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街中のエデ族風カフェでの創造的な時間 ~現地の人々との交流と学びの記録~

雨の朝、相棒のジャックが私を街中にあるエデ族の雰囲気を感じられる場所へ連れて行ってくれました。都会の中に佇む、伝統的な趣のある空間です。しっとりと湿った空気の中、焚き火を囲みながら企画を練る贅沢な時間を過ごしました。立ち昇る煙の香りが独特の雰囲気を醸し出す中で、次々と湧き上がるアイディアを言葉にしていきました。雨音と焚き火の暖かさが、私たちの創造性を刺激してくれているようでした。


近くのカフェでコーヒーを買いに行った時のことです。お店のおばあさんは英語があまり通じませんでしたが、Google翻訳を介して温かな会話が生まれました。ホットコーヒーを注文すると、おばあさんは「ジャパン?」と笑顔で聞いてきて、まるで昔からの知り合いのように親しく接してくれました。言葉の壁を越えて、笑顔と身振り手振りで心が通じ合う瞬間に、ベトナムの人々の温かさを実感しました。


昼食はジャックの案内でエデ族の伝統的な料理を味わいました。丁寧に調理されたお肉料理、香ばしい干し魚、そして珍しいタケノコのような山菜など、一つ一つの料理に地域の食文化が詰まっていました。普段目にすることのない調理法や食材との出会いに、好奇心が刺激される昼食となりました。


翌朝、私たちは再びカフェに集まり、イベントのフライヤー作りに没頭しました。私は論理的なアプローチで、ターゲット層に響くデザインを目指してCanvaを使って制作に取り組みました。しかし、ジャックの指摘は私の視野を大きく広げてくれました。彼は数多くのイベントを手がけてきた経験から、デザインの持つ感情的な側面、視覚的な美しさの重要性を教えてくれたのです。


ジャックのアドバイスは、単なる修正点の指摘を超えて、デザインの本質に触れるものでした。彼の作るデザインには、論理的な構成だけでなく、どこか芸術的な美しさが宿っています。それは、長年の経験から培われた感性によるものなのでしょう。私は自分のアプローチがまだまだ論理的な面に偏っていることを実感し、デザインにおける感性の重要性を深く学ばせてもらいました。


その夜は山羊料理のお店を訪れ、そこでの出会いが今回の旅の宝物となりました。17歳の少年との交流は、特に印象深いものでした。彼は日本人の私に興味津々で、Google翻訳を駆使しながら熱心に話しかけてきてくれました。仕事中なのにあまりに私のところに来すぎて、先輩に「ちゃんとお前、運べ!」と怒られながらも、何度も戻ってきてくれる姿に、純粋な好奇心と友好的な性格が表れていました。


彼は2歳の時に父親を亡くし、母親に育てられているという事実を打ち明けてくれました。しかし、その境遇を感じさせない明るさで接してくれる姿に心を打たれました。将来の夢を聞くと、「サッカー選手になりたい」と目を輝かせて答えてくれたので、その大切な夢に向かって諦めずに頑張って欲しいと心を込めて伝えました。

この時、私は彼に人生について語りかけました。本当の幸せはお金ではなく、自分の内側にある大切なものに気づくことだと。そして、心から好きなことに挑戦することの大切さを、自分の経験を交えながら話しました。彼は真剣な眼差しで私の話に耳を傾けてくれました。

帰り際、彼にチップを渡しながら、「これは将来への自己投資として使ってください。目先のことではなく、将来のために大切に使ってね」とメッセージを添えました。若い世代に自分の考え方や哲学を伝え、彼らの幸せに少しでも貢献できたことを深く嬉しく思います。

異国の地で出会った人々との温かな交流、そしてジャックから学んだデザインの奥深さ。この数日間は、新しい発見と学びに満ちた、かけがえのない時間となりました。 

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