第四章 2023年 師走
問わずがたり 思いがつのる...。 note:
2023年9月 急性期病院に
緊急搬送されました。
それから 思いもかけず余暇を味わっています。
まだ取り戻せていない感覚と
諦めきれない現状に
自分自身の気持ちが 追いついていません。
もう…。 なのか
まだ…。 なのか
読んでくださった方が 「ふーん」と
思っていただけたら嬉しいです。
① 12月の気づき
□ リハビリ…. PT (理学療法士)
・ 訓練内容
( 行う意味 )
後遺症によって生じた麻痺は
「自分の意思で手足を動かせない状態」で
「姿勢」 (特に体幹) に注意して
各種用具を使いながら リハビリを行う。
麻痺の改善には
「筋」や「筋膜」「皮膚」を中心とした
感覚刺激と 繰り返し行う運動学習から
取り掛かっていく事となった。
・ 平行棒バー
高さ ⇨ 体格に合わせて調整。
姿勢 ⇨ 筋力訓練・バランス立ちで改善。
( 注意する事)
麻痺足の歩幅は 広くなりがちなので
左右の歩幅を同一にする。
足の裏全体の感覚を掴む。
特に 健足の親指に重心を乗せる感覚を覚える。
歩く事だけに意識がいってしまうので
麻痺側の重心に 注意をする。
身体の中心である"臍"の 位置確認と
リハビリ中の身体角度を 知らせて貰う。
(その他 平行棒内運動)
手のひらを 滑らせる様にバーを掴む。
体重移動をしても 揺れにくい歩行を
繰り返し行う。
・ 横歩き・方向転換 ⇒ 方向転換動作訓練
・ スクワット ⇒ 筋力増強補助
(歩く時の気持ち)
・ 手を振る感覚で楽しく。
( 2023,12現在 上手くいかない事)
早朝は 重心の取り方が難しい。
筋緊張が取れない。
⇒ 脚・腕・背中・腰等の
全身のストレッチを行う。
焦る気持ち ⇒ 歩く事への気持ちが強すぎる。
※ 焦っても急いでも結果は良くならない。
・ 下肢装具練習
(使用する理由)
・ 尖足(足がつま先立ちで踵が浮いた状態)
・ 内反足(足裏が内側を向き曲がった状態)
・ 膝折れ
等の後遺症に対して 関節の保護と向上。
「長下肢装具」
太もも~つま先にかけて装着する。
「短下肢装具」
膝下~つま先にかけて装着する。
※ 入院直後⇨LLB太腿までの金属製装使用。
入院徐々⇨SLB膝までの金属製装具製使用。
・ プラスチック製
《利点》 軽量で足へのフィット感がある。
《欠点》 蒸れやすい・破損時の修理が難しい。
・ 金属製
《利点》 身体の状態に合わせて足首の角度が
つけやすい。
《欠点》 装具が大きくて 重い。
(装着時の確認・注意点)
・ 使用前
自己判断せずに 正しく装着する。
きちんと付ける事から リハビリは始まる。
・ 使用中
装具の中で 足が動いていないか。
皮膚や肉が 圧迫されてきつくないか。
長く歩くと足が痛くならないか。
・ 使用後
麻痺足は痛みを感じないので 気づかない内に
傷が出来てしまう場合もある。
つま先・足の甲・足の裏・踵・すね等の皮膚が
擦れたり赤くなったりしていないか
目で見て確認する。
・ 杖
(使用する理由)
歩行が安定し 自分の足で歩く自信になる。
ふらつく場合でも 体を支える事が出来るので
転倒リスクが減るという 安心感を持てる。
(歩き方)
リズムで3動作歩行になる。
・ 杖を前に出す ⇒ 麻痺足を出す ⇒
健足を出す
※ 難しく感じる。
でもこんなのは 無意識に普通に
何も考えず動かして行っていた事。
・ 器具を使ってのトレーニング
(現状はまだニューステップのみ)
右足と左足の筋力の相違が大きく
ステップに置いた時に
届く差が約5cmもあった 。
その為 ゴムバンドで足を括り固定しても
荷重は最低ランクで行うが 上手くいかない。
□ リハビリ…. OT (作業療法士)
・ 訓練内容
(行う意味)
・ 日常動作の 生活活動訓練
食事、料理、掃除、読書等を行う。
・ 就労活動訓練の目標
耐久性・集中力・正確性等の向上を行う。
(地道な作業)
・ タオル
握り・離し・掴み・壁拭き等 腕・指先・肩
身体全体でリズムを取る様に行う。
・ 粘土
立法体・球体の作成・同じ大きさにちぎる。
手のひら全体や指先等 まんべんなく行う。
・ ゴムバンド・棒体操
肩幅に持ち 上下運動や斜めに引っ張る。
最初は弱いゴムから始め 徐々に強くする。
やりきる自信を持ち 継続する。
・ ペグボード
ピンを刺す・色別に分ける・模様を作る。
大きく太いペグから始め 入れる・外す等
指先も腕も肩も 徐々に慣れさせる。
徐々に小さな細いペグに取り掛かり
指定された模様を作ったり 外したり
時間を計り 緊張感を持つ。
・ 輪投げ
最初は 30㎝の輪を1m先から投げ入れる。
車椅子の高さに持って貰った台から
手を伸ばして 入れた輪を外す。
輪の大きさを15㎝にして 伸ばした距離から
投げ入れる。
・ストレッチ
肩を中心のストレッチ(上下・肩胛骨・左右)
そして 全身のストレッチ。
ほぐして頂いたりお願いしたりそればかり。
(注意する事)
リハビリ作業は 毎日の動作に合わせて貰う。
昨日出来ていても 先週やっていても
今日 出来ない事が まだまだ沢山ある。
障害に合った難易度で 指導して貰う。
あまりに 簡単だと リハビリに飽きる。
出来ない程 難しいと ヤル気が無くなる。
( 2023,12現在 上手くいかない事)
身体の自由がきかないからか言われた事も
今まで出来ていたはずの事もやれない。
いつになったら 出来るのだろう?
もう出来ないのかもしれない。
※ 不安を無くす様に 相談しながら
コミュニケーションを取る。
□ リハビリ…. ST (言語療法士)
・ 訓練内容
(とりかかる意味)
病気で起こる コミュニケーション障害の改善。
問題点を調べ 訓練を行う。
生活と 能力を十分に発揮できる様に促す。
(問題と解決)
・ ことばの障害(失語症・声)
・ 発音の障害(構音障害/音声障害)
・ 摂食嚥下障害
※各種検査後支障が無かった為 <省略>
・ 電話メモ取り
会社名・受注日・氏名・内容
※ 意識が一点に集中できない時もある。
・ PC入力練習
Del・Backspace 英数字・カナ文字
切り替え等 初歩作業に若干手間取る。
プリントの回答合わせ後 翌週分を貰う。
( 2023,12現在 上手くいかない事)
薄く印字されたひらがな・カタカナを
なぞり書きしてみるつもりが 書けない。
「す」「ち」「な」「ぬ」「ね」「は」
「ま」「も」「ま」「よ」「る」等の
文字のどこかが 丸くなった字が 書けない。
それならばと 円・丸を書いてみれば
⭕️丸が いびつになる。
楕円形でも 三角形でもなく
不規則な 波を打った丸形でしか無い。
大きな丸の中に 順番に小さな丸を書き入れる
そんな子供だましの様な事すら 出来ない。
ひらがなも カタカナも 数字も
何ひとつ まともに書けない。
手紙世代なので 静かに落ち込んでる。
② リハ室に響く声 「転倒」
(発生時)
装具を付けて歩いても 膝が伸ばしきれない。
大げさに言えば くの字形脚が動かない。
バックアップメンバー以外の
上司の施術を真似て
補助として中敷きの利用や
タオルでの角度調節を行いながら
ふくらはぎに力が入らない状態で
歩行訓練を行っていた時の事だった。
「転倒 !」
大きな声が 隣のグループから上がる。
リハビリ中の患者も 心配そうに覗きこむ。
この病院では 両手を着く = 転倒 と
判断される。
転倒の声が上がった時点で
今日のリハビリは 中断した。
フロア全体に冷たい緊張感が張りつめた。
私は短下肢装具の足裏感覚を
掴み切れないまま 両手だけ床に付けていた。
(原因)
担当者が 先輩・上司の指導内容を
理解出来ないまま
指導されてもわからないまま
中敷きの厚みを自己判断で行った事。
伸ばしきれない足の歩行バランスは
経験値の薄さと リハビリ時の補助不足で
患者を庇いきれなかった為...らしい。
(発生後)
転倒後 半日は様子見となる。
その後 始末書の提出をした。
・ 現況届の提出 (療法士署名)
・ 痣・傷・腫れ等の身体確認 (患者=私)
・ 事故責任の紙の提出 (患者→病院)
この用紙は 退院迄提出となる。
病院のPT(理学療法士)は
主任→ 副主任 →リーダー →副リーダー
→一般員
と 会社でいうOJTの体制を取りながら
日々 順次リハビリを行っていた。
患者(私)にしてみれば
(OJT? なんで? 大丈夫なの?)
と思っていた。
一般員の成長の為 指導の為 疑問・課題は
随時その場で 上司に問い合わせる事は
確かに大切だし 必要だとは思う。
しかし 確認せずに自己判断で行えば
今回のような事も起きるらしい。
担当療法士は 隣のグループの
「転倒」の声に驚き
手を引っ込めていたふしがある。
今更 取り上げても 時間経過もあるし
記憶相違もある為 言わないけれど
病室に戻るまでの間の
車椅子に乗せられた時に聞いた言葉は
「身体を支えて ふわっと床に置いた。」
どのような態勢で 置いてくれたとしても
(置いたって 何?)
(....。 よりによって なんで私なの)
事故というか ケガを防げなかった事への
反省は 聞こえなかったように思う。
思えばこの頃から 担当療法士に対して
不信感を持ち始めたのかも知れない。
主治医に 状況報告を行い
検査後も 痛みは無く 腫れもない。
赤くなった箇所もない。
報告が チーム全体に伝達された。
毎回の入浴時 朝晩の体調確認時には
看護師が "痣゛の有無の確認をする。
妙に心休まらない 一週間を過ごした。
幸いにも 現在もどこにも不都合は無い。
③ やっと出逢えた先生
と まぁ
すったもんだ がありました。
微妙に気分が落ち込んだ頃
トイプードルの様な髪型のPT(理学療法士)が
どういう訳か グループに参加する事になり
おかげさまで 気分もヤル気も
持ち直した事は 本当に 不幸中の幸い。
𓍯𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓍯
「格言」
継続は力なり
物事は継続して続けると 結果が出る。
地道に努力し 確実に結果を掴み取れる。
途中でやめずに 努力を続けることの
大切さを忘れないために
noteに 書き記すことにしました。
読んでいただき ありがとうございました。
次回は…。
信頼するPT(理学療法士)との出会いについて
を 綴る予定です。