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許して生きていく
自分を許して生きていくというと、何だか自分に甘く、ダメな生き方のような気もしますが、自分を許して生きていくということは、あらゆる自分の内面、それは、卑怯で、ズルくて、弱くて、自分を大きく見せたり、妬ましい自分であったりと、ドロドロした部分、そんな自分の一部を許して生きていくというもの。
かといってその黒い部分を使ってよいという話ではなく、自分という個の一部である、そんなドロドロした部分があってもよいと、許しているということ。
それは自分を楽にさせ、安心感を抱き、このままでいいと本来の自分を肯定します。だから、自分を許して生きていくということはとても大事なことなのです。
人は自分に厳しいです。こうあるべき、こうでなければいけない、これが正しいと、自分にプレッシャーをかけ、またそれが正しく美しいことだとさえ教えられてきました。それは学校や社会からですが、この本質は、自分で考えない人間を作ること、従順な良い子を作ることです。それは自分という個を生きれなくさせるものです。誰かが決めたことではなく、自分で決めて生きて良いし、誰の承認も必要なく、自分が自分を認めてさえいれば、それで良いのです。自分を許して生きていくということはそういうことなんです。
だから、自分にプレッシャーを与えるだけではなく、愛も与えて下さい。それが本来の人間の生き方だから。