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デジタルサイネージ・SmartBARを連れてみなさんの元へ伺います!〜専用バッグを作る・準備編〜

みなさんこんにちは!ユタカ産業のSです。

今回はものづくりのお話をしたいと思います。

1.怖いバッグ。

リテールテック以降、うれしいことにたくさんのお客様からの引き合いをいただき、さまざまな打合せにSmartBARを持ち運ぶ機会が増えました。
リテールテックでご覧いただいた方はご存知だとは思いますが、SmartBARってけっこう大きいんです。特に長い。

スタンドをお持ちする際はさすがに車で移動しますが、サイネージだけの時は電車や徒歩で移動することも多く、こんな感じで運んでいました。

不安・不安・不安

バランス悪!持ち運ぶ時はしっかり抱えて落とさないように、ぶつけないように…。もう、緊張しっぱなしです。何かいいバッグはないものか。

2.小さいか、大きいか。

インターネットをうろうろしながらバッグを探します。
大きめのエコバッグ、絵画を入れるバッグ、楽器を入れるバッグ…。もう手当たり次第です。
PCの画面を眺めながら、世の中にはたくさんの種類のバッグがあるんだなぁとバッグの知識が増えるばかり。いいサイズのバッグが見つかりません。

『誰か、作ってくれないかな。』
ある日社長がポロッと言いました。
確かに。。もう作るっきゃないかも。
我が家に、眠っているミシンのことを思い浮かべながら腹を決めました。

3.守れるバッグ。

さて、いざ作ると決まったので、テーマを決めて形を考えます。
ワクワクしてきました。
まずテーマを下記の様に設定しました。

①安心、安全
②汚れが目立たない
③機材がすっきり収まる

①安心、安全については今まで不安に感じてた部分ではあるのでしっかり考えます。生地は厚手のもので二重にします。
また、サイネージ用のケース?ホルダー?も作ることにしました。

②汚れが目立たないのも大切です。お客様のところにお持ちするので清潔感が大事。ガンガン使えるように色は黒にしました。

③機材がすっきり収まる。
やっぱり専用バッグですから!これも外せないポイントです。

4.作り方のつくりかた。

さて、どうやって作ろうか?どんな生地で?どんなパーツが必要?まずはメモ用紙に鉛筆を走らせながら考えます。(何か考えるとき、私は鉛筆派です。)まずは入れるものを並べてみます。

こんなに入れるものが…。

・29インチサイネージ
・23インチサイネージ
・ACアダプタ×2個
・延長コード
・モバイルバッテリー
・その他小物がちょこちょこ

けっこうボリューミー・・・。そしてこれはけっこうな重量になるのでは・・・?
目指すのは安心安全なバッグ!これはしっかり作らないと!

各パーツのサイズを測り、どのように収めるかを考えます。リアルテトリスです。紙の上で入れたり出したりしながら、コンパクト且つスマートな入れ方を模索します。

いい感じに収められたので、手書きで描いた構造をもとにCADソフトでパターンを起こします。必要な生地のサイズ、部品の数、紐の長さを出しました。

丈夫な紐の縫い付け方はバッグの作り方の本から探しました。

5.生地を選ぶ。

まずはパーツを全て収める外バッグの生地。しっかりしているイメージ抜群の帆布をチョイス。色は汚れの目立たない黒にします。少し張りを出したかったので外側の布に接着芯を貼ることにしました。

サイネージ用のケースは厚手のフェルトにしました。こちらも色は黒。さらにサイネージの守りを強化するためにふわふわのスポンジを挟みます。

左から帆布・接着芯・フェルト


最後に持ち手です。これを選ぶところに一番時間がかかりました。
ここが切れてしまうと全部どーんと、落ちて最悪な結果しかないですからね。

まず太さ。心配症なので太く太くと探してしまいます。でも太すぎると持ちにくい?ブツブツ言いながら、彩色豊かな紐たちの中から黒い子を探し、順に掴んでいきます。そして硬さ。こちらもブツブツ、モミモミ選んでいきます。材料の最適解が見つかったところで最後の難関、長さです。

これすごく迷いました。
老若男女、誰にでも合う長さ。

標準値ってどのくらい?世のバッグ業界の方たちはどうやって決めてるの?バームクーヘンの様に巻かれている紐を手に取り、自分の身体にあてながら、出したりしまったりを繰り返します。誰かに見てもらいたい…。NVCメンバーを誰か呼ぼうかな。いや迷惑だな。ブツブツが止まりません。このままでは蛍の光が聞こえてきそうなので、少し長めの長さで切ってもらいました。
NVCメンバーって?という方はこちら↓をどうぞ☆

ちなみに肩掛けバッグの持ち手の標準寸法は60センチ前後のようです。調べていけばよかった…。

男性か女性か、薄着か冬服のアウター着用か、それぞれに適した長さを考えます。
女性の場合は50~60cmが目安になります。
冬にダウンジャケットなど厚めのアウターを着るなら、60cm程度は必要です。
一方、男性の場合は50cm前後ではきつく感じるようです。
男性向けの商品の持ち手は57cm前後が多く、通年使うならやはりこのくらいがベストでしょう。
厚着をしても肩回りに余裕が欲しい場合は、63cmほどあればゆったり持つことができます。

https://ecobag-house.com/blog/q-and-a/2226


6.布を裁つ。

いよいよ裁断!やっと裁断!自分で作った型紙に合わせて布を裁っていきます!まずはケースのフェルトから。

・・・?
あれ?ちょっと待って。

ここで気が付きます。守りを強化するために投入した『ふわふわのスポンジ』こいつの厚みが想定より厚いのでは・・・へたらないように追加したPETの板のせいなのか?念のためパーツを型紙の上に並べていきます。…縫い代がない。むしろはみ出てる。ガーン!!

しゅんとしながらもう一度パーツのサイズを確認してサイズを出していきます。ちょっと大きめの寸法で用意していたので材料は問題なさそうです。ふー、よかった。あたらしい型紙をもとにザクザクと裁断していきます。

こんな失敗があったので、全部を収める外バッグの断裁はケースができてからにしようと後回しにしました。

バタバタと右往左往していて、なかなか進まないバッグ作り…。
次回、いよいよ縫い始めます。