【ブンメトット奇跡の音楽交流】ベトナムで体験した奇跡の音楽交流 - 伝統音楽×J-POP
日中はイベントの企画業務を済ませた後、一度自宅に戻って休息を取りました。その後、気分転換に夜の街へ散歩に出かけたところ、思いがけずジャックに出会いました。私を見つけた彼は「ユウタ、一緒にご飯を食べよう」と温かく食事に誘ってくれました。ジャックは他の友人たちと食事をしているところでした。
その場で出会った方々の正体を知って、私は驚きを隠せませんでした。彼らは音楽家の集団だったのです。特に印象的だったのは、プロデューサーを務める方でした。彼は自身でもロックミュージシャンとして活動しながら、ベトナムの音楽シーンで重要な役割を果たしていました。具体的には、Facebookのフォロワー数が約150万人というベトナムの著名アーティストとコラボレーションを行ったり、楽曲のプロデュースを手がけたりしている実力者でした。ビエンホアの音楽シーンでも広く知られた存在だと聞き、この偶然の出会いの貴重さを心から実感しました。
グループのメンバーには、エデ族の少数民族の方々もいらっしゃいました。彼らは伝統的な演奏活動を続けており、その場でも素晴らしい演奏を披露してくれました。そのうちの一人が私に太鼓の演奏方法を丁寧に教えてくださいました。初めて挑戦してみましたが、リズムを取ることも難しく、思うように音を出すことができませんでした。
そんな中、「日本の歌を歌ってみないか」という素敵な提案をいただきました。私は少し考えました。最近過ぎず、日本人なら誰もが知っているような曲...そう思い浮かべた時、SMAPの「世界に一つだけの花」が頭に浮かびました。私が歌い始めると、その場にいた音楽家の方々が見事な即興演奏で伴奏を付けてくれました。太鼓とギターのハーモニーが重なり、まるで前から練習していたかのような素晴らしい演奏となりました。
ベトナム人の方々は、言葉が通じなくても本当に温かく接してくれました。ベトナム語しか話せない方がほとんどでしたが、「ユウタ」と私の名前を呼んで気さくに話しかけてくれたり、笑顔で「ヨー!(乾杯)」と声をかけてくれたりしました。言葉の壁を超えて、音楽と笑顔で心が通じ合う瞬間でした。
夜も更けた頃、新たに2人の若者が加わりました。一人はDJとして活動している方で、もう一人はApple製品を扱う携帯電話販売会社で働いているとのことでした。音楽という共通点で人々が自然と集まってくる不思議な縁を感じました。
この夜、プロフェッショナルな音楽家たちに囲まれ、共に音楽を奏で、歌う経験ができたことは、本当に貴重な体験でした。特に印象的だったのは、みんなで音楽を作り上げていく過程です。プロデューサーの方が太鼓のリズムを整え、エデ族の方々が伝統的な演奏を重ね、そこに私の日本の歌が溶け込んでいく...。これこそが、お金では決して買えない、人と人とのつながりや、音楽を通じた喜びの共有という、人間の本質的な幸せなのだと強く感じました。
夜は午前3時まで大いに盛り上がりました。実は前日の二日酔いが残っていたにもかかわらず、楽しい雰囲気につられてまた飲んでしまいました。体調が少し心配ではありますが、明日はレストランで紹介していただいた方との約束もあり、新たな出会いへの期待に胸が膨らみます。こうして音楽を通じて広がっていく輪は、きっと素晴らしい思い出となっていくことでしょう。
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