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海外メンバーへの報酬支払いとペイン

TECHFUNDにはCTOのPiyushを始め現在インド、ポーランド、中国などの国のメンバーが所属してくれています。
過去にはフランス、アメリカ、韓国、ベトナム、ナイジェリアなど様々な国のメンバーにコミットいただいてきました。

その中で起きた送金まわりの苦労を共有したいと思います。

まず結論、中国が最も大変で、Payoneerが解決してくれました。

うちの取引銀行さんはSMBCとDBS(シンガポール)なのですが、基本的にはその外国送金でカバーしています。
一部のアジア諸国の銀行に対してはSMBCやDBSのKYC/AML対策により送金できる口座が制限されてしまうため、Bitcoinで送金しています。

ざっくりまとめるとそれぞれ下記のような方法で送金を行っています。

インド:SMBC、DBS
ポーランド:DBS
中国:Payoneer
フランス:DBS
アメリカ:SMBC
韓国:SMBC
ベトナム:DBS
ナイジェリア:Bitcoin

*本題とは少し逸れますが、シンガポールの銀行口座開設は少し苦労しました。
現在も状況は変わらずと思われますが、シンガポールの銀行はCrypto系ビジネスの中には詐欺的なプロジェクトも多いことを警戒し不用意に口座を開設したくないという強いスタンスを持っていて、国内で口座を開設するよりもハードルが高いように思いました。
同時並行的にOCBCやUOBなどでも開設を進めていましたが、約3ヶ月間慎重に説明をしていった結果、世界一とも言われているDBSで口座開設することができたので他は開設をストップしました。
もしシンガポールでの銀行口座開設に悩んでいるスタートアップがいましたらいつでも相談いただけたらと思います。

閑話休題。
上記リストでDBSからの送金は通常のTransferで行い、SMBCは外国送金で行っています。
ナイジェリアに関しては送金先銀行に制限がかかっていたので、国内の取引所で給与額分のBitcoinを送金日のレートで購入し、Walletを使いながら送金を行っています。

最もやっかいなのが中国でした。
DBSで対象口座へのCNY送金がうまくいかず、SMBCも中国送金に対応していなかったため、初めはWISEを使っていました。
ですが、WISEも年間の送金上限になってしまい、エラーに。
PayforexなどWISEに変わる送金サービスも試しましたが、WISE同様にすぐに上限になってしまいました。
これは、WISEのヘルプにも記載がありますが、相手側の口座が送金系のすべてのサービスから受け取る合計金額によって上限となるためで、500〜1000万円程度で上限が来てしまうようでした。Paypalなども同様と考え、試していません。
中国国内では暗号資産取引所が使えないため、Bitcoinの送金もできないという一時送金方法がわからなくなるような過去直面したことのない状況になりました。

その後、Payoneerを利用して、クレジットカード払いによってようやく支払いができました。

今回の経験での学びですが、中国のメンバーを採用する際は、相手の受け取り口座や他の給与も合わせた合計額がどのぐらいになりそうか、またクレジットカードの上限が年間給与額以上にできそうかなどにご注意ください。


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