グロース市場IPOメモ(2024年7月)
こんにちは。ビビッドガーデンのゆたく(@yutak824)です。
今年からグロース市場にIPOした企業の個人的な備忘録をnoteに残していってます。
ただの備忘録でしかないので鋭い分析などはありませんがIPO企業の概要を掴むものとして見てもらえると嬉しいです。
基本的には有価証券届出書と成長可能性資料を眺めながら記録してます。
2024年7月のグロース市場IPO企業一覧
バイオ系銘柄は知らない単語が満載で開示資料を読んでも正直よくわかりませんでした(笑)。
久々にスタートアップの大型上場もあり盛り上がりましたね。
PRISM BioLab
2006年11月設立、約18年での上場
公募時価総額は158億
公募価格からの初値騰落率は+8.67%。 同時価総額は172億円
事業内容
独自の創薬基盤(PepMetics 技術)を用いた新規医薬品の研究・開発
沿革
ペプチド模倣低分子化合物を用いて新薬を開発することを目指して2006年に設立。10年以上にわたる研究開発の結果、臨床候補化合物を見出し、数多くのシード化合物を生み出す。また、独自の低分子創薬手法を用いて、これまで創薬が困難とされてきた標的に対して有望な化合物を見出すPepMetics技術を確立。PeptideMimeticsとはタンパク質に存在するヘリックス構造及びターン構造を模倣した化合物を開発・合成する独自の技術。
業績
成長戦略
向上した当社のプラットフォーム技術により、より好条件(単価の高い)の契約を積み上げる
経年毎に、過去契約からのマイルストンの増加
自社開発プログラムの導出やマイルストンの発生
役員
代表は、リクルート出身
取締役管理部長は、事業会社でM&A、IR、事業再生、IPOなどを経験
株主
代表の持ち分は6%とかなり少ない。
(また、他社もですが、直近IPOした会社の従業員の持ち分は非開示になってます。)
従業員
従業員数22名で上場。
N-2期は12名でした。
IPO関係者
証券会社:SMBC日興証券
監査法人:あずさ監査法人
タイミー
2017年8月設立、約7年での上場
公募時価総額は1,379億円、予想PERは61倍
公募価格からの初値騰落率は+8.67%。 同時価総額は1,760億円。予想PERは78倍。
事業内容
スキマバイトサービス「タイミー」の運営等
沿革
業績
トップラインの成長率が4年連続で倍以上の成長。バリュエーションの価額も納得です。
営業利益はN-2期から黒字化。N-1期で約20億の営業利益。
成長戦略
短中期
既存クライアントの継続的な売上拡大
ターゲット市場の拡大:地方中核都市での市場開拓、業種開拓
データを活用したプロダクト開発
長期
HRソリューションやフィンテック機能追加
海外進出
役員
代表は学生企業でそのままIPO。97年生まれ27歳。
CFOはMumss出身。
株主
株式会社Recolleは代表の資産管理会社なので併せて持分30%
従業員
社員数の約半分以上が営業部門
平均年齢は、約31歳と若い。
人数と平均年齢にしては、平均給与も高い方なのかなと思いました。
IPO関係者
証券会社:大和証券、Mumss
監査法人:EY新日本
Liberaware
2016年8⽉設立、約8年での上場
公募時価総額は58.4億円
公募価格からの初値騰落率は+46.45%。 同時価総額は85.5億円。
事業内容
屋内狭小空間点検ドローン「IBIS」をベースにしたドローン等の開発と、点検サービス、ドローンのレンタル・販売、及びドローン等で収集したデータの処理・解析するサービスを提供。
CalTa 株式会社は関連会社で、鉄道・インフラ業界におけるデジタルツインの促進を目的とした、東京都港区にJR東日 本スタートアップ株式会社及びJR東日本コンサルタンツ株式会社との合弁会社である。
沿革
産業用の各種ロボットシステムのハードウェア及びソフトウェア、その他関連機器の企画・設計、開発・製造及び販売等を目的として設立。
2019年に狭小空間点検用ドローン「IBIS」のレンタルサービスを開始。
2022年に関連会社CalTaがインフラ事業者のDX実現に向けたデジタルツインソフトウェアサービス 「TRANCITY」をリリース。
業績
トップラインの成長率は申請期2倍超
N-1期まで先行投資で赤字拡大。
申請期も赤字で上場。
成長戦略
コアプロダクトの進化による圧倒的な優位性の確立
国家PJ参画、建設現場業務高度化に係るソリューション開発
SBIRを活用し屋外ドローンの3次元化マーケットへ参入など
共創を通じた新たな成長エンジンの獲得
国家PJ参画、鉄道業点検に係るドローンソリューション開発
鉄道保守メンテナンスから国内インフラメンテナンスに展開など
海外展開
日本と同じような社会課題を抱える東アジアのうち韓国、これから一層の市場成長が期待できる東南アジアのうち マレーシアへアプローチ
役員
代表は、千葉大学の特別研究員からそのまま起業
取締役CFOは、オリックス出身
株主
上場時代表の持ち分は18%
VCの持ち分が多め
従業員
直近の従業員数は52名
平均年収はかなり高い企業
IPO関係者
証券会社:SMBC日興証券
監査法人:ESネクスト有限責任監査法人
Heartseed
2015年11月設立、約9年での上場
公募時価総額は255億円
公募価格からの初値騰落率は+33.45%。 同時価総額は340億円。予想PERは赤字のため無し。
事業内容
重症心不全患者を対象とした iPS 細胞由来心筋球移植治療をはじめとする再生医療等製品の研究・開発。
沿革
慶應義塾大学発のバイオベンチャーで、心臓病の重大疾患のひとつである重症心不全の抜本的治療法を目指した心筋再生医療の事業化に取り組む。
2021年6月に製薬企業の中で時価総額世界トップ2の グローバル製薬企業「ノボ ノルディスク社」と全政界を対象とする共同開発・ライセンス契約を締結。
業績
トップラインは減少傾向、赤字は拡大。
申請期の売上高は、さらに減少し1.5億の予想。
成長戦略
グローバル・パートナー「ノボ ノルディスク社」と海外展開など
役員
代表は、慶應義塾大学医学部再生医学教授
取締役CFOは、三井物産、ジェネシスヘルスケア出身
株主
上場時代表の持ち分は15%
VCの持ち分が多め
従業員
直近の従業員数は39名
IPO関係者
証券会社:SMBC日興証券
監査法人:EY新日本有限責任監査法人
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