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【狩猟】巻狩りの勢子リーダーに必要な事

急速に進む世代交代

私の住む地域は、猟友会の会員数が多いもののメインどころが70代。まだまだ元気な人も多いけど、巻狩りになると、そろそろ勢子は引退し、マチ側を選ぶ人が増えてきました。

特に、雪山を長い人で10キロ近く歩くような大規模な巻狩りになると、ただでさえデカいエゾシカを深い沢から引き揚げ、数百メートルも人の手で引き出す役割もあるため、20〜40代のいわゆる「若手」が活躍出来ないと、なかなか巻狩りの継続、存続も難しくなってきました。

「山の歩き方」をわかっている事

そんなある時、私より数年キャリアのある同年代の先輩が超大型巻狩りの勢子のTOPに行くと聞き、せっかくなんで私は頼み込んで2番手で見学させてもらったんです。

意気揚々と山を先頭で歩いてみると、すぐにつまづきました。我々若手はGPSと地図アプリがあるので、なんとなく山を歩くことはできるけど、ルート取り一つ間違えると、スキーでは上がれない急登しないと進めなくなったり、それを迂回すると大きく行きたい方から逸れてしまう。
うまくルート取りが出来ず、アプリを眺めていると、アプリなど持っていない大先輩方が、ひょいひょいと先に行ってしまい、すぐに「ついて来い」的な状態に。

何度か同じ山を上がっているけど、毎回雪などで「違って見える」し、実際に歩きやすいところも違う。大先輩方は毎回同じところを通ってるわけじゃ無いんですよね。

これは「この山を覚えている」の以上に「山の歩き方を知っている」という感じで、目的地がたとえ違っても、大先輩方は「するーっ」とたどり着いてしまう。

聞くと、大先輩方の大半は、知らない山でも地図があれば大体歩けて、道や目印がなくても目的の場所にスムーズに辿り着き、来たところと別のルートを歩いてもちゃんと元の位置に戻ることが出来る。
これが「当たり前」と言った感じ。
まず最低限、これが出来なきゃダメだな、という事がわかった事の一つ目でした。

あたかも「見ている」かのような情報分析

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