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『何もなかったけどとても幸せだった』 という母の想いをつなげたい

テーブルコーディネートスタジオ オンザテーブル
主宰 島内陽子です。

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https://tokushima-iju.jp/database/blog/tokushima_concierge/2113.html

「何も無かったけど、あのころが一番楽しかった」母は何度も幼い頃の想い出を、遊山箱を持って山を駆けまわった事を、そう話してくれます。今は途絶えてしまったその素敵な行事。それは徳島にしかない貴重な文化です。

遊山箱を体験した方は誰もが「遊山箱」という言葉を聞くだけで急に子供の顔になり、生き生きとその思い出を語りだします。そんな思い出があることを羨ましく、再びそんな文化が広がればと思っていました。

私は20年間テーブルコーディネートの仕事をしてきましたが、その基本となる大切な部分が遊山箱の文化に込められていると思います。

自分のためにお寿司を作り、ういろうを蒸してくれる人がいること。
それを共に食べる仲間がいること。
その美味しさを何倍にもしてくれる環境があり、自然と触れ合いながら食べること。
お弁当がなくなったらおかわりを詰めてくれる家族や地域のコミュニティーがあること。

同じものを食べることで人と人はつながります。そして「美味しい」という記憶は楽しかった経験から作られます。

人は経験を食べて生きています。
人は文化を食べて生きています。
食べることは文化なのです。

そんな遊山箱の文化を今の時代に合った形で伝えていける場を作りたい。
ともに伝えていくコミュニティーを作りたい。

様々な分野の方が集い、遊山箱を通じてつながり、遊山箱を通じて食や文化を発信し、徳島の新たなYUSANBAKOブランドを構築できたら、との思いで第1歩を踏み出しました。

もし共感していただけましたら、一人でも多くの方に遊山箱をのこし、つたえ、つながる活動にご参加いただければ幸いです。


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