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Blenderをやらないほうがいい。
どうやらBlenderという3DCGソフトがすごいらしい・・・
とSNSなどを通して知った方も多いと思います。
私もBlenderをつかって作品をつくってXやThreadsなどで投稿していて、ありがたいことにたくさんの方に反応いただいています。
「小さなことを重ねることが、とんでもないところに行くただ一つの道」とはイチローの名言ですが、Blender歴1000日を超え、それを実感してます
— 堀江優太|Yuta Horie (@H_Y_per) November 27, 2024
左:Blender歴 14日の作品
右:Blender歴 1000日の作品
似たシーンでも光の扱いが段違い◎
まだまだ道半ば、数年後の自分の進化にワクワクしてます◎ https://t.co/XQ457ZxdMm pic.twitter.com/YthRF76xPE
SNSには「Blenderすごくいいよ!」って発言が多いので、私もやってみようかなって思ってくれる方がいるんですが、こんな人は基本的にBlenderはやらないほうがいいです。
ソフトウェアにお金を払いたい人
Blenderの特徴はなんといってもオープンソースなので無料でフル機能が使えることです。
無料で使えるにも関わらず機能制限がないので、映画のような映像制作やアニメのような映像、VFXや建築ビジュアライゼーションまで、すべての作品を無料でつくることができます。
開発している人に直接お金を払いたい!という方は、Blenderはやめて、おとなしくAutodesk社に年間28万円払ってください。
お金を稼ぎたくない人
Blenderに限らず、CG全般の話になりますが、CGのスキルを持っていると、特別な資格がいらないのに、フリーランスとしても企業に属してもわりと高収入を狙えます。
映画、ゲーム、広告、建築ビジュアライゼーションなど、仕事の幅は広がるばかりです。
でも「架空のものでお金を稼ぎたくない!」「お金を稼いでいいのは有資格者だけ!」という人には、いくら市場のニーズがあっても興味を持たないと思います。
面白い仕事をしたくない人
こちらもBlenderに限りませんが、CGは単なる趣味にとどまらず、仕事にしてプロとして活躍できるスキルです。
映画、アニメ、ゲーム、広告、建築、プロダクトデザインなど、幅広い分野で活躍できる上に、仕事内容は未来を描くものばかりなので仕事そのものが楽しいことが多いです。
でも、「つまらないことを耐え忍んでこそ仕事なんだ!」とか「クリエイティブなことはしたくない!」と思う人には、CGの世界は刺激的すぎるかもしれないので近づかない方が賢明です。
人から「すごい!」と言われたくない人
CGで作品をつくれるようになると、周りからの評価がガラッと変わります。
「これ本当にCGなの?」「すごい!」と言われる機会が増えます。
仕事上イメージを用意しなければならない場面などでササッとイメージがつくれたら、それはそれは職場で重宝されます。
でも、「人から褒められると恥ずかしい!」とか「誰かの役に立ちたくなんかない!」という人には、CGをやるメリットが感じられないかもしれません。
変化を嫌う人
CG業界は日進月歩で進化します。
特にBlenderはオープンソースなので開発速度が段違いに早く、どんどん新機能が追加されていきます。
新機能を追いかけるのは大変ですが、その分、学ぶたびにスキルアップしていくし、作業が効率化されていくのが醍醐味です。
でも、「新しいことを覚えるのは◯んでも嫌だ!」とか「一生同じスキルセットで生きていく!」という人には、ついて行けないのでやめた方がいいです。
自分のアイディアを形にしたくない人
Blenderに限らずCGを学べば、自分の頭の中に浮かんだアイディアを自由にビジュアル化できます。
現実ではあり得ないような建築デザインや、ゲームのキャラクター、SF映画の未来都市だって作れてしまいます。
図形を変形させればできるのが3DCGなので、絵を描くのが苦手な人でも良い作品ができてしまうから不思議です。
でも、「自分の考えを人に伝えたくない!」とか「かたちにするのがめんどくさい」という人にCGは向いていないです。
こんな感じでしょうか。
Blenderはやめとこ…て、思いましたか?
そう思ったならやめたほうが賢明です。
でも、どれか一つでも当てはまらない人は挑戦した方が良いです。
私自身Blenderと出会って人生が大きく変わりました。
それまで世の中にごまんといる建築デザイナーの一人でしたが、3DCGという武器を得て【CGやテクノロジーにつよい建築デザイナー】として認識されるようになりました。
私は極端な例かもしれませんが、それでも何かに新しく挑戦することは閉塞感をぶち破る最高のきっかけになると思っています。
CGは、映画やゲーム業界だけでなく、建築、プロダクトデザイン、広告、医療、教育など、さまざまな分野で活用されています。
AI技術との融合も進んでおり、今後ますます重要なスキルになるのは間違いありません。
もし「自分はCGに向いていないかも?」と思っても、それはあくまで現時点での話です。
スキルは努力次第で身につけられますし、CGの楽しさを知れば、学ぶことが苦ではなくなるかもしれません。
結局のところ、CGをやるべきかどうかはあなたがやってみたいかどうかです。
この記事を読んでいるということは少なからずBlenderやその他のCGソフトに興味があってのことだと思うので、「向いていないから・・・」と諦めるのではなく、まずは一歩踏み出してみることをおすすめします。
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