Side Story
すっかり、日々に忙殺されてしまい。
ブログを疎かにしていたサイトウです。
とある日、春日部でスタッフが誰も出勤しないから出てくれないか?
という事で、
地獄のワンオペ営業(笑)での出来事です。
最初のお客様が予約よりちょっと早めに到着して、
その日、予約パンパンで本当にありがたい!と思いながらお客様をお席にご案内してカウンセリングを始めると、
その方のご予約の事前詳細に
「ヘアドネーション用のカットは可能でしょうか?」
と書いてあったので、
軽快に、出来ますよー♪くらいなノリでいこうと思いましたら、
お客様からちょっと軽快な感じで、
「今度抗がん剤治療が始まって髪の毛ゴッソリ抜けちゃうと思うのででバッサリショートにお願いしたくてー」
正直、ビビりました。
今まで何人かヘアドネーションカットをしてきたことはありますが、まさか医療用かつらにこれからなってしまうかもしれない方が自ら自分の髪を提供するというパターンは初めて、
過去に担当させていただいたお客様で寛解して、一年かけて頑張って髪を伸ばし可愛いショートになった例があったので、
『任せてください!』
とひと言添えて、
サイトウ恒例のBefore➡︎Afterをお願いして撮らせてもらいました。
(お客様はこの動画をインスタで見てお店に来てくれたみたいです)
少し前にガンであることが発覚したらしく、前回は髪を伸ばす前提で他店で痛んだところをカットして髪質改善ストレート(ゆるい縮毛矯正)をかけたみたいです。
(縮毛矯正毛からのショートは激ムズなので縮毛矯正かけててショートにしたい方はしっかりと美容師を選ぶ事をオススメします)
一本だけお客様自身に切ってもらいました。
この時自分は切り過ぎにならないか毎回内心ヒヤヒヤしてます笑
毎回この状態は心がヒリヒリしますねー
とてもじゃないですけど街を歩けないような切り上がりになります、、、
そこから
約1時間でしっかりと作り込み、乾かすだけでもキマるハンサムショートにさせていただきました。
(ご本人はもっと切るかなーと思っていたみたいですがサイトウ的にこの長さが髪の状況的に扱いやすくベストと判断して了承を頂きました。)
耳下からリップラインのサイドグラデーションベース
ベースカットは長めに設定して質感調整しても毛先の遊びに余裕が出るように
前髪を作ろうか一瞬悩みましたが、お客様自身がもつ凛とした印象とお洋服のテイストを考慮してここは作らずハンサムな印象に
美容室に来る理由は千差万別、様々な理由があります。
特にショートカットを得意とすると、様々なお客様の【決意】と向き合う事が多々あります。
自分はその決意に優しく寄り添えるようなそんな人でありたいと思うと共に、更に精進して
『自分史上最高のヘアスタイル』を提供出来る様にしたいものです。
そして、医療用ウィッグ業界のことは詳しくはわからないですが、どんな状況であっても身だしなみとオシャレを楽しめる様にもっと、業界がいい意味で認知されて手軽にいいウィッグが手に入れられる時代になったらなと願います。
最後に今回担当させていただきましたお客様
ぜひ落ち着きましたらまた担当させてください!
特殊な訓練を積んでいるので、ウィッグでも、伸びかけのベリーショートでも絶対にオシャレにします!
またのご来店心よりお待ちしております。
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