「強制力」を言語化する
この記事は「THINKAHOLIC -思考を言語化するラジオ」の配信をもとに作成されています。今回は、第4回の放送より。
「強制力」で結果が変わる
この1年くらい、 出張パーソナルトレーニングを利用してきました。
結果的に1年で11kgくらい体重を落として、そこからリバウンドせずキープできています。(年末年始でちょっと増えたけど)
「意志強いですね!」
って言われるんですけど、実際はそんなことなくて。
ラーメン食べたい時には食べちゃうし、お酒もめっちゃ飲むし。
でも、ここで役立ったのが「強制力」だったな、と思っています。
想像してみてください。毎週1回、ムキムキマッチョのお兄さんが、家にやって来きます。
「おはようございます!今朝体重何キロでしたか?体調はどうですか?」って。
そして、家にある可変式ダンベルを使って、1時間全身を死ぬほどしごいてもらう。
自分が二日酔いだろうが、やる気無かろうが、強制的に「ぴんぽーん」ってくるんです。
恐怖…いや、感謝。感謝の正拳突き。
この強制力がなかったら余裕でリバウンドしまくっていましたからね。
強制力とは、「スイッチ」なのかもしれない
もう1つ、「強制力」の有用性を実感したエピソードがあって。
私は起業してから5年間、ずっと家でリモートワークをしていたんですが、2023年の秋から事務所を借り始めたんです。
自宅から片道30分ほどの通勤なのですが、電車に乗って、家とは違う街・違う部屋に身を置いて、PCの前に座って。
「なんもやりたくねー」みたいな日でも、いざ事務所につくと「やるか!!」となるから、不思議。
ムキムキお兄さんも、新しい事務所も、要は「やる気スイッチ」なんですよね。
自分の力でスイッチを押せるの人なんてほとんどいない。たぶん大谷翔平くらい。もしかしたら大谷さんですら、通訳のあの人にスイッチを押してもらっている朝もあるのかも。いやないか。
「放っておけば成長する」はウソ
パーソナルトレーニングの話も、事務所の話もそうですが、やはり個人のモチベーションとかやる気とかを当てにしちゃいけないな、ということを強烈に思っています。
会社経営をやっていて、そこそこベンチャーで成功、失敗も含めていろいろ経験してきた自分ですらサボるんだから、まして被雇用者として働く人なんて、もっとサボるだろうって思うんです。
もちろん、みんな会社に入った初日は、モチベーションを高くもっていると思いますよ?
それでも、長い期間を1つの組織で過ごしていると、嫌なやつだっているし、仕事でうまくいかないことだってある。その上プライベートでうまくいかないことがあると仕事に影響がでたり。
だから、「個人の自主性に任せて、勝手に放っておけば成長していくでしょ」という考えは間違っているわけです。
己を律して、勝手に成長して、自分で発信も頑張って人脈を広げて、研鑽を重ねられるような人は、組織に属さずに自分で事業なり会社なりをやるはずなんですよ。
サボってしまうし、自信がないし、頑張れない人たちをなんとかしていくっていうのが、もしかしたら会社組織なのかな、と思っています。
「強制力」を組織に実装する
会社のチームを作っていく上で大事だと思うのは、この「強制力」をうまく組織に実装させていくことです。
例えば、みんなで強制的に集まって、何か1つのテーマについて一緒に勉強する。
目標を設定できないならこちらで決めてあげる。
こうやって書くとやや過保護なかんじもするけど、こういう「強制力」を組織に実装させることで、組織作りに再現性を持たせることができればいいなと思っています。
今回はここまで!お付き合いいただきありがとうございます。