強気のバックパス
下げるな!前向け!
なんで後ろなんだよ!危ないだろ!
前につけろ!弱気なプレーすんな!
今日も育成年代の試合では
このようなコーチングをよく耳にする。
〝バックパスは悪〟という風潮だ。
バックパスをした瞬間に怒られる。
もちろん試合において、
全ての状況でバックパスは有効ではない。
しかし、今回の記事は〝バックパスは悪〟という
考え方をガラッと変える内容。
はじめに少し余談だが、ラグビーの話を。
ラグビーもサッカーと同じ集団球技であり、
同じコート内で直接的に相手が邪魔をできる
スポーツであり、サッカーとの性質は同じ。
しかし、ボールをゴールまで運ぶ際には
自分の横方向または後ろにいる味方にパスを出す
ことが基本ルールとしてある。
ボールを前方向にパスすると反則になり、
その地点から相手チームのフリーパスとなる。
パスできる方向についてルール上の縛りがある。
サッカー人の自分からすると、
この制限はプレーする上で
非常に難しいルールだと感じる。
きっとラグビーは
そこにも奥深さなどがあると思うが…。
その点から言うと、サッカーは
ボールを動かせる方向の制限はない。
決められたコート内ではどの方向にも
「自由に」パスすることが許されている。
つまり、ボールの動かし方次第でゲームを支配し
相手を支配することも可能というわけだ。
これこそサッカーの攻撃における
チーム戦術の一つであり、
チームとして「どのように攻めるか」
という部分に繋がってくる。
その中でも今回の鍵となる「バックパス」だが、
指導者から怒られがちなプレー
ネガティブで弱気なプレー
という認識があることが一般的。
しかしそんな常識を覆すこの記事では、
バックパスは逃げのパスや弱気のパスではない
ということことを理屈を入れて説明する。
むしろバックパスは攻めの一手であり、
強気のパスということに気がつくかもしれない。
ちなみに今年は、U15の試合を率いた中で
この「バックパス」を、道内のチームで
最も意図的に使った自負がある。
その結果、年間の公式戦は
【23試合19勝4分】(1試合PK戦の末敗戦)
ひたすら後方に
パスを下げたのにも関わらず無敗。
ひたすら後方に
パスを下げたのにも関わらず
得点を取って試合に勝利。
バックパスを使いこなせたことで
初の北海道チャンピオンにまで。
今回の記事は、
まさに今シーズンU15が用いていた
攻撃におけるチーム戦術の核となる内容であり、
「パスを後ろに下げる」という行為で
得られる利点を伝えていく。
いつも言うように
サッカーは「やり方・勝ち方」を選べるスポーツ。
どのように選手に落とし込んだのかまでは
書ききれないが、現場では選手達に
よく伝えていた内容を多く含む、
専門的かつ実践的な内容を書いていく。
バックパスを使いこなすことで
通常とは真逆の発想で
フットボールを楽しむことができました。
興味のある方はぜひ最後までお読みください。
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