『英単語のイメージ』ー 大学受験の5年後に気が付いたこと

昨日に引き続き、『言葉にする習慣』を読んでいるときに、ふと気づいたことがある。それは、偶に英語でメモをしていることだ。例えば、

「問題解決」logical
「感情の共有」emotional
「全体」grobal(globalの書き間違い)
「詳細」local

など。他にも、「受信した情報に対する反応」に下線を引いてcatchと書いている。

このように、全体を見ると日本語のメモの方が多いのだけれど、ポツポツと英語のメモがある。我ながら不思議だなぁと思ったので、その理由について考えた。

その結果、英語が好きで英語に触れ続けているから”英語脳”が鍛えられているのだろうという結論に至った。前半部分についてはまた別の機会に書くとして、ここでは”英語脳”という言葉を深掘りする。

この言葉は、さっき知ったばかりなのだが、日本語を介さずに英語が理解できる能力のことを指すらしい。

これには心当たりがある。高3の春頃からだろうか。英語構文の参考書(ポレポレ)を1冊やり終えてから英文を読むのが楽になった。それまでは○や< >のような記号を使わないと文構造が分からなかったのに、徐々に徐々に左から右へストレートに読める英文が増えた。

受験以降、英語の勉強はしていないが、共通テストレベルの英文なら今も難なく読めるだろうと思い、試しに今年の共通テストのリーディングに挑戦してみた。その結果、全ての問題に解答した時点で13分残り、点数は91点だった。思った通り。

この時、そこに出てくる英単語のほとんどに日本語と同じく何かしらのイメージが対応している感覚だった。そこで、

「英単語はイメージで覚えよう!」

というのを聞いたことがあるのをふと思い出した。当時は英単語のイメージというのがピンとこなかったけれど、今は分かるような気がする。

しかし、それは数え切れないほどの英文を読んだり聴いたりする中で、頻出する英単語に限り自然に身に付いたのであって、日本語訳が分かる英単語の全てにイメージがある訳ではない。それはおそらく日本語も同じで、例えばリンゴと言われたら、ほとんどの人がすぐに🍎を思い浮かべられると思うが、イプシロンと言われて網戸の目やそれに類するものを思い浮かべることができるのは、ε-N論法とかε-δ論法を知っている人だけだろう。

また、イメージは経験によって形成されると思う。先ほどのリンゴだってリンゴ農家とリンゴを食べる習慣がない人とでは、想像するものにズレが生じるだろう。私と違うイプシロンを想像した人もいるかもしれない。もちろん、そこに正解・不正解はない。

イメージは粘土のように絶えず変化するものだ。

同じ人が同じものを見たとしても、見た時期によってイメージが異なるのは当然だ。

話が逸れてきたので戻すと、結局言いたかったのは自転車に乗れるようになるために補助輪が必要な人がいるように、英単語のイメージを掴むために一度よく知っている日本語で覚えることが必要な人もいるのではないだろうかということだ。まさに自分がそうだった。

じゃあ、当時の私はどのように英単語を覚えていたのか。最後にそれを書こう。単語帳は、初めに学校で配布されたシステム英単語(以下シス単)を使っていた。その後は速読英単語の上級編を使ったが今回はリンクを貼るだけに留めておく。

シス単は、ページの1番上(以下1、他も同様)から順に、Minimal Phrase(2〜5単語ほどからなるフレーズ)ごと、頭の中で呟きながら丸暗記していた。そして、2が覚えられたら、1と2を覚えているかチェック、3が覚えられたら1と2と3を覚えているかチェックというのを繰り返し、1日50単語ずつ覚えていった。そして、翌日になったら前日の50単語を復習してから新しい単語を覚えるようにしていた。

そのおかげか、当時の1番目のMinimal Phraseは

follow your advice

だったと記憶している。その後もシス単の英単語一覧を見たら

consider your advice

increase by 20%

expect you to go soon

と1ページ目のMinimal Phraseは(expectは怪しいが)思い出せた。

違っていたら恥ずかしいけれど、おそらく合っていると思う。シス単が手元にある人は是非チェックしてみて欲しい。これ以上は思い出せないが、当時はページ数から、そのページに書かれているMinimal Phraseを復元するという異常な特技を持っていた。柔らかいとか温かいみたいなイメージは分からなかったけれど、単語の載っている場所は何となく覚えていた


あれ、これって当時の単語のイメージか?


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