、これからの僕を支えてくれるだろう。
なんとなく、そんな気がする。