大宮アルディージャ不調の要因について
0勝3分6敗。8得点18失点。第9節を終えた時点でJ2リーグ最下位。
数年前までJ1の舞台で躍動していた大宮アルディージャの今シーズンの成績だ。
大宮は現在、J2リーグでの戦いに苦戦している。
今回の記事では、なぜ大宮がJ2リーグで勝てなくなってしまったのか。どうしたら勝てるようになるか少しだけ深堀りしてみようと思う。
最後までお読みいただけたら嬉しいです。
昨シーズンからの変化
まず今期の不調要因を深掘りする前に昨シーズンより変化した点を確認していこうと思う。
主な退団選手
DF河本裕之、馬渡和彰、河面旺成、山越康平、櫛引一紀
MF石川俊輝、翁長聖、黒川淳史
FWイバ、ハスキッチ
主な加入選手
DF田代真一、新里亮、茂木力也
MF泉澤仁、三幸秀稔、矢島慎也、大橋尚志、栗本広輝
FW富山貴光
上記の通り、主力の引き抜きはあったが、しっかりと実績のある選手は獲得できている印象。しかしながら、DFに関しては放出に対し加入が少ない。単純なコマ不足は否めない。
監督に関しては、昨シーズン途中から就任した霜田監督を継続している。
コーチには新たにOBの金澤慎コーチが加わっており、テクニカルスタッフの方も加わっているがその他の変更はない。
大きく変わったことは、やはりDF陣の大幅なメンバー変更といえるだろう。
勝てない要因
では早速、不調の要因を探っていこうと思う。
※自身は今期の大宮の試合を全て見ているわけではないので、個人の憶測となります。ご了承ください。
1、人に寄せきれていない
攻撃はさておき、今期の大宮の守備を見ていると、寄せの甘さから相手にゴールを与えてしまっていることが多く感じる。
色々と戦術的なことで改善すべきことは多々あるのかもしれないが、まず根本的として、相手を自由にしてしまい、十分なスペースを与えてしまうことにより、ゴールを決められるというケースが多発している。
先制しているにも関わらず、受け身の体制になっていしまい、相手を自由にしてしまっていことも後半での失点に繋がっているだろう。
2、絶対的なリーダーがいない
いわゆる闘将といえる選手がいないことも一つの要因といえるだろう。
GKの南は気迫溢れるプレーと声かけで、最後尾からチームを救っている印象がある。できれば、フィールド選手にも闘将が1人欲しいところ。
キャプテン三門選手の奮闘に期待したい。
3、DFラインの連携
DF選手の個人的なミスによる失点も多く感じるが、周りのサポートが非常に少ない。
メンバーを固定することができていないことから、連携がうまくいかずミスを多発させてしまっている。実績十分の選手が多くいるので、できればある程度メンバーを固定したいとところ。
好材料
厳しい状況が続く中でも今後の好材料は少なからずある。
1、若手の台頭
MF柴山、MF武田、FW高田など、パリ五輪世代の選手が試合に絡みつつある。
特にMF柴山は、すでにチームの中心選手として、多くのチャンスメイクや、アシストを記録している。
また、スピードと突破力を武器としている高田も前節の甲府戦にてスタメン出場しており、今後の大宮を引っ張っていく存在になることを期待したい。
2、原博実さんの入閣
これに関しては、どのような影響があるかは未知数だ。
Jリーグが好きな人なら誰でも知っている存在である原さんの入閣は、話題性としては十分ある。
選手歴、監督歴もある存在なので、チームに良い影響を与えてくれることに期待していきたい。
3、サポーターの存在
苦しい時こそ、サポーターの存在は大きい。前節の甲府戦にも多くのサポーターが詰め寄せており、選手を後押ししていた。試合終了後はブーイングが鳴り響いていたようだが、これもみんなアルディージャが好きだから起きていることに過ぎない。
霜田監督が甲府戦試合終了後の挨拶で、胸を叩く仕草をしていた。きっと監督もサポーターを信じ、頼りにしていることのあらわれだと言えるだろう。
最後に…
自分が大学生の頃の大宮は、本当に負けないチームだった。
ベルデニック監督のもと、堅固な守備を築き、ズラタンとノヴァコヴィッチという強力な2トップで点を取りまくり、J1に旋風を巻き起こしていた。
当時の浦和レッズとの埼玉ダービーはチケットを取るために必死になった記憶がある。結局とることができなかったが、映像を通して見ていても心が震えた。
NACK5スタジアムにも何度か足を運び、現地で試合を見た。
大宮のサッカーは見ていて楽しく、気迫に溢れていた。
どんなチームにも勝てる時もあれば負ける時もある。良くない時があっても、良くなる時が必ずくる。
力強いサポーターを味方に、強い大宮を復活させて欲しい。
Jリーグファンとして、大宮の復活を祈っています。
最後までお読みいただきありがとう御座います。
ゆうた