感情の動きを意図することの大切さを学んだ
音声配信アプリ「stand.fm」で一人語りラジオをやっています。
タイトルは「暮らしはMIXTAPE」。
日々の暮らしの出来事や感情や気づき、学びをMIXTAPEのように自由に編集しておもしろがりたい!ということで勝手に話してみようという内容です。
この記事はライティングの練習を兼ねて、第9回の内容をベースにしています。
行き詰まっていた音楽づくり
自分の趣味は、ちょっとした音楽をつくること。
「ちょっとした」と付けるのは、8小節だけの音楽をつくるということを繰り返しているからです。
使っている機材はMASCHINE MK3という機材。
パッドの部分をトコトコ叩いたり、ボタンをパチパチと押したりしてつくっています。
つくった8小節の音楽は、noteで「8小節のおとしもの」というタイトルのマガジンをつくってアップしています。
直近(※5月26日ラジオ収録時点)でアップしたのは5月17日、その前は3月1日。さらにその前は2月15日。
以前は毎日のようにアップしていた時期もあり、その頃の更新頻度からするとかなりペースダウンしていました。
2月末に引越しをしてバタバタと過ごしていた期間はあったのですが、何も手がつかないというほどの忙しさではなく、8小節のアイデアづくりに取り組む時間自体は、それまでとほぼ同じくらいでした。
ところが、アップしようとする気持ちになれないということが長く続いていました。
アイデアが浮かんでも、それをカタチにできない。
工程を進めても、納得がいかない。
要は行き詰まっていたのだと思います。
自分は楽器を弾くことはできないし、楽譜を読むこともできないので、音楽を理論的には全く理解できていません。
昨年から音楽を始めたので「結構もったな」という感覚はあったのですが、行き詰まりの壁に直面すべくして直面する状況となりました。
自分の今年のテーマは「うまくやろうとしない」。
それを掲げているにも関わらず、表現できない、あるいは更新できないというのは、無意識のうちにうまくやろうとしてたのかもしれません。
なんとかこの閉塞感を打破したい、モヤモヤを晴らしたいと思うのですが、一向に進まずに時間ばかり使ってしまい悩む日々が続きました。
フィードバックがほしいと頼ってみた
グルグルと考えた結果、人に頼ろうと思うに至りました。
音楽づくり自体を手伝ってもらうということはちょっと難しいと思い、今回はつくったものを聴いてもらってフィードバックをもらう、それを参考に工夫を重ねてみようと考えました。
このようなアプローチにトライするのは、初めてのこと。
自分が参加しているオンラインコミュニティのコルクラボ、その主宰者のサディこと佐渡島庸平さんがYouTubeやnoteで新人マンガ家の方々に対して発信しているコンテンツなどを参考にしてみることにしました。
そこでは「マンガを描くことにおいては、読者の感情をどう導くのかが大切」とのこと。
では、自分がつくった音楽を聴いた人が感情の動きを感じることはあるのか、思い描くシーンやイメージはあるのか。
そんな問いが自分の中に浮かびました。
そこでコルクラボのSlack、雑談チャンネルに投稿してみました。
「音楽を聴いてみて、プルチックの感情の輪にある8つの感情のうち、どれか感じるものはある?ない?そのほかにも浮かんだイメージがあれば教えてほしい!」
(プルチックの感情の輪については、こちらがわかりやすかったです。)
そして、実際に聴いてもらった音楽はこちら。
「反応があればいいな…。」という淡い期待と不安な気持ちで投稿したのですが、自分が思っていたよりも多くのリアクションとフィードバックをもらえました。
最も多かった感情の動きは「喜び」、次いで「期待」。
浮かぶイメージについても多くのコメントをもらいました。
・午前中の散歩
・カフェで本を読みたくなる
・海が見えそう
・恋人やパートナーと踊っているイメージ
中には「いいなと思っていた女の子とランチに行ったんだけど、実は彼氏がいてちょっとショック、でも前を向いて歩いていくイメージ」というものも。
印象的だったのは「喜びを薄めた平穏を感じた」というコメント。
気持ちにすっと入ってきて響くような言葉に感じました。
自分が音楽に限らず「何かをつくりたい」、そして「どういうものをつくりたいか」という想いを言葉にしてもらったような気持ちになりました。
自分が誰かとコミュニケーションを取るときに、自分と相手の間に置くものとして「喜びを薄めた平穏」というのは、すごくしっくりくると感じています。
感情やイメージを意図してつくることは大切
1つの音楽でも人それぞれに違った感情が動く。それぞれにイメージが浮かぶ。
あたりまえのようですが、自分ごととして実感したこともあり驚きが大きい出来事でした。
音楽において感情の動きの有無や想起するイメージの有無が、直接に良し悪しの評価に繋がるのかというと、一概に言い切れないというのが自分の現時点での考えです。
ただ、感情やイメージを意図してつくることは大切である、というのが今回の学びだったと思います。
自分が意図しているものを伝えることで、そこでもコミュニケーションが生まれる余地が広がるのだと考えています。
また、リアクションやフィードバックをもらえたこと自体が嬉しい体験でした。
いかにリアクションやフィードバックがもらえる場に自分がつくったコンテンツを届けるか、自分を差し出すか、あるいは場をつくるのか。
すごく大切だと思うので、少しづつ工夫を重ねていってみたいと思っています。
今回つくった8小節は、フィードバックを参考にしながら1曲のカタチに育てようと思います。
(音声版はこちら)
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