#6 日本の金融リテラシーは低い?
はい、低いです。
車谷空君のダックインくらい低いです。
お金に対しての捉え方・考え方
いわゆる金融リテラシーが低いのは
(※今回比較対象はアメリカとします)
理由が2つあります。
①歴史
②そもそもの生き方の違い
歴史のせいで、日本の金融リテラシーが低い
どういうことか、わかりやすく説明します。
遡ること400年。当時の元号は
江戸時代です。
幕府は、地方の大名が力をつけて謀反など
起こすことのないように
毎年毎年 地元と江戸を行き来させる
ことをルールづけました。
これが 参勤交代 という制度です。
地方から江戸への旅行費は莫大です。
毎年莫大なお金を使いながら、
江戸との往来をさせられた大名たちは
体力的にも金銭的にも疲弊し、
幕府へ逆らう気など起きなかった。
これが制度の目的です。
また当時の身分制度で
「士農工商」というものがあります。
諸説あることは承知のうえで
誤解のないようにわかりやすく言うと
武士から順に偉くて、商人はクソ
という身分制度です。
商人というのは、読んで字のごとく
商売人のことで、自分では何かを生産することは
ないが、流通を司って儲ける人たちのことです。
この商人を最下級に置きたかったのは、
ガンガンお金を稼がれては困るという
参勤交代よろしく、幕府の自己都合にすぎません。
当時は商人であるだけで白い目で見られたりする
こともあったそうで(諸説あり)
その名残で今でも
声高らかに「お金儲け」の話をしようとする
人間を、日本人は毛嫌いします。
お金を稼ぐこと = 悪いこと
という考え方は歴史のせいなのです。
あとはそもそもアメリカ人とは
生き方からしてまったく違います。
日本人は、資産の半分以上を
現金で持っています。
アメリカ人は、資産の半分以上を
株・投資信託・保険
で持っています。
なぜでしょうか?国民性?
受けてきたお金の教育?
たしかにアメリカやイギリスなど
金融リテラシーが高いといわれる国々では
小学生のうちにお金の授業が組まれます。
国語・算数・理科・ファイナンス
みたいな感じです。
じゃあ、なぜ日本やドイツが
米英に比べて、金融リテラシーが低いまま
お金の勉強を取り入れてこなかったのか?
戦敗国だからです。
日本は、戦後GHQによって、
日本の教育内容は管理されました。
その後、なぜいまだにお金の教育を
取り入れていないのかは、
大人の事情です……
話が逸れましたが、日本とアメリカ
何が違うのかというと
アメリカは少しずつずっとインフレなんです。
インフレ ⇒ 物価上昇 = お金の価値低下
であることは前の記事で説明しました。
銀行にお金を置いておいても
どんどん価値が下がっていくだけ
という状況が常なので
投資 に対して積極的です。
一方、日本はデフレ期間が長くありました。
しかもそれが今の50代後半から70代の人たちが
社会人最前線で働いていた頃です。
デフレ ⇒ 物価下落 = お金の価値上昇
と考えたときに、現金のまま保有しておくことは
ある意味、正解でした。
学校でも教わらない、親世代はデフレ経験者
であれば、日本人が投資に消極的なのは
当然のことです。
あともうひとつ、「株価」
アメリカの株は上がり続けています。
なので、株買っとけば儲かる、という
考え方があります。
気になったら「 NYダウ平均 推移 」
と調べてみてください。
※NYダウ平均とは日経平均株価の
アメリカ版だと思ってください。
そして日経平均株価はどうでしょうか。
いわゆる「バブル」期をピークに
それ以降も上下動をしています。
バブル前後で株を買って大損した人たちが
今の70代くらいの人たちにいるはずで
その人たちからしたら
「投資なんてするもんじゃねぇ」
と子や孫に伝えようという考え
になってしまうのも納得できます。
気になったら「 日経平均株価 推移 」
と調べてみてください。
あと最後にライフスタイル・働き方が
大きく違います。
アメリカ人は、引っ越しも多く、
どんどん転職してキャリアアップを目指す
ような働き方であるのに対し、
日本人は、終身雇用・年功序列 といった
一昔前の”安定”した働き方を望む
人が多いのです。
どちらが良いのか、という話ではなく
ご存知の通り、終身雇用制度が崩壊した
このご時世、この日本で
どう生きていくのが正解なのか?
そして、日本もいよいよインフレ下
にあり、今後も進行が予想できる今
どう生きていくのが正解なのか?
というテーマに対して、今後も
考える材料になるような記事を書いていきます。
次回は、
投資 を考え始めた人が
95%勘違いしてしまうこと
について記事にします。
※冒頭の 車谷空 がわからない人は
「あひるの空」を読んでください。
金融リテラシーよりも大切なことが
たくさん学べます。
最後まで見ていただいてありがとうございます!