そうして僕はトリコロールに染まった
多分、僕がサッカーを観始めたのは、Jリーグが開幕した93年。
Jリーグチップスのカードを集めてフォーメーションに当てはめ、スーパーファミコンの名作「エキサイトステージ」で友達と楽しんでいた。センタリングと見せかけての、PA外からのバナナシュートは誰にも止められなかった。(A+L/R)
94年のアメリカワールドカップ決勝。大好きだったR・バッジォのPK失敗を観て、テンション低いまま小学校に向かったのを覚えている。
中学、高校、大学と進むうちに、海外はもちろんユース世代にも興味が広がっていった。
黄金世代のワールドユースに胸を熱くしたし、「ワールドサッカーダイジェスト」を読み込んでウイイレにハマっていた。
ユース、Jリーグ、代表、海外。
サッカーは大好きだったけど、特定のチームが好きだったわけじゃなかった。
その日が来るまでは。
2015年の秋、経緯は完全に忘れてしまったのだけど、当時の彼女とマリノスvsFC東京の試合を観に行った。
富樫敬真選手が途中出場でデビューして、そのままゴールを決めたあの試合。
選手の躍動感なのか、ゴールの時の興奮なのか、それともOur Homeを染めたトリコロールなのか分からないけれど(多分全部なんだろう)、一発で持っていかれた。ガツンと。
それからなんやかんやあって、今年は年チケを買うようになったし、 #沸騰プロジェクト のミーティングにも参加させていただく位の熱量になっている。
多分、サッカーが好きなままで、マリノスだけを好きにならなければ、あの日あの時日産スタジアムに行かなければ。
2018年の天皇杯準優勝、ルヴァン杯準優勝の悔しさも、J1残留争いの不安な日々も経験することはなかっただろうし、ようやくマリノスファミリーが報われた今年の優勝の尊さもきっと分からなかったんだと思う。 喜田選手のキャプテンシーも、大津選手の中身も含めたかっこよさも、栗原選手の想いも。
多分、そんな気持ちはマリノスのサポーターはもちろん、他のチームのサポーターの方も一緒なんじゃないか。
僕にとっての最高はトリコロールだけど、チームの数だけ、サポーターの数だけ愛があって。
つまりはJリーグ最高だな。