グロース市場IPOメモ(2024年4月)
こんにちは。ビビッドガーデンのゆたく(@yutak824)です。
今年からグロース市場にIPOした企業の個人的な備忘録をnoteに残していってます。
ただの備忘録でしかないので鋭い分析などはありませんがIPO企業の概要を掴むものとして見てもらえると嬉しいです。
基本的には有価証券届出書と成長可能性資料を眺めながら記録してます。
2024年4月のグロース市場IPO企業一覧
イタミアート
1999年設立、約25年での上場
公募時価総額は23億
公募価格からの初値騰落率は+26.1%。 同時価総額は29億円
事業内容
BtoB 向け EC サイト「キングシリーズ」等を通じたオリジナル大型セールスプロモーション商材の企画・制作・販売
沿革
のぼりから始まり、Tシャツ、のれんなどサービスカテゴリを増やしながら事業を拡大
業績
コロナ禍で一時売上が下落、経常損益も赤字に転落したが、その後は順調な成長
成長戦略
BtoB EC広告市場が成長、EC化率も上昇
沿革でもあったカテゴリー拡大戦略を今後も取り続ける
役員
取締役管理本部長は、事業会社でのIRや経営企画出身
株主
筆頭株主の会社は、代表取締役社長が所有している会社であるため、合計で82%保有
従業員
平均年齢が28歳と非常に若い会社です
IPO関係者
証券会社:東海東京証券
監査法人:あずさ監査法人
その他
デリバティブ注記があるのはグロース上場で珍しいです。
私の監査経験でも遭遇したことはなかったです。
ハンモック
1994年設立、約30年での上場
公募時価総額は89億
公募価格からの初値騰落率は+5.6%。 同時価総額は94億円、予想PERは15.1倍
事業内容
「IT 資産管理・セキュリティ対策」「営業支援・名刺管理」「AI による文字認識を活用したデータエントリー」に関する業務支援システム及びクラウドサービスの開発、提供
沿革
2000年にIT運用管理ツール「AssetView」をリリース
2014年から連続でサービスをリリースし急成長フェーズへ
業績
N-1期に経常利益5億達成
N-2期の当期純利益の純利益の多さは特別利益の保険返戻金の影響
事業別では、ネットワークソリューション事業が収益の大部分を占め、セールスDXソリューション事業が成長フェーズ。
成長戦略
ネットワークソリューション
クラウドサービスの提供によるリカーリング型ビジネスモデルへの移行
セールス D X ソリューション
営業支援領域における新たな事業領域の拡大
販売代理店と協業など新たな販売チャネルを開拓し販路拡大
カスタマーサクセスの強化による継続利用率の向上
A I データエントリーソリューション
BPO事業者をターゲットとしたW OZ E による事業領域の拡大
役員
CFOはリクルートや朝日監査法人(現あずさ監査法人)出身
株主
上位5名まで代表の親族で占めており、親族で95%保有
IPO関係者
主幹事証券:SMBC日興証券
監査法人:PWC Japan
Will Smart
2012年設立、約12年での上場
公募時価総額は23億円
公募価格からの初値騰落率は▲4.59%、同時価総額は22億円、予想PERは81.9倍
事業内容
モビリティ業界を中心とした事業課題解決に対して DX 技術を駆使したソリューションの企画・提案、ソフトウェアの受託開発及び運用支援
沿革
株式会社ゼンリンの子会社である株式会社ゼンリンデータコムの社内ベンチャーとして設立。
業績
N-3期からN-1期にかけて売上高減少
N-1期は大幅な赤字
N期は売上高+33%と黒字化の業績予想
成長戦略
役員
代表取締役社長は楽天出身
取締役副社長執行役員コーポレート本部長はさくら銀行(現三井住友銀行)、楽天出身
株主
親会社ゼンリンが55%保有
代表は6.8%保有ですべてSO
IPO関係者
主幹事証券:大和証券
監査法人:監査法人トーマツ
レジル
1994年設立、約30年での上場
公募価格での時価総額は220億円
公募価格からの初値騰落率は+0.42%、同時価総額は221億円、予想PERは12.1倍
事業内容
集合住宅への電力供給及び分散型電源の開発 法人への再生可能エネルギーを主体とした電力供給エネルギー事業者への BPO 及び SaaS の提供を通じたDX支援
沿革
電力会社との資本提携や子会社化を行い事業を展開
業績
N-1期の売上成長率が50%超だが、決算期を3月から6月に変更して15か月決算になっていることも影響。連結、単体どちらも。
成長戦略
市場成長率が高い
役員
代表取締役はヒューレット・パッカード、楽天、ミスミグループなどの出身
取締役CFOもミスミグループ出身
株主
筆頭株主の法人は創業者中村誠司氏の資産管理会社
代表取締役社長の持ち分は、2.6%でSOでの保有
従業員
各事業部で50名程度
IPO関係者
主幹事証券:大和証券
監査法人:PwC Japan
コージンバイオ
1981年設立、約43年での上場
公募価格での時価総額は94億円
公募価格からの初値騰落率は+6.84%%、同時価総額は101億円、予想PERは29.2倍
事業内容
培地(微生物や細胞の培養に用いる生育環境のこと)の開発・製造・販売及び細胞加工物の製造受託
沿革
業績
経常利益率25%は立派ですね
40億売上高で10億円の利益を創出してます。
販管費で重いのは、人件費と研究開発費
セグメント別の中計は、組織培養事業、細胞加工事業が堅調に成長
微生物事業は申請期からほぼ横ばいの計画
成長戦略
開発から製造、販売までをワンストップで対応できる強みを活かし、種々の細胞に合致する製品の供給と、新たなニーズに沿う製品を開発することで、アジアNo.1の培地製造会社へ
再生医療等製品の製造受託に参入することで、研究開発から産業化まで対応が可能な高品質、高水準の細胞加工受託業者の地位を確立
感染症の撲滅に向けた挑戦 新型コロナウイルスの他にも、地球規模で問題視される感染症マラリア、結核など
株主の状況
持分比率第二位の会社は、代表の資産管理会社
代表の持分は合計で63%超
SOは発行せず、生株を従業員等が保有している状況
従業員
各事業で30~50名が在籍
IPO関係者
主幹事証券:野村證券
監査法人:あずさ監査法人
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