ひらめき☆マンガ教室第5期 課題2 感想(完成稿)
こんにちは、処女厨の荒井祐太です。ツイッターIDならびにシラスではyutaaraiです。非処女キャラが出てきた時点でその漫画を読むことを止め、作家をあらゆる手段で殺す、というスタンスでひらマン課題を読んでいます。
さて、遅ればせながら、ひらめき☆マンガ教室課題2の完成稿の感想を書きました。
課題2のネームへの感想はこちら。
以下、課題の感想文。読んだ順です。ネームと比べて全体的に短めになっています。タイトルをクリックしていただければ作品ページにとびます。
森紗はるきさん「いちれいチャンネル」
一番楽しみだった作品のひとつです。
ネーム段階のれいちゃんの方が見た目幼そうですけど、完成稿の方が思春期っぽいですよね。個人的好みは前者ですが、作品的には後者で良かった気がします。デザインを変更してもバストサイズが変わってないのが良かったです。ありがとうございます。
冒頭とラストのタイトルコールの対比はネーム段階でも良かった点なわけですが、れいちゃんの顔つきがより一層メスっぽくなっていて、性的だと思いました。性的な要素はポピュラーカルチャー、サブカルチャーならとうぜん人を惹きつける効果を持つわけで、いいと思います。
10ページ目ですが「告白シーンでのそういちくんのアクションへの準備として、れいちゃんカットを大きく追加。」のとおり、れいちゃんが、メスとして覚醒しつつも自覚のない段階の無自覚なあざとさでいいんですよ。この変更は読み手にとっては絶対的にいい変更なはずです。
柿谷孟カキタニモウさん「目覚まし」
ネームだと読みにくかったところが完成版だと読みやすかったです。
nonakaさん「私を忘れないで」
出だしを大胆に変更したのがよかったです。完成稿の1~2ページ目の方が圧倒的に良い入りだと思います。ネーム段階で意図したであろう「時間」「記憶」にまつわる作品になっていると思いました。
ネームも完成稿もともにラストが斗子からの年賀状が続いた年月についてモノローグで触れて終わっていますが、さらにそのあとに、斗子からの年賀状が途絶えたことをいま主人公がどう思っているかが描かれていれば、nonakaさんが題材についてどう考えているのか見えてくるのになぁ、と思いました。
はねむらさん「ハム部」
たぶんですが「甲子園」のままの方が面白かったのではないかと思います。
滑川王手さん「低級霊 羽衣びわゆきの恋」
なんか記憶と全然違うと思ったら、大きく内容が変わっていた!
ネームも完成稿もどっちも文句なく面白かったです。
泉ころろんさん「妖術師ヒカル」
完成お疲れ様です。内容はネームまんまなので、感想に追加する点はとくにありません。今後も完成させ続けてください。
よこうたださん「MITORIYA」
面白くないので、こういう普通のことしか書いていないものはアップしない方が良いと思います。
逃げて見えているというよりは、ひらマンに捧げる時間が圧倒的に足りていないと思うので、仕事を辞める、ゲーム機を捨てる、本を捨てる、動画を見ない、SNSやシラスを退会する、人と話さない、あたりをオススメします。
いとしろたかや「紺野くんは閉じ込めたい」
ネームと大きく変更しているわけではないと思いますが、現状の実力はともあれ、どこにむかって作品を描きたいのかがハッキリしているように思いました。画力とか、がんばって高めてください!
ネーム時では気がつかなったけれど気になったのは、冒頭です。寝転んでヤンデレ漫画を読んでいる様子は空想上というか、西野さんが予定していたが実現しなかった行動だと思うのですが、そこをもうちょっと演出上わかりやすくしてほしかったな、と。
qjinさん「にほんのあじ」
ネーム版のほうが、ラストのコマの勢いが弱くて、むしろ面白かった気がします。
トイレと間違えてスタッフオンリーの方に入ろうとしちゃった際に背後から肩をつかまれるのもネーム版の良かった点だと思います。
修正すべき課題には取り組んだのだろうと思いますが、個人的にはネーム版のほうが良いものに見えてきました。
吉田屋敷さん「CALL ME」
すごく作品にあった絵柄だったんだな、って思いました。警官のデザインとか過剰といえば過剰ですが、隙なく作るべき作品なんだと思いますし。
葉野赤さん「ギャンブル・ライブラリ」
こちらはツイッター掲載作であり、締め切りには間に合っていないのですが、いちおう。
ページ数に対して無理のない規模の話にはなったと思います。その結果、書架を俯瞰して「図書館というもの」について語るコマを挟めたりしてますし。
ただ、ただ内容的にはやはり薄くなってしまったことは否めないと思いました。
この作品だけ見ていると、女の子側の描写が少ないので戻ってきた動機の伏線がなく唐突に感じました。なので、それを1ページくらいで描けて、それ込みで最終ページにつながるといいような気がしました。
また初期にあった「真の栄誉を隠し持つ人間を描きたい」という話とは結果的に遠ざかってしまったように思いますが、有望な主題ではあるので、別の形で再チャレンジしてもいいように思います。
以上です。