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スタジアムへ行こう
こんばんわ、今年の4月からFC東京を応援し始めた荒井祐太です。
得失点上の条件付きながらも横浜F・マリノスと2019年のJ1リーグ優勝を直接争える最終戦。応援に行ってきました。
確保した席は2階。3-177というところ。
今日は東京イケイケ団(FC東京の応援のスタート起点となるコアサポ)の若手が二人2階席に脚立を立てて煽りに来ていました。彼らに煽られながら、最後の1秒までずっと限界まで声を出して飛び跳ねて腕を振り続けました。
結果はご存知のとおり3-0の敗戦。マリノス側にひとり退場者が出たにもかかわらず、現在の力量の差を見せつけられる形になりました。
悔しい、といえば悔しい。せめてあと勝ち点が1あれば、4点差を狙いにいかずともすんだし、1点差の勝利だってありえたかもしれません。3失点はマリノス側の戦術や個人の力の洗練度によるのはもちろんですが、東京側も多大なリスクを負って優勝を狙いにいったことで生まれたものでもあるでしょう。(このへんは分析系記事の書き手による評価を待ちたいところです)
プレーが止まりマリノス側ベンチから人々がピッチに駆けてきて、続くアナウンスで試合終了を知り、すべてが終わったことを悟り、しばらく呆然と立ち尽くしました。
マリノスの優勝が決まった後、ビジター側ゴール裏へと来た選手たちを迎えて、今までずっと勝利後にそうしていたのと同じように試合後にユルネバを歌いました。
選手を迎え入れてYNWA
— えむあい® (@fctMi) December 7, 2019
じっとゴール裏を見つめる選手たち、流石にこちらも泣いた。
今シーズンはやり切った、俺たちサポもやり切った、それでも優勝にはまだまだ足りなかった。
この悔しさは優勝するまで忘れない。 pic.twitter.com/sncTlVVeQW
ユルネバを歌い始めたらどんどん涙が溢れてきて、とまらなくなって、歌うことがほとんどできなくなりました。マフラーを掲げ続けてる間も、どんどん声を出して涙(と鼻水)が流れてきました。
しかし、日産スタジアムを出るころに思ったのは、
(まさか自分がこんなに泣くなんて……)
ということです。
今年の4月の終わりのホーム松本山雅戦以降の観戦歴は以下のとおりでした。
J1ホームゲーム:10試合(松本山雅、コンサドーレ札幌、大分トリニータ、ヴィッセル神戸、横浜F・マリノス、川崎フロンターレ、ベガルタ仙台、サンフレッチェ広島、湘南ベルマーレ、浦和レッズ)
J1アウェイゲーム:2試合(鹿島アントラーズ、横浜F・マリノス)
ルヴァンカップホームゲーム:1試合(ガンバ大阪)
その他、ホーム鹿島戦以降の現地に行かなかった試合をほぼすべてDAZNで観戦。
先日の記事では「ニワカ」という言葉を使いましたが、観戦歴の浅い僕が、こんなにも泣いてしまうなんて、自分でも意外でした。
このときの心の動きを言語化するのは困難ですが、7ヶ月程度といえども共に歩んできた選手やサポーターとのあらゆる瞬間が自分のなかでぐちゃぐちゃになってしまったのだと思います。
新横浜駅まで大量のサポーターたちと歩きながら思い出していたものがあります。
13年前のことです。(参照する資料が手元にないので記憶に頼むことになりますが)
2006年のF1グランプリ。このシーズンはミハエル・シューマッハというF1の記録を様々に塗り替えた皇帝の引退の年となりました。
彼はベネトンで1994年と1995年にチャンピオンとなり、移籍したフェラーリでは2000年~2004年まで五連覇を成し遂げました。
しかし2005年には急な絶不調となり、信じられないような凡ミスでリタイアを喫し、また世代交代を迫るように台頭してきた若手にチャンピオンの座を明け渡します。フェラーリチームとしてもミスが多く、彼らの時代の終焉を感じさせました。
それでもそのまま終わらないのが皇帝と呼ばれる男。2006年には若手に逆襲し、チャンピオン奪還をして引退するかと思われました(結果としてそれは失敗に終わりました)。
シューマッハは2006年のシーズンを残り数戦とする段階のインタビューで(ここからが記憶頼みとなるのですが)、要約すると以下のようなことを誇らしげに述べました。
「前年に終わったと思われた自分たち(シューマッハならびにフェラーリF1チーム)が優勝争いを演じることができるなんて誰が予想しただろうか」
と。
この言葉を、特に太字部分を解釈すると次のようになると思います。
「優勝争いを盛り上げることでレースを観戦する人たちを楽しませ、F1(モータースポーツ)自体とそこに関わる人たちに対し、プロのレーサーとして貢献できた。(だから誇らしい)」
僕は今回のFC東京の姿を見て、シューマッハのこのインタビューを思い出していました。
優勝争いを演じることができた。東京サポにとても楽しいシーズンを送らせてあげることができた。タイトルレースの盛り上がりでサッカーという競技やJリーグにプロ選手として貢献できた。それらは間違いなく誇ってよいことで、僕は実際に東京の選手とクラブ、サポーターたちを誇っていい存在だと思いました。
だが現実として勝者はひとつのチームだけ。東京はそこに届きませんでした。
とくにシティ・フットボール・グループという欧州の先端との協調関係を結んで積み上げてきたマリノスの圧倒的な力を最終戦で見せつけられたため、多くの課題が浮き彫りになったとも思います。
ですので、来シーズンにむけてその課題にとりくみ、今シーズンにはなかったACLというコンペティションをふくめ、2020年のタイトル獲得に向けて、さらに強く、さらに愛されるチームをめざしてほしい。
僕は来シーズンも開幕節から応援(愛)します。
……しかし、その前に。
まだFC東京の2019年シーズンはすべて終わったわけではありません。
といったところでタイトルの「スタジアムへ行こう」の話がここから始まります。
明日12月8日はFC東京U-23の2019年最後の試合があります。
スタジアムへ行こう 胸がワクワク
スタジアムへ行こう みんなドキドキ
というわけで、今日は最後の最後に奇跡を起こせなくて悔しいけれど、明日また東京の試合を見に行きませんか?
以下は開催概要です。
2019明治安田生命J3リーグ第34節
FC東京U-23 vs ガンバ大阪U-23
12月8日(日) 13:00キックオフ
試合会場
駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場
最寄り駅は東急田園都市線の駒沢大学駅ですが、詳細な会場アクセスは以下のリンクを参照。
スタジアムへ行こう 胸がワクワク
スタジアムへ行こう みんなドキドキ
上手くいかない事もあるけど ここに来れば大丈夫
すばらしいことにJ3はチケットのお値段が、ホーム自由席は大人が1700円、子供が300円(なんとワンコインです)と大変なお買い得価格となっております。
個人的に2018年に初めてFC東京の試合を観戦したのがU-23だったから親しみを覚えているというのもありますが、今シーズンもU-23での試合出場の多かったユ・インス選手が終盤にトップチームに魂を注入する役目を果たしたり、結果として出番はなかったものの最終節に秘密兵器として原大智選手がベンチ入りしたりと、U-23とJ1はけっして無関係ではありません。
ならば、実戦経験とアピールの機会としてのJ3を見ちゃってもいいんじゃない?
スタジアムへ行こう 胸がワクワク
スタジアムへ行こう みんなドキドキ
喉も足も痛いけど 今日買ったホッカイロとお菓子がまだ残ってる
今日の日産スタジアムは雨降る極寒のなかで長々と待機し、肉体的にも精神的にも消耗したと思います。
が、むしろその回復のためにも、足を運べる方はぜひ!
ララララララ バモ トーキョー ララララララ エル シクロン
ララララララ バモ トーキョー ララララララ ミ コラソン