#7 資産形成・資産運用、違うの?
違います。
イナダとブリみたいな関係です。
ブリは出世魚で、稚魚の頃から大きくなるまで
成長段階(おそらくサイズ)によって
呼び名が変わります。
ちなみにブリを 鰤 と書く理由は、
師走(12月)の頃に、脂が乗って
美味しくなるからだそうです。(諸説あり)
資産形成はイナダ、資産運用はブリ
そういうことです。
……どういうことでしょうか?
安心してください。わかりやすく説明します。
資産形成 とは
まだ資産を持っていない人が
少しずつ着実に増やしていくこと
0を1、2、3…としていく段階のことです。
資産運用 とは
すでに資産を持っている人が
他の金融資産に変換して、さらに利益を得たり
価値が下がらないように守っていくこと
10を20、30…と増やしたり、
また、10が9以下になってしまわないように
守る段階のことです。
要は、資産形成が済んだ人が
次のステージである
資産運用(=投資)を始める
っていう話です。
資産形成はイナダ、資産運用はブリ
そういうことです。
よくあるのが、
まだ資産形成の段階にいる人が
資産運用で効力を発揮するような
金融商品を買っちゃっていることです。
100万円貯めた人が
そのうちの80万円を使って
投資信託を買っている状況
運良く80万が
100万になってとしても(20万増えた)
これは嬉しいは嬉しいですが、
120万あるからと言って
人生は劇的に好転したりしません。
むしろこの状況では
投下した80万円が40万円になってしまう
ことのリスクのほうが怖いと思いませんか?
この人がまずすべきなのは
100万を150万、200万、300万、400万
という風に、積み立てていくことです。
これが 資産形成 です。
資産形成に向いている商品もあれば、
資産運用に向いている商品もあります。
資産形成に向いている商品のキーワードは
「積み立て」 です。
・積み立てNISAで投資信託を買うとか
・保険の積み立て商品で積み立てるとか
・銀行に定期預金する など
資産運用に向いている商品、というか
向いている運用の仕方は
・1000万円で外国債券を一括で買うとか
・2000万円を株の個別銘柄3銘柄に分けて買うとか
・安全資産と言われる「金」を保有するとか
です。
まずは自分が
資産形成 or 資産運用
どちらの段階にあるのかを把握し
今取っている行動は、今の自分にとって
間違っていないかを確認する
きっかけとしてください。
正直、ほとんどの人は
資産形成の段階ですので、
みなさん イナダくんです。
あごは出ていませんが、あごから出汁は出ます。
飛魚(あご)はトビウオの一種です。
あごだしスープのラーメンが大好きです。
イナダとイナダくんと今田さんが
出てきてややこしくなりました。
何が言いたかったのかというと、
資産形成期において、まずは
「積み立てる癖をつけること」
「積み立てる習慣をつくること」
これが1番大事なことです。
いかに効率的に資産形成をして
いかに早く資産運用の段階へ進めるか
20代で500万円を持っていることと
50代で500万円を持っていること
その後の投資効率において雲泥の差
があります。
前の記事で「72の法則」を紹介しましたが、
長期投資には、複利効果のメリットもあるので
資産運用において
”期間” はめちゃくちゃ重要です。
ちなみに
単利 とは
「預けた元本のみ」に利息がつく金利タイプで
複利 とは
「元本+利息」に利息がつく金利タイプ です。
次回は、
「積み立て」をテーマに
iDeCo や NISA という制度
について、
そもそもどんなものなのか
始めようと思う前に知っておきたい
知っておかなくてはならないポイント
について、
福袋を開けるときのようなわくわく感
とともにお届けします。
最後まで見ていただいてありがとうございます!