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Blenderを最短で習得するための◯◯

オープンソースなので高機能なのに無料で使える3DCGソフトのBlender
私はこれまでの記事でBlenderの魅力を伝えてきました。

しかし、いざ始めようとすると、何からやっていいかわからない方が多いと思います。
新しいことを覚えるのは誰だって腰が重く、勇気がいることだと思います。
勇気を出したあなたのために、この記事で私のおすすめの方法を記載します。

私が本格的に3DCGを学び始めたのはBlenderと出会った2021年末からです。
そこから3DCGにハマり、毎日のように作品づくりに没頭するうちに、今ではそれが仕事になるまでになりました。

ただし、私はもともと建築の意匠設計者なので、3DCADで簡単な3Dモデルを立ち上げられる程度の経験はあったので、必ずしもみなさんと同じスタートラインではないかもしれません。

それでも綺麗な画像としてレンダリングする経験は無かったので、本格的にCGを始めたのは2021年末と言っても過言ではないでしょう。

そんな私がBlenderを使いこなせるようになった経験から、ここを押さえておけば最速で覚えられるだろうという方法をまとめてみました。
Blenderを新しく始めたい方は、ぜひ読んでみてください!


Blenderを覚えるならYoutubeが一番!

結論から言うと、

Blenderを覚えたいならYoutubeを見ろ!

以上です。



…すいません!ブラウザバックは待ってください!
もう少し解説しますね!

Blenderは世界的にユーザーが多いソフトなので、その分チュートリアル動画がたくさんあります。
Youtubeで"Blender"と検索すると無数に動画が出てきます。
内容も初心者向けからプロ向けまで本当にたくさんの動画があります。

とはいえ、Youtubeの動画はめちゃくちゃたくさんあるので、最初のうちはどれを見たらいいかわからない、なんてことにもなります。
なので、私がBlenderを始める方におすすめの動画を紹介します。

Blenderを覚えるために見るべき動画はコレ!

Blendeを最短で習得するために覚えるべき内容は
"操作方法""機能(何ができるか)"だと断言します。

操作方法は言わずもがなですが、Blenderで何ができるかを知ることは非常に重要です。
何ができるかがわかれば応用が効いたり、作ってみたいものを思いついたり、困った時にチュートリアルを探すことができるようになります。

また、最初に見るべきは操作方法や機能だけを解説した動画よりも、作品をつくりながら操作や機能が覚えられる動画の方がより実戦的で学習効率が良くなると思います。

また、メンタル的にも何かしら成果物があったほうがテンションが上がるので学習と成果物はセットであるほうが望ましいです。
私自身、最初はYoutubeのチュートリアルを見ながら真似していくことで操作方法と機能を覚えていきましたが、やはり学習の最後に何かができているという達成感があったから、楽しく続けられたと思います。

次の項目から、Blenderを覚えるのに良いチュートリアルを紹介していきます。

日本語のチュートリアル

最初は3D Bibiさんの初心者向けチュートリアルです。
ソフトのインストールから静止画のレンダリングまで、丁寧に解説してくれています。


次にトトさんのチュートリアルです。
1つの作品をつくりながらBlenderの様々な機能を網羅しながらモデル制作ができる動画です。


そしてSphereCubeさんの夜景をつくるチュートリアルです。
こちらは私がBlenderを学習するときに初めてやった思い出深い動画です。笑
前述のチュートリアルに比べると解説はアッサリしているのですが、テンポよくつくれることと、できあがるものがカッコいいので作っていてテンションが上がるというのもポイントです。
少ない手数でリッチな見た目ができあがるので、今見ても非常に学びの深いチュートリアルだと思います。

Blenderを初めて触れた当時のツイートがコチラ
いやぁ、なつかしい!!

ただ、1点注意があります。
動画の中で"Bloom"という項目にチェックを入れるタイミングがありますが、Blenderのバージョン4.2以降、EEVEEレンダリングでBloomの設定項目が動画で解説している場所から移動しています
Blender 4.2以降でEEVEEでBloomをオンにするにはKOSEIの3Dチャンネルさんの動画を参考にしてみてください。


前述までのチュートリアルは3Dモデルをつくる際に、目分量で大きさを決めています。
しかし、建築系の方はこの目分量のモデリングに慣れていないと思います。
と、いうことで手前味噌ですが私のチャンネルも紹介させてください。笑
Blenderのモデリングを数値で管理しながらモデリングしたい方向けに3DCADのように操作する方法を私のチャンネルで解説しています。

(白状しますが、サムネは3D Bibiさんのものをかなりオマージュしています)

この辺りから始めれば、Blenderに触れていけるんではないかと思います。

海外のチュートリアル

日本語に限らなければ、かなりの数のチュートリアルに出会えます。
英語やその他の言語だからと言って、敬遠して見ないのは大損です。
というか、動画教材の良いところはどんな言語でも何をやっているかわかるというところなので積極的に見ていきましょう。

海外のBlender初心者用動画といえばBlender Guruさんのドーナツをつくるチュートリアルです。
おそらく世界で一番見られているBlender初心者用のチュートリアルです。
こちらも様々なBlenderの様々な機能を使いながら作品をつくっていく動画になっています。


もう1つ紹介しておきます。
Ryan King Artさんのチュートリアルです。
こちらは全12本の動画でかわいい家のモデルを作成するチュートリアルです。


少し慣れてきたら、ちょっと難しいけど、かっこいい作品がつくれるチュートリアルにも挑戦したいところです。

モーショングラフィックが得意なDucky 3Dさんのチュートリアルは、すごくかっこいい作品がつくれるので、慣れてきた方におすすめです。
Geometry Nodeというパラメーターを制御してモデルをつくる手法を多用するので中級者向けにはなりますが、出来上がった作品の良さに間違いなくあなたのテンションが上がると思います。
やってることは難易度が高いですが、全ての工程をステップ・バイ・ステップで教えてくれるので、置いていかれることは無いので安心してください。


コンセプトアートのような壮大なシーンをつくるならMax Hayさんの動画が役に立つでしょう。
印象的な環境をつくるヒントがたくさん紹介されています。


建築系ならArchitecture Topicsさんもチェックしておくと良いでしょう。
空間のモデリングから、ちょっとした小技まで、様々なチュートリアルを挙げてくれています。

これらの動画を見れば、Blenderにはどんなことができるのかが見えてくると思います。


Youtubeの次は…

実はここからが一番大事かもしれません。

Youtubeで一通り操作方法と機能を学習したら次は
つくりたいものをつくる!
のが一番です。

が、みんながみんな、作りたいものがあるとは限りません。
そんな時は模写をするのが1番てっとり早いです。

模写がなぜ良いかというと、完成形が見えていることに尽きます。
完成形に向かうために、自分がまだできないことが明快になるからです。
壁に当たるたびにYoutubeなどネット上で方法を探して解決していくことで、新しい技術がどんどん身につきます。
これはチュートリアル動画だけでは得られない体験なので、操作方法を一通り覚えたらぜひ挑戦してみて欲しいです。

私は現代建築の不朽の名作、ミース・ファン・デル・ローエ設計のバルセロナ・パビリオンの模写を行いました。

Barcelona Pavilionの参考写真
出展:IGNANT
Barcelona PavilionのBlenderによる模写

一応当時のツイートも載せときます

今見るとレンズ長や陰影の濃淡まで再現しきれていませんが、当時としてはかなりがんばったと思います。

模写をすることで、自発的に課題を発見し解決できる能力を身につけることができるようになります。
その能力があれば、つくりたいものがつくれるようになるし、仕事として受注したときも怖くありません。
なぜなら、模写の過程で相手の要望やトラブルへの対応能力が身についているからです。

ぜひ、この機会にBlenderに挑戦してみてください!

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堀江優太|Yuta Horie
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