逆光 トーマス ピンチョン
7年前に買った本を1年くらい前から読み始めて今、読み終えました。
30年以上前にアメリカ現代文学を村上春樹さん等の書評で教えてもらってハマりました。
最初は、キルゴアトラウト辺りからでしたが
村上さんは卒業して、フランクザッパからピンチョンに…
エントロピーとかVとか重力の虹とかに行くの
ですが、その当時は自分でも小説を書きたいと思っていたので、全てはプロットでした。
アン ビーティーの短編の人の殺し方が最高とか、100年の孤独のプロットインプロットに騙されるのが凄いと思っていた頃です。
ピンチョンはVで蜘蛛の巣のようなプロットを
作った人と思っていたのですが、その後の作品の読みにくい事と読み終わった後の自分の感想の無さに何だコレって言う感じでした。
ピンチョンがジョン ル カレの作品を読んで、
スパイ小説を書くのを諦めた事を知っていますが、この逆光はスマイリー3部作以後のつまらないジョン ル カレ作品のようでした。
誤解されたくないので書き足しますが、ジョン ル カレはスクールボーイ閣下がめちゃくちゃ好きで、最高傑作だと思っています。
さらに、寂しいお話になりますが、何だか
コリン ウィルソンのスパイダーワールド以来、ワクワクする小説に出会えていないのでした。
(。-_-。)