見出し画像

安部のプロフィール 学術研究編

私は、水資源問題の解決に資する水循環解明を目的とし、湿潤な森林地域から乾燥地の灌漑地域や草原までを対象とした水文研究に従事してきました。

  • モンゴル東部ヘルレン川流域や中国北西部 黒河流域の半乾燥地においては、広域(100km×100kmぐらい)スケールの地下水がどのように涵養され、その後流動してくるのかをテーマとし、環境トレーサーを用いて研究を行った。

  • 日本国内では、福島第一原発で放出された放射性セシウムが山地森林流域からどのように流出してくるのか、荒廃の進む森林域での森林整備前後で水土砂流出がどのように変化するのか、などをテーマとした森林水文研究を行いました。

私の研究のすべて

■学歴・職歴

■学歴
筑波大学 生命環境科学研究科 持続環境学専攻 (2014年7月)
博士(環境学)ph.D

■現所属:イラストレーター(フリー)

■旧所属
□神奈川県自然環境保全センター 研究企画部 研究連携課 特別研究員(任期付き), 2018年4月~2021年3月
□東京農工大学 農学府 農学部 産学官連携研究員(兼任), 2018年6月~
2021年3月
□サントリーグローバルイノベーションセンター(株)水科学研究所 研究員, 2014年4月~2018 (H30) 年4月
□総合地球環境学研究所 研究高度化支援センター 計測分析部門 技術補佐員, 2013年4月~2014年4月
□筑波大学 生命環境エリア支援室 研究員 恩田研究室 技術補佐員/研究員, 2012年8月~2013 年3月

□大学院の研究室
・筑波大学 生命環境科学研究科 流域環境研究室, 2008年4月~2012年 7月
・筑波大学 生命環境科学研究科 地球環境科学専攻 水文科学分野
(辻村 真貴 教授 研究室)

画像1

■研究業績リスト

下記は研究業績の一部です。重要なの、お気に入りのみ抜粋しました。詳しくは下記の外部リンクに。
  Research gate (English;外部リンク)
  Reseachmap (日本語版;外部リンク)

◆ 査読付き雑誌・原著論文
Abe, Y., Uchiyama, Y., Saito, M., Ohira, M., Yokoyama, T. (2020): Effects of bedrock groundwater dynamics on runoff generation: a case study on granodiorite headwater catchments, western Tanzawa Mountains, Japan. Hydrological Research Letters, 14(1), 62–67. DOI: 10.3178/hrl.14.62
Iwagami, S., Onda, Y., Sakashita, W., Tsujimura, M., Satou, Y., Konuma, R., Nishino, M., Abe, Y. (2019): Six-year monitoring study of 137Cs discharge from headwater catchments after the Fukushima Dai-ichi Nuclear Power Plant accident. Journal of Environmental Radioactivity, DOI: 10.1016/j.jenvrad.2019.106001
Sakakibara, K., Iwagami, S., Tsujimura, M., Abe, Y., Hada, M., Pun, I., Onda, Y. (2019): Groundwater age and mixing process for evaluation of radionuclide impact on water resources following the Fukushima Dai-ichi nuclear power plant accident. Journal of Contaminant Hydrology, Volume 223, 103474. DOI: 10.1016/j.jconhyd.2019.03.006
Abe, Y., Gomi, T., Nakamura, N., Kagawa, N. (2017): Field estimation of interception in a broadleaf forest under multi-layered structure conditions. Hydrological Research Letters, Vol.11, Issue4, p181-186. DOI: 10.3178/hrl.11.181
Iwagami, S., Onda, Y., Tsujimura, M., Abe, Y. (2017): Contribution of radioactive 137Cs discharge by suspended sediment, coarse organic matter, and dissolved fraction from a headwater catchment in Fukushima after the Fukushima Dai-ichi Nuclear Power Plant accident. Journal of Environmental Radioactivity, Vol.166, Part3, p466-474. DOI: 10.1016/j.jenvrad.2016.07.025
Iwagami, S., Tsujimura, M., Onda, Y., Nishino, M., Konuma, R., Abe, Y., Hada, M., Pun, I., Sakaguchi, A., Kondo, H., Yamamoto, M., Miyata, Y., Igarashi, Y. (2017): Temporal changes in dissolved 137Cs concentrations in groundwater and stream water in Fukushima after the Fukushima Dai-ichi Nuclear Power Plant accident. Journal of Environmental Radioactivity, Vol.166, Part3, p458-465. DOI: 10.1016/j.jenvrad.2015.03.025
安部 豊・辻村 真貴・中尾 正義 (2016): 中国・黒河流域の灌漑地域におけるトレーサー手法による地下水涵養プロセス. 水文・水資源学会誌, Vol. 29, No.5, p283-293
Abe, Y., Tsujimura, M., Nakawo, M. (2014): Groundwater Recharge Revealed by Multi-tracers Approach and EMMA in Semi-arid Irrigated village, Heihe River Basin, Northwest China. Journal of Arid Land Studies, Vol.24, No.1, p97-100
安部 豊・恩田 裕一・羽田 真奈美・辻村 真貴・門倉 彰伸・坂口 綾・高田 貴裕・Pun Ishwar (2013): 福島第一原発事故による源流域の渓流水・土壌水・地下水における放射性セシウムの挙動,Proceedings of the 14th Workshop on Environmental Radioactivity, p228-233.
Goto, T., Kondo, K., Ito, R., Esaki, K., Oouchi, Y., Abe, Y., Tsujimura, M. (2012): Implications of self-potential distribution for groundwater flow system in a non-volcanic mountain slope. International Journal of Geophysics, Vol.2012, Article ID 640250, 10 pages. DOI: 10.1155/2012/640250
安部 豊・田瀬 則雄・伊藤田 直史(2011):龍泉洞周辺における洞穴水・湧水・河川水の水質・同位体組成について.日本洞穴学研究所報告,Vol.29,p9-16
Tsujimura, M., Abe, Y., Tanaka, T., Shimada, J., Higuchi, S., Yamanaka, T., Davaa, G., Oyunbaatar, D. (2007): Stable isotopic and geochemical characteristics of groundwater in Kherlen River basin, a semi-arid region in eastern Mongolia. Journal of Hydrology, Vol.333, p47-57. DOI: 10.1016/j.jhydrol.2006.07.026
秋山 知宏・藤田 耕史・中尾 正義・安部 豊・辻村 真貴 (2004): 中国甘粛省および内蒙古自治区における内陸河川の水質特性.水文・水資源学会誌,Vol.17, No.1, p61-68
飯田 真一・濱田 洋平・安部 豊・田中 正 (2003): 筑波大学陸域環境研究センターに隣接するアカマツ林の下層植生について.筑波大学陸域環境センター報告, Vol.4, p1-9

◆著書
安部豊・内山佳美 (2021): 広域の地下水流動を把握する:自治体と地球研の連携研究による地域貢献. 陀安一郎、申基澈編「同位体環境学がえがく世界:2021年版」, p39-44. (https://www.environmentalisotope.jp/possible/595/)
安部 豊 (2020): 地下水、化石水. 「沙漠学事典」, 日本沙漠学会編, 丸善出版, p274-277
安部 豊 (2020): . 「沙漠学事典」, 日本沙漠学会編, 丸善出版, p276-277

◆社会活動
安部 豊 (2018): 水と森との生き方を考える教室. SUNTORY×Hibana こけ玉作り&水と森の教室, 京都市. 2018年3月
安部 豊 (2016): サントリーの天然水の森 研究活動紹介 森と水と人. SUNTORY×Hibanaのコラボイベント SUNTORYの水と森を語る夜, 京都市. 2016年9月

◆その他
安部豊 (2020): 水源かん養機能のモニタリング調査:ヌタノ沢における研究事例. 緑の斜面, 72号, 3-4.
安部 豊 (2015): もっと気長に研究を. ニューズレター (Humanity & Nature Newsletter), No.56, p14
安部 豊 (2014): サントリーのポスドク研究員って?. 水文・水資源学会誌(若手のページ), Vol.27, No.5, p183
辻村 真貴・安部 豊 (2005): 名水を訪ねて(68)モンゴル・ヘルレン川の地下水.地下水学会誌,Vol.47, No.1, p129-135.

画像4
画像2

■スキル

◆専門分野:水文学(森林水文学、同位体水文学、地下水)/同位体環境学、トレーサー水文学(酸素・水素安定同位体比、トリチウム、放射性セシウム、ストロンチウム)/地形学、防災(土砂流出、洪水、地形プロセス学)/環境保全学/地理学
◆研究ノウハウ:化学分析/フィールドワーク/海外研究/調査機器維持メンテナンス/データ管理・解析/学術発表
◆アウトリーチ:専門分野外の方へのわかりやすいプレゼンテーション/ビジュアルコミュニケーション(イラスト、アニメーション作成)/英語コミュニケーション
◆パソコン:エクセル(関数使い)/ワード/パワーポイント/Surfer(地図作成)/illustrator(イラスト作成)/ArcGIS(地理情報解析)

画像3

■所属学会

□ 日本沙漠学会 The Japanese Association for Arid Land Studies

■研究の詳細

各研究の詳細は以下の通りです。